Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2011年12月

mai

8歳の友達が、クリスマスに描いてくれた似顔絵。似てる!その時とても余裕がない顔で過ごしていたのに、この絵を見たら自然とこういう笑顔になって、ああ、こういう笑顔でいなくっちゃ!!って思った。

どんなに派手に転んだって、それで恥ずかしい思いをしたって、
また起き上がって、そのままスタスタ歩き出せるのなら、そんなのどってことない。
その時に隣りで手を差し伸べてくれたり、「あはは~かっこ悪かったねえ」と一緒に笑い飛ばしてくれる人が
1人でもいるのなら、ますますなんてことない。

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coffee

12月はみんななんだかんだ忙しい。師も弟子も疾走。やることが多いからひとつひとつを時短、省略してしまいがちになる。掃除も仕事も忘年会も。そうなるとエンジンの回転数が必要以上にあがって、省略していい部分としちゃいけない部分の優先順位が分からなくなってしまう。おや、そもそもなんであれを断ってこれをやってるんだっけ?というような状態になったりする。
そういう時ほど、ゆっくりとコーヒーを豆からひいて、朝をはじめるといいと思う。
豆をゴリゴリしたり、蒸らしたり、ぽたぽた落ちるのを待っている時間は一見するとすごく省略できる部分のように思えるのだけれど、その時間だけが一日をしっかりと整えてくれるのだと最近やっとわかってきた。つまりは毎日をこなさないで、意識的に生きるということなんだと思う。

じょうちゃん
今年最後のお仕事のお知らせです!朝日新聞出版から発売されました、松谷みよ子さんの「自伝 じょうちゃん」の文庫本のカバーを描かせていただきました。
小さいモモちゃんシリーズや、龍の子太郎で広く知られている松谷みよ子さん。私自身小さい時に「おばけとモモちゃん」の絵本を擦り切れるほど読んだので、今こんな形でカバーを飾らせて頂けるなんて、うれしくてなりません。こちらは「自伝」のタイトルの通り、松谷みよ子さんが小さい頃のあだ名である「じょうちゃん」の心を大きくなってからもずっと持ち続けたまま、良いことも大変だったことも全部綴られている内容になっていて、こんな人からあの世界たちは生み出されたきたんだな、とまた違った気分で童話の世界にいけそうな気がします。

関係ないのですが、私は小さいころから小学校卒業するくらいの時までずっと、自分のことを「マイマイ」と呼んでおりました。親からは今でもたまーにそう呼ばれます。小さいころ、何という言葉で、音で、自分という存在を認識していたかということが、以外にそのあとの人生もずっと影響を持ち続けると思います。名前だけでなくあだ名も大事。30過ぎた私の中にもなんとなくまだ「マイマイ」がずっといる気がします。

December
2011年、よしもとばななさんと一緒に作らせていただいた「もしもし下北沢カレンダー」も、とうとう最後の1ページになりました。いろいろなことがあった2011年もおしまいに近づき、ページをめくった時にはいろいろな気持ちがこみあげました。毎日新聞の連載があったのは2009年なので、その後にはフリマや展示があったり、随分長い間「もしもし下北沢」の世界に支えられてきました。カレンダーが終わってしまうのは寂しいけれど、そこからもらった力はこれからもずっと続いていくんだなあと確信しています。

スウィート・ヒアアフター
そんなばななさんの最新作、「スウィート・ヒアアフター」、震災の後に書かれた最初の小説です。震災という言葉は中に一言も出てこないのですが、あらゆる角度から震災を体験した人に向けて書かれているんだなあということが実感できて、あちらもこちらもおんなじだ!と境界線が緩んだ気がして、今出会えたことに感謝する物語でした。下北沢のハワイカレーやさんで泣きながら読んでいたら店員さんがそっとふきんをくれました。いい町...。
いつもあっという間だけれど、いつもと違うのは2011年はすごく短く感じられたと同時にすごく長くも感じられた年であったということ。それはみんな同じなんじゃないかなあ、となんとなく思います。いろんなものがそぎおとされて、頭の中がシンプルになりました。
そして今年は周りに妊娠出産話がすごく多い年でもあった。年齢的なこととか、震災の前だとか後だとかいうことを越えて、あまりに多いのです。一見関係ないようで、災害がとても多かった今年、このタイミングで新しく生まれる命が多いことにはきっと何か意味があるんじゃないかという気がする。
新しい命は、何よりの希望だから。そんな12月、マヤ暦が終わるうわさの?12月を、いつも通り、ただ生きていることに感謝しながら生きていこうと思います。

来年のカレンダー「ことだまころころ」もたくさんのお申し込みを頂いていて、とても嬉しいです。既にお申し込みくださったみなさま、いつもお使いくださるみなさま、本当にありがとうございます。
12月20日(火)までにお申し込み頂ければ、年内にお届けします!!!

dragon-final(実際の色)

新しいグッズが出来ました!
以前、「おひさま復興支援ワイプ」のアマテラススポンジワイプについてこの記事でご紹介しました。

今回はそれに続き、eoctさんとシーズン限定スポンジワイプを作らせて頂いた「干支ワイプ」のご紹介です。来年の干支は、辰。ミズタマ模様のドラゴンの、スポンジワイプ「ミズタマリュウ」です。ドラゴンに乗って楽しく飛んでいけるような1年になればいいと思いました。
「ミズタマリュウ」で検索するといろいろ出てきますが、例えばこちらなど♪その他エコグッズを取り扱っているような雑貨やさんでも買える模様です。

シーズン限定なので、今だけしかありません!そして模様はどうあれ(笑)スポンジワイプ、本当~に便利なんです。水はすごく吸うし、洗濯機でガンガンあらってもへたれないし、100%生物分解されるので、土に埋めたら土になります。私はシンクにおいて、あらったものを伏せたり、なんかこぼしちゃった!って時に活躍させてます。使って頂けたらうれしいです。

そして同じ布つながり?ですが、長らく販売して頂いている京都のてぬぐいブランド「にじゆら」のアマヤドリてぬぐい。この度、最初のちょっと薄いブルーの色から、雨の色が少し濃く、リニューアルされました。こちらも是非ご覧くださいませ。

amayadori

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