Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2019年06月

IMG_4286
雑誌ランドネの「神様百名山」という記事でずっとご一緒させて頂いている山岳遍路家(素敵な肩書き!)の廣田勇介さんからご依頼頂いて、「宗良親王」様の絵を描かせて頂いたことがありました。宗良親王様は、我が国の皇室では、ヤマトタケルノミコト以来の歌人で、同時代では西行法師に匹敵する歌人と言われる人物。親王のご一生を描いた物語が「歌人宗良親王物語」という漫画になっていたりもします。

ご依頼の時に廣田さんから頂いたメールはこのようなものでした。
____________________
親王のうたは、明治維新の志士たちに愛唱されました。坂本龍馬も大ファンだったようです。
其の中の一首、

「思いきや 手も触れざりし 梓弓
起き伏し 我が身 慣れんものとは」

つまり、

「義のための弓。寝ても覚めても、そばにある。
昔は手も触れることさえ、想像しなかったのに、
これ程までに慣れてしまうとは。
わからないものだな、人の一生とは。」

というほどの意味だそうです。

梓(あずさ)とは、正義のこと。

後醍醐天皇の皇子として生まれ、和歌の天才として期待された貴公子が、40年に渡って山野で寝起きすることを強いられ、寝ても覚めても弓矢をもって戦い続けた一生を、壮年の頃に、歌ったもの。そこには後悔はなく、人生を達観して、逆に楽しんでいるような雰囲気が感ぜられます。戦乱の中でも、常に歌心を忘れなかった親王は、
私にとって「芸術の神」となっています。
___________________
albumtemp

絵は、廣田さんのリクエストで武装して座りながら、梓弓を携える宗良親王になりました。神様をイメージして描くときは、本当に背筋が伸びて心身ともに正される感じがします。(でもヨレヨレの部屋着で描いてたりしますが....)
続きを読む

2
何年か前にイタリアのビオワインのワイナリー、Cantina Giardinoさんにイラストを提供したことがあるのですが、そのワインを送って頂きました!切手の中に小さく入っている青い闘牛の絵、わかりづらいかもしれませんが、嬉しいです。他のイラストが入ったラベルも素敵です。ビオワインにはあまり詳しくないのですが、フルーティでスモーキーな感じでとても美味しく頂きました!

続きを読む

↑このページのトップヘ