Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

akmm761i.JPG石で顔をつくったり はっぱに絵を描いたり 決められたかたちのなかで自由に遊ぶのがだいすき。むかし、石ころを山ほど拾ってきてぜんぶネコにしました。

84b2rewy.JPGこの絵は、私が描いたものではなく、ピーターが送ってきてくれたもの。ピーターというのは前にも書いたけれど、ケニアにいる私のフォスター・チャイルドです。

とても嬉しかった。これが、ピーターの住んでいる家なんだ。窓がいっぱいあって、家の周りには木がいっぱい生えてるんだ。青が好きなのかな?毎日どんなことを考えて、過ごしているのかな。絵を描くのが好きと言っていたから、2人で絵描きさんを目指してみるのもいいかもしれない。

多分彼にとっては想像もつかない、遠い日本に住んでいる私のために描いてくれたはじめての絵。自分の住んでいる家のらくがき。ありがとう。私も紙を描いたら、絵をいれよう。ケニアと日本でらくがきの交換。

9tljnc6p.JPG楽しい事が終わったあとはいつも寂しくなるけれど、楽しい事は終わるからこそ、次の楽しい事のことが考えられます。
楽しい事が毎日続いたら、それはきっと楽しい事ではなくなるから。

それと一緒。泣いてる顔や怒った顔があるからこそ、最高の笑顔があるのです。

f8aqtt4l.JPG雨の香りが好きで。

あの濃い空気が好きで。

雨粒が、傘にはじけるパラパラという音が大好きで。

目をとじれば、それは拍手の音だから。
満員御礼、スタンディングオベーションのカーテンコールの音だから。その音が鳴っている間だけは、舞台でゆっくりと、さみしいピエロみたいにお辞儀をしている自分を思い浮かべられるから。

af4p8xpv.JPG私にとっての悲しみとは傷ではなく、入れ墨だと思いました。傷がついたばかりの時、入れ墨をいれたばかりの時、その痕は同じように生々しくて 心が震えて涙なんて出ないほど痛む。違うのは、傷はやがてかさぶたになって消えていくけれど入れ墨はかさぶたが剥がれたあと、皮膚の下に鮮やかな色彩の刻印が残るということ。

もう、触っても張裂けるような痛みはないかもしれない。毎日眺めることはないかもしれない。
ちょっとずつ、その形について語れるようになったかもしれない。
年をとって皮膚がたるんだら、輪郭はぼやけるかもしれない。
でも、絶対に消えない。
消えるどころか、年々私の皮膚と同化していく。一度入れ墨になった記憶は、もう必要な自分そのもの、自分の一部。私はその入れ墨を通して思考するし、世界を眺めるし、友達と話したり、絵を描いたりする。
なかった時の自分にはもう戻れないし、なくなったら、それはもう私ではない。
例えば6月の終わりには、その形を確認するだろう。それを繰り返して、ずっと生きていくだろうと思う。
痛みなんてそもそもないほうがいい、と言われたらその通りだ。けれど入れ墨を身体にもっていることは、忘れてしまう傷よりもきっと大きな意味を持つに違いない。

gob92v9o.JPG正解なんてどこにもないのです。あるべき姿なんてものもないのです。あるとしたらそれは、ひとりひとりのなかにだけ。だから自分で見つけるしかない。いろいろな人が見て、いろいろな違う事を考える、きっとそれで良いのです。そうじゃなかったら、おもしろくないのです。

34sqpuvd.JPG「そもそもね、いくら理解しようとしたって、人間という書物には判読不能な文字や暗号がたくさんちりばめられてて、何回読んでも完全には読み取れないのよ。私は、譬えるなら、人間って一人一人が何万種類もの音が絡まりあった音楽みたいなものだと思う。聴くたびに毎回印象が変わるような、きっとそれはとても複雑な音楽なのよ。」
(白石一文「僕の中の壊れていない部分」)

rq8ugax8.JPG私もコンペになぞ出してみよう、と一念発起して出したら、入選したとの連絡をもらいました。サッポロライオン主催、講談社FS協賛の「ライオンイラストコンテスト」。ひだりの絵です。大賞とかではないし、入賞ではなくあくまで入選なのだけど、それでも毎年やっている知名度はわりとあるコンペで、応募人数も8000人とかいるみたいだからその中の100人というのはやっぱり嬉しい。
講談社の人に、「これ、画材は何を使ってるんですか?」とわざわざ電話で聞かれたということはやっぱり最近の私の墨+水彩マーカーというのはあまり一般的じゃないとみた。賞は前にビナウォークの「アートベンチ」でももらったけどあれはベンチのデザインで厳密には絵ではないから、私が仕事で描く絵以外で何か認められたのは初めてです。私にとっては身近な人たちが好き、と言ってくれる事のほうがもっとずっと嬉しいけれど、それが何かしらのわかりやすい形になる事は、動力源にはなる。頑張ろうというエネルギーになります。普段はなかなか
大きなものは描けないし、心が気弱になっていたので良い活性剤になった。入選なんて中途半端だから、次は目指すだけなら誰でも出来る、大賞を目指そう!でもイラストのコンペって、審査も難しいんだろうな。「新しい機能」があるわけじゃないし「これまでにない便利さ」があるわけじゃないし、本当に「好きかどうか」っていうすごく主観的なものだから。
私の絵を好きといってくれる人たちに、本当に本当にいつも支えられているのです。今回もきっとそれがなかったらそもそも出さなかったと思う。ありがとうございます。

fika2mqx.JPGまた描いたふたご。本当はもっと大きいのです。あとは久しぶりに色えんぴつも使ってみた。カリカリカリカリ。
そしていまさら私が舞台に立つ事になろうとは・・・ちょっと怖いけどやっぱりワクワクです。そして、嬉しいです。

0166jtq3.JPG今日は朝からパスタの熱湯を足にかぶったり変な日だったけれど、スペイン坂のフレッシュネスバーガーでさらに変な光景を発見。おじさんの膝の上には猫!そしてこの写真ではわからないけれど猫は本を読んでるのです。。。道路に面した屋外にわざわざ座っていたり、猫がいることによって本は読めてないし、もしやこれは新しいパフォーマンスなのか。そんな事を考えながらその猫の愛らしさにすいよせられ、群がる女子高生にまじって私も写真をぱちり。

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