Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2006年12月

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(photo by Akihiko Sato)

去年に引き続き、新宿紀伊国屋書店さんでカレンダーの販売が本日より開始されました!(こんな遅いタイミングですみません・・。来年はもっと早く作るぞー)実物を確認してからでないと買うのはちょっと、という方、新宿にお立ち寄りの際には是非覗いてみてくださいませ。

ああ、肺が痛い・・・。咳がとまりません。
昨日より風邪を引いております。この乾いた感じの咳。やだなー。

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カレンダー、本日配送開始しましたので だんだんとお手元に届きはじめると思います。新しくご注文いただいた方や、海外の方はもうちょっと時間がかかってしまう点、ご容赦くださいませ。お申し込みメールに、私の絵に対する感想や思いを一緒に綴って下さる方がとても多くて、そのひとつひとつの言葉に本当に元気とエネルギーをもらっています。ありがとうございます。

私にとってはカレンダーが出来上がってきた時ももちろんドキドキしますが、
こうして発送をしてからの2、3日、というのが実は一番緊張する期間であります。ちゃんと届くかどうかという事はもちろん、封が全国で開けられて、最初のページがめくられる瞬間を想像すると、ああ、心臓が。何かとんでもない間違いをしでかしてないと良いけれど。(実は2008年のカレンダーだったとか)

そんな感じで、無事到着しましたら またご感想なども頂けると嬉しいです。

今日は発送作業ののち、元会社の同期に誘われエリック・クラプトンの武道館のコンサートに行ってきました。音と声とビートに酔っていたらあっという間に2時間経っていた。でも"Change the world!"が聴けなかったのが少し残念・・。

niku.jpgチェコ雑誌「ツックル」に旅行記を載せている関係で、チェコアニメの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル監督の最新作、「ルナシー」のチケットを頂くことが出来たので 早速見に行って参りました!舞台挨拶の日に行ったらば人が多すぎて全然入る事が出来ず、次の日にリベンジ。

私は監督の映像作品では「ジャバウォッキー」が一番好きです。「アリス」や「オテサーネク」も印象に残っていますが 「ジャバウォッキーその他の短編」のDVDを一番多く見ているように思います。あの白昼夢のような人形たちの饗宴、怖くてたまらないのに目が離せない。

で、映画について。
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hyoushi.jpg帰国してから1ヶ月ほぼ丸々ひきこもりまくって制作していた「デナリの地球一周カレンダー」ですが、本日完成いたしました!!
うう、感無量。何回作っても、こうして形になって手元に戻ってきた瞬間ほど嬉しいものはないのです。まさにわが子が生まれたような。

この絵は表紙です。
みぎにいるのは「しるべフクロウ」です。

今回本当にたくさんのお申し込みを頂いています。
ありがとうございます。そしてまだまだお申し込み受付中ですのでご興味ある方は引き続き
info@denali331.com まで♪部数の追加・変更も常時受け付けています♪

前回に引き続き新宿の「紀伊国屋書店」さん、それから新しく神田にある老舗の本屋「書泉」さんにも並べて頂く予定なので、お近くの方はそちらでも購入可能です。

とにかく今、玄関付近がカレンダーの山に占拠されています。どれだけ積まれているかというと。。。
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「月夜の晩の出来事」
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とある月夜の晩ほろ酔いで夜の散歩を楽しんでいた紳士は
突然見たこともないような怪物に出くわし
一目散に逃げ帰りましたが
次の日、いつもの酒場で自慢げにその話をしてみせたところ
「おおかた、何かと見間違えたんだろうさ」
と 誰も信じてはくれませんでした。
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今朝、目が覚めたら号泣していた。
というよりも、自分の泣き声で目が覚めたのである。
目が覚めてからも しばらく涙が止まらず
わけも分からず泣いていた。

とてつもなく悲しい夢を見たことは覚えているのだけど
その肝心の内容がさっぱり思い出せない。
普段から夢日記をつけている私は 夢の内容を覚えていることが
結構得意なのだけど それでも今回は思い出せなかった。

なにか「別れ」であったり「さようなら」であったりそんな感じの
悲しさの質であったことは覚えているのだが、
何が悲しいのか分からないのにひたすら悲しくて泣くというのも
考えてみればあまりすることのない体験なので
これはとりあえず存分に味わっておこうと思って 気の済むまで泣いた。

もしかしたら私は実際はとてもドラマチックな映画的体験をしたのかもしれず 例えばそのエンディングは 禁じられた恋だの運命だのなんだのをめぐって非常にあれやこれやあったあげく、私が全て記憶を失ってしまって、その出来事を夢だったと思い込む、という感じの悲しい結末を迎えたのかもしれず、つまりは私は何もおぼえていないけれど 本当は時空を超えた最愛の恋人との自己犠牲的な永遠の別れを果たしたばかりだったのかもしれない。

そうじゃなかったかもしれないけど。

しかし理由がないのに そうそう泣き続けられるものでもない。
自分の涙の海で溺れられるほど泣くことができたら いっそスッキリするだろうに 
中途半端に 気持ち悪い感じに 枕がグショグショになっただけで
涙腺は突然に機能することを拒否したので 
私は何事もなかったかのようにむくりと起き上がり 
いつものように顔を洗ったのである。

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