Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2004年07月

3xgdixqc.JPG風邪かはたまた夏バテか。
意識がはっきりしないまま描いたら
変なものになりました。

【ロール猫 roll-cat】(巻物類伸猫科)
たんすの引き出しの中に生息。単独で行動する事が多いが繁殖力があるため、1匹見つけると30匹はいると言われる。丸まった弾力のある体が特徴。洋服の毛玉を好んで食べる。夏場に得に大量発生しやすい。捕まえるにはたんすの中に長い棒をいれておくと、翌朝には巻きついた状態で発見される。
ひっぱると、のびる。

w1e2ju41.JPG「こんなところにいないで、外に自由に飛んでいけばいいのに」
「いえ」
「わたしはあなたをとじこめるつもりなんてないの」
「私の居場所はここなんです、奥様。自由に空を飛ぶことより、友と語らうことよりも、あなたのとなりにいることが」

aj44qibv.JPG二度あることは三度ある、ってことで
いっぱい描いておなかいっぱい。
遠くからとったら渦巻きが見えなくってさみしい。

ある人からの言葉に対して思っていることを長く書いたら、うまく書けなくって全部消してしまった。思っていることをうまく人に伝えること、自然体で、等身大の自分の考えを相手に伝えること、それが簡単なようですごく難しかったりする。

mknap5h8.JPGなんか楽しかったので、もう一枚。
大量生産出来そうな気分。

5gd8p9ag.JPGなんのへんてつもない顔みっつ。
でも結構気に入った。

n5gyuiat.JPGピカソのことば「昨日の自分の模倣をしてはいけない」

この言葉は、はじめて聞いてから常に私の心の中にあったけれど、実践するのは難しい。ひとは、うまくいった過去、ほめられた自分にしがみつくし、安全なことをしたがるから。それなりにうまくいくと分かっていて、まわりの言葉も想像できることばかりをくりかえす。
でも、それじゃダメなんだ。
だから、私はいつもこの言葉を思い出す。

fg95bybb.JPGエレファントバニッシュ千秋楽を、見ました。場所は地元三軒茶屋のシアタートラム、もう1年以上住んでいるのに初めて行った劇場。
そしてそのあまりの精度・完成度・演出の細やかさ、おしゃれさに、衝撃。「芝居」という枠の中でみたらこれまで見たものの中で一番好きだったかったかもしれない。村上春樹が好きなせいもあるけれど、彼の自意識が限りなく拡大した世界観をどのように舞台にするのかと思っていたら、小説的世界観と演劇ならではの手法が見事に調和してました。ひとつひとつの動きや演出が本当に磨きぬかれていて。
自分の意識とその延長線にのみ存在する他人、独白と、自意識を体現する役割を持った他者。世界の中での自分の存在に対する違和感と、自分と世界をかろうじてつなげている何か。それは、ゾウだったり、マクドナルドだったり、眠りだったりする。
すごかったな。千秋楽に見られてよかった。当日券、並んだだけはあった。

htgw00x5.JPG「そうしたら、ぼくといっしょにいろんな夢がみられるからさ」

yiaftbgg.JPGワニはいいました
「ぼくの口のなかにはいっておいでよ」

one8he1b.JPGたなばたが近いので和な感じ。
色をあまり使わないように頑張った。
ほんとはもっとキレイな黒なのだけど、例によって色味が出てません。

こうやって絵をのせはじめてから随分時間がたって、気づけば「今日のらくがき」が随分たまってる。これ、どうしたらいいのでしょう。どうしたらいいと思いますか。
私のよくないところは出したいものを出してしまったらもう満足して、ちゃんと管理しないところ。作品の扱いが杜撰なので、怒られてしまいます。

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