Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2010年01月


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小さいころ、トラ年に生まれなかった事がとても悲しかった。
(何故ならトラだけが猫科だから。)


長い旅が終わり、新しい日常が始まる。
今度の旅はひときわ長かったので、
現実感をこの手に取り戻すのに時間がかかるけれど
駅で降りたら、年を越しても変わらない下北沢の音と喧騒に
お帰りと言ってもらえているようでとても安心した。
まだ3ヶ月しか住んでいないにわか住民の私にもこの町はとてもやさしい。

一人きりの部屋に帰ると寂しいと同時にほっとするものだ。
走ってばかりいる日常で
旅はいつでも深呼吸をしてまた新しく踏み出すきっかけをくれる。

時間が経つことの不思議。
2009年はもう二度とやってこないのだという不思議。
全ては変化し、刻々とその姿を変える。
時間とは人間が使えるものの中で
紛れもなく一番素晴らしいものだと思う。
変わらないものはない。同じ時間は二度とやってこない。

だからと言って、変化を恐れたくはない。
変化してゆくことそのものが生きる事。
昨日と今日の自分が全く別人に思えたとしても
無価値で無力な自分に出会うことがあっても、
丸ごと抱きしめて、その先にある景色に向き合っていければと思う。

全ての変化に、意味と理由があると思うから。
いかようにも、どんな風にも、あらゆる方向に、変化しえたものが
「なぜ、そのように」変わったのかというところに
解放のチャンスが潜んでいるから。

過去を悔やむことも、未来を恐れることも、
結局は現在の自分が作り出しているモンスターみたいなもので
明日になったらそんなものはさっぱり消え去っているかもしれないのだ。
結局のところ鍵は現在の自分の中にしかない。

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That's why it is called the present.

とはいい言葉だな。
日常の一瞬一瞬が、かけがえのないプレゼント。
ましてや非日常な時間となればなおさら。

まだ、見ていない景色はたくさんある。
まだ、やっていないことはたくさんある。
この世界を、理解しきれる日なんてきっと来ないのだから
物事に飽きてしまうにはあまりにも早すぎる。
きっと、どこかにたどり着ける。

あるがままに、ありのままに。
いたずらに恐れ、求めることをやめて
現在というものが持つ力を
出し惜しみせずに爆発させていける1年になりますように。

本年もどうぞデナリを宜しくお願いいたします。


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たくさんのお申込み、ありがとうございました!
新年ももちろん変わらず、引き続きお申込みいただけます。

デナリカレンダー2010年版「北に生きる物語-Tales of Alaska-」

<2010年初展示!東京での原画展開催が決まりました>
詳細は下記をご覧下さい。
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1820年に作られた当時そのままの町並み。雪のふりしきる東茶屋を歩くおばあちゃんの後ろ姿があまりにかっこよくてドキドキしたので、思わず隠し撮り。粋すぎるぜ!

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はちきれるくらい朝ごはんを食べたあとなのに、スーパーパティシエ、辻口博啓美術館にミーハー母娘は来てみました。自由が丘でも食べられるけど、ここにしかない限定ケーキがあるというのと、パティシエが作る自分の美術館というのがどんなのか興味しんしんだったので。
モンブランと、ホワイトチョコとピスタチオとベリーのムース、美味しかったなあ。スーパーパティシエという肩書は自分で名乗るにはちょっと恥ずかしいんじゃないかと思ったけど、作り手の夢や哲学の味がするケーキというのもなかなかだ。

スイーツは味覚の建造物だ、というのも納得。

夢を諦めないことが才能だ、というのも納得。

また呑気な記事になってしまった。あんこ隊隊長なのに正月から生クリームに浮気してすみません。

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むうう。時差ぼけ治らず、年越し前に爆睡してしまった。。。あけましておめでとうございます!ついおとといまでカリブの太陽にさらされていたのに、今は雪嵐の北陸で日本海を眺めている、この脈絡性と連続性と現実感のない元旦。憧れの加賀屋さんに来られて嬉しいです。温泉も夜ご飯もさすがな感じ!お正月なのでこんな呑気な投稿になりました。今年も良き年になりますよう。

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