Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2004年11月

img20041117.jpg日常というのはある一定の行為のひたすらの繰り返しであり
気をつけないとすぐに道を見失ってしまう
普段は保たれているその不安定な足場は
ときどき一気にくずれて
私はその反復と連続の海の中に放り出される
そうすると
今の自分が今日の自分なのか昨日の自分なのか明日の自分なのか
自分が10歳なのか80歳なのか
今が紀元前なのか2004年なのか
私は現在はなんていう名前でここはどこなのか
そういうことが全て不確かで曖昧なものになって
結局はどうでも良いものになって
横をみれば合わせ鏡みたいに
自分が連続して見える
わたしは ここに いる
と 何度も強く自分に言い聞かせないと
その連続の中に溶けて
どこにもいなくなってしまいそうだ

karenda2.jpg新しい絵をどんどん載せていってしまうと、カレンダーの書き下ろしも書き下ろしじゃなくなってしまうので、ちょっとお休み。
あとは「卓上?」「壁かけ?」という質問を何人かから頂いたのですが、今のところ壁掛けを考えています。写真は試作品第一号。イメージは伝わるかしら。でも、最終的にはお楽しみにしたいです。

自分が作る事になってみて、あらためていろいろなカレンダーを研究してみたのですが、つくづくおもしろいキャンパスだと思います。「日にちと曜日が分かる」という最低限の機能さえ果たしていれば、わりと、なんでも、ありでした。

karenda.jpgカレンダーを申し込んでくださった方々、本当にありがとうございます。
現在製作中です。制作過程とかも、載せていければと思います。
(昨日のアクセス数が過去最高の335になっていて、びっくり!)
まだまだ受付中です。もう少しこれ関連記事をトップに置かせてくださいませ。

しかし、昨日一時yahooのサーバーがおかしかったみたいなのですが、申し込みのメールをしてくださったのに私にメールが届いていない、という方がいらっしゃいました。今のところメールをくださった人には全て返信しています。
そこで、もし他にも
「メールを送ったのに、なんの反応もない、返信もない」
という方、もしいらっしゃいましたらお手数ですが再送していただけますか。お願い致します。

teatimesmall.jpg
お茶を飲もう。
自分ひとりのお茶の時間は
自分のためだけのもの

ケーキを1つだけ買ってきて
お気に入りのティーカップに
限りなく濃厚なコーヒー

目をとじれば
王冠が見える

kimonosmall.jpg
ころもがえをするとき
しまいこまれたダンボールの箱を開けると
見知った服ばかりだというのに
ちょっと嬉しくなる。

また、会えたね。

そんな感じ。

PECHIKAsmall_1.jpg
時間がずっと流れていくという
私がいるずっと前から流れていて
私がいなくなってもずっと流れていくのだという
そんな当たり前のことが
ときどき、どうしようもなく哀しくなったり。

流れる水に足跡を残すことはできないけれど
せめて色水をひとしずく、たらせればいいと思う。
誰も分からないけれど水の色と成分が変わって
ちょっと違う水として流れていけばいいなと思う。






pangeasmall.jpgはじめて舞台に立ったのは、小学2年生。以来中学3年になるまで、ミュージカルに出続ける事になるわけです。テーマは常に「サイエンス」、子ども向けとは思えないほど良く出来ていて歌も素敵で、今でも細かい歌詞を覚えていたりします。

「パンゲア」
パンゲア パンゲア パンゲアは おまじない
ひざっこぞうをすりむいた パンゲアパンゲア
パンゲア パンゲア パンゲアは おどろいた
びっくりしゃっくりどっきりぎっくり パンゲアパンゲア
パンゲア パンゲア パンゲアは 仲直り
「昨日は失敬」「いえ、こちらこそ」 パンゲアパンゲア

小鳥逃げたら パンゲア
夕焼け消えたら パンゲア
大地揺れたら パンゲア 
パンゲアパンゲア パンサラッサ

プレートテクトニクスや、超大陸説を歌と物語で表現。私の役はウラル山脈、今までの役の中で多分一番巨大です。「おひけえなすって、あっしは太平洋プレートのウラルと申します」とかなんとかいう台詞があったような。

igaigasmall.jpg
気持ちがイガイガしてしまっていて
全てがゆがんで見えてしまうとき
優しさにありがとうさえ言えないとき

イガクイがやってきて イガイガをその手で器用に
ひとつひとつ抜いて 食べてくれます。
そのたびに彼の背中にはイガイガがひとつずつ増える。
食べねばならないイガイガが多すぎて
はちきれそうなその背中。

イガクイのイガイガは 
誰が食べてくれるでしょう。

hatsugasmall.jpg大きく育つより
花を咲かせるより

まず、芽を出す事のほうが難しい。

img20041105.jpg
大きな猫になりたい。

いつか大きな猫になったら

ちょうちょを追いかけたりしないでずっと眺めていよう
尻尾をタワシみたいにふくらませて部屋を掃除しよう
街のちびねこを背中に乗せて のしのし 歩こう
天気の良い日は、恋人のまくらになろう

そして自分が大きな猫である事実と幸福について、
ひなたでまるくなって丸一日考えていよう。

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