Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2005年05月

finland.jpg北欧に行った方に 
おみやげをいただきました。
赤いぼうしをかぶった人形と 
木で出来たネコと
あと背景にあるのはムーミンの絵はがき。ダマが喜んでいます。

なんというか、本当に素朴に素敵で、ストレートで、寒い地域の人が生み出したものはこんなに見ているだけであったかくなるのか、と思います。

ある場所で生み出されるものを語るとき
それは多いに気候だったり 場所柄だったり あとはその国の歴史などに左右されているように思います。
チェコで生まれるものが、かわいいのにどこかに暗さをもっていることとか、四季のある日本でうまれるものの繊細さとか。

img20050517.jpg週末にチェコ総合雑誌「CKUR」第2号の打ち合わせに参加しました。
第2号の発売は7月になります。私の原稿はもう仕上がっており(A型なので)この絵は表紙の一部抜粋。第2号は「チェコアニメ」がメインの特集。楽しみです。
第一号は増刷されるほどの売れ行きだったようで、そして問い合わせなどもどんどん増えているようです。スタッフの方も皆チェコに熱い思いをもっていらっしゃる方ばかりで 私はまだ初心者ですが一緒に頑張りたいと思います。
この雑誌作りに参加させて頂けることになった偶然を嬉しく思いつつ、だからこそ今是非もう1回行きたい。最初はこんな風な展開になると思わないで行ったので、旅行記を作るうえでの資料がいろいろ足りないのです。もう一度、いろんな写真を撮ったりしてきたり 前回いきたくていけなかったところ(チェスキークルムロフとか)に行ったりしたいなあ。

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またチラシのデザインしたので宣伝させてください。
劇団印象第4回公演「空白(そらしろ)」です。普段の私の絵は目線の高さのものが多いのですが、今回は俯瞰している感じになっています。今回は今までと劇場も変わり、どんなものになるのか私も楽しみです。それから、チケット。

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普段演劇はよく見るのだけど、ライブなどはあまり行かない方だと思うのですが先日友人gontamariちゃんに誘っていただき、かねてから見てみたい!と思っていたザッハトルテさんのライブに行きました。 続きを読む

img20050512.jpg男はある日 
駅のホームの階段を降りていて
突然 あまりの人間の多さに 
すわりこんでしまった

こんなにたくさん人間がいて
それぞれべつの人生を
歩いているんだったら
別にそこから自分がいなくなっても
今更誰も気がつかないのじゃないかと考え

そうして
いつもとは反対方向へ向かう電車にのり

男は人間を辞めて ウサギとなりました

今は森の奥にある大きな樹の穴のなかで
日々どんぐりのことを考えながら暮らしています

img20050511.jpgがらんと広い部屋の真ん中に座っていると
鍵のかかっているはずの玄関から
どやどやと知らない人が入ってきて
私を取り囲み
私のダメなところをたくさん羅列して
私を責め立てた

自分勝手だとか
甘えてるとか ちっとも前進してないとか みんな大声で私に怒っていて

誰の言葉だったか覚えてないのだけど
「料理は出来ているのに皿が小さくて全く台無しだ!!」という暗喩系なものもあった。
私はこれ以上ないくらい真っ暗闇な気分になって 自分の居場所であったはずのその部屋にもいられなくなり
何故だか涙は出てこなくて
ただこれからどこへいこうかなあと
ぼんやりと考えているけれど
足が動かない
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img20050510.jpg森に住む人は
森の果実を食べて生活しています

果実を食べたら
その種であたまから木を生やして
自分のあたまで育てて
大きくなったら 地面に植えて
そうして森を作っています

木が大きくなりすぎると
森に住むひともつぶれてしまうので
ちょっと大きくなったらあとは大地の役目

あたまの木になったくだものを
動物たちにわけてあげることもあります
木のない地方に旅をして
そこに森をつくってあげることもあります

森をたべながら 森をつくって 
自分を食べ続けて
自分をつくり続ける
完全に完結している 
誰にも迷惑をかけなければ
終りも始まりもない そんな生活に
森に住む人はわりと満足しています

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ときどき急に「スイッチ」が入る瞬間があって
その時には描きたいものがあとからあとから頭の中にわいて出てパンクしそうになる
イメージが無からどんどんわいて出るというよりはむしろ
既に存在している、自分がどこかで見た風景や生き物を「思い出す」行為に近い。
ぱっ ぱっ といろんな色や線が頭の中で洪水になって溢れて溺れそうになる。
忘れないうちに全て形にしなくては、と焦るけれど。

未来の走馬灯って言えば近いかもしれないな。

それは絵を描いていて一番幸せな時間。
そして、頭の中のイメージに画力が追いつかなくて一番辛い時間でもある。


兄弟が森の中を転がっていたときのことです。
いつのまにか兄弟は林立するワラビの林に迷い込んでいました。
オー・ダマがふと後ろをふりむくと コ・ダマの姿が見えません。
あわてて転がり戻ると コ・ダマはワラビにからみとられていました。
そして助けに入った二人もあっという間にクルクルと巻かれてしまいました。
くるんくるん びよんびよん のびたり縮んだり
ヨーヨー状態で目をまわしそうになっている三兄弟とは反対に ワラビたちは楽しそうです

そうして兄弟は暇をもてあましていたワラビたちのおしゃべりに
日がくれるまで付き合わされました。
img20050507_1.jpgimg20050507.jpg

img20050503.jpg
海の中は青く そして限りなく深い
タンクを背負って一歩踏み出せば
とたんに360度ターコイズブルーの宇宙になる
世界は無音になって 自分の呼吸の音しか聞こえない

魚がいて サンゴがいて クラゲがいて 私がいる
その世界の中で プランクトンと私は同じもので ウミガメと私は同じもので
海の胎内に等しく抱かれている
懐かしさが波と一緒に押し寄せる
あたりまえだ だって昔ここからやってきたんだから

いつものしかかっている重力はどこかへいってしまって
岩を蹴ると私の身体はふわりと浮き上がり キラキラと輝く宇宙の中を自由に飛び回る
魚と一緒に宙返りをしながら 水面を見上げると
空と雲が反対に海のように見える

水平線という空と海を隔てている一本の線分はきっと鏡のようなもので
海の中を泳ぐことは空を飛ぶことと同じであるに違いない

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