Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2020年04月

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発売は3月下旬なのですが、毎年掲載していただいている、イラストレーターの年鑑、「Illustration File」の最新2020年度版が発売になりました。

玄光社さんのサイト
https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=21507


わたしは「上巻」の方にいます!毎年、自分の主な仕事を振り返ることができると共に、第一線でご活躍されているみなさまの仕事が、ジャンル問わずこのようにまとまっている贅沢な本は他にはないと思っており、眺めているだけで楽しく非常に濃いファイルだなあといつも思います。掲載して頂けること嬉しく光栄に思っております。是非是非ごらんくださいませ。
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じっと家にいて、ついSNSやニュースばっかり見てしまって、消耗する…という人はとても今多いのではないかと思います。わたしもそうです。もちろん、自粛の中でも人々のライフラインを支えるために現場で働いてくださっている方々の大変さを思えば、ただstay home している、というわたしの毎日はとても恵まれたものであり、とにかく自分にできることをしよう、と粛々と過ごしてはいるのですが、それでもずっと家にいると余計なことを考えてしまう時間も増える。

なので、一日の中に一瞬でも、ぽかんと何も考えないで何かを見られる時間があったらいいなと思ったので、なんとなく一日一枚、古いのも新しいのも含めてSNSで絵をあげていこうと思いつきました。ずーっと昔のこのブログに登場したものとかもあるかもしれません!

これもすごく昔に描いたもの。題は「夜の訪問者」だったかな。

今日はどんな夢をご注文されますか?


#今日の一語一絵

というハッシュタグで、ツイッター(@MaiDenali)やインスタグラム(@maidenali)などで毎日アップしていますので、よろしければそちらもフォローしてくださいね!

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いろいろあってちょっとタイミングずれてしまいましたが、先日、長女ピノが幼稚園を卒園しました。コロナウイルスで開催されるかどうか直前までわからなかったのですが、親1人の参加、超短縮版ながらも開催して頂けました。本当だったら両親ともに参加したかった、とみんな思っていたと思うけれど…。

どのおうちもお母さんだけの参加だったので、みんな写真やビデオを撮るのに必死。あまりに短縮版すぎて、感慨にひたる暇もなく、卒業証書も代表1人がもらうだけ、お花も全員いっぺんに渡すだけ、練習した歌はなし、スライドショーもなし、謝恩会もなし。本当だったら数時間かかるはずの式は、30分で終わりました。

それでも、短くても、ちゃんとセレモニーに参加することは子供たちにとっても必要だったと思います。写真を撮ったり、先生にハグしたり。まだ小さくても、これが何かの最後で、何かの始まりだ、ということをみんなちゃんと理解している。そんな「区切り」をつけることができて、良かったなと思います。(といっても3月中旬の時のこと。今だったらまた違ったと思いますが…!)

幼稚園時代の終わり。

赤ちゃんだったピノ、幼児だったピノはもういない。上の絵の2歳のピノがちょうど「スピリチュアル母さん3」に登場していたくらいですね!
神戸から引っ越してきて、最後の1年だけ保育園生活から幼稚園生活にかわり、ずいぶんと環境が変わってしまうことを心配していました。大好きだった神戸のお友達とバイバイして、全く新しい世界に馴染めるか、心配で。けれど子供の柔軟性と自由さは、常に親の想像を超えていく。

大人が勝手に作る「こうじゃなきゃ」「きっとこうなる」フレームを、いともたやすく飛び出して、自由に羽ばたいて飛ぶ。心配は杞憂に終わり、ピノは新しいクラスの、新しいお友達とすぐに仲良くなって、まるでずっとそこにいたみたいに見えました。
理解が早く大人びていて、器用で、割となんでもこなせるように見えるピノ。
運動神経が良いのも全く私に似ていない。(うらやましい)
反面、繊細で心配性、怒ると赤ちゃんのような爆発の仕方で、未だイヤイヤ期が続いているような気がする時もある。やさしくあろうと思っても、つい私もガミガミ言ってしまう。しかし対等に言い返してくる。「え、ママそれはちがうでしょ」「もーー!全然話聞いてないんだから!ママって!」と、よく怒られるししょっちゅう言い合いになる。

けれど、私のかわりに妹ネムの髪の毛を三つ編みに結ってあげているその後ろ姿は、気づけば随分と大人っぽく、すっかり女子である。私が助けなくちゃとずっと思ってきたけれど、最近では助けられることが増えている。

わたしの葛藤なんてなんのその、子供は待ったなしに成長していく。
1秒も待ってくれない。だから、赤ちゃんの頃のように24時間一緒にいる時代から、これから少しずつ、離れてる時間が増えていくんだろうけれど、見てないとどんどん流れていっちゃうその透明な川のような流れを、そのなかの光を、見逃さないようにただ見つめていたい。困難な目にあっていたら、全力で手を差し伸べたい。

そんなにたくさんのことはしてあげられないし、完璧でもいられない。でも、私が生きてきた中でこれだけは言える!という何かを、自分の生き方を通して伝えていけたらと思う。

私にずっーーと抱っこされていたあの子は、ランドセルを背負ってすっくと立っている。
その立ち姿はとても、頼もしい。

本当に、もう小学生になってしまうんだなあ…。

卒園式は泣く暇すらなかったけれど、3日間もかかって生まれてきたときのこと、はじめて保育園に預けられて泣いていた日々のこと、妹が生まれてちょっと不安定になってきた時のこと、引っ越してきた時のこと、そんなあれこれをぼんやり思い出しながら今目の前にあるちょっと大人びた顔を見ていると、やっぱり涙が出てくる。

卒園本当におめでとう。
たくさんいいお友達に出会えてよかったね。
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卒園式の日に咲き誇っていた木蓮がとても綺麗でした。。
頼りない母さんですがこれからもよろしく。
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ちなみに先日の四十路の誕生日に、ピノは幼稚園で先生に教えてもらって、内緒で指で編んでいたマフラーをプレゼントしてくれました!なんて嬉しい、手編みのマフラー。コツコツ作ってくれていたと思うと胸アツだぜ!大事にするね。
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この手紙の文面からも、私が6歳に気を使われていることがわかります。笑
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「メッさージ」(惜しい!w)ありがとう。

<家の中で出来る楽しいこと1>
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妹から教えてもらった、グラスデコ。これは、やった瞬間わたし、思い出しましたよ、小学生の時、ボンドにペンで色をつけて下敷きに貼って剥がしていたやつ、アレと全く同じなんですよ!においをかいでみたらやっぱりボンドのかおり…。開発した人、きっと同年代、と勝手に想像…。 ボトルを押して出すのに力がいるから、縁取りは小さい子にはちょっと難しいけれど、中の色を埋める方は大丈夫。自由度高くて大人も子供も楽しいです。

<家の中でできる楽しいこと2>
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お花や植物を飾る。植物には本当に人の心を穏やかにし、優しい気持ちにしてくれる魔法があると思う。小さい多肉を、タイラミホコさんのかわいいウチュウジンくんの器に寄せ植えしたらとても可愛くって、幸せ。

<家の中でできる楽しいこと3>
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閉じこもりでエネルギー持て余してる幼児たち、工作関係のアイデアが尽きてきたら…うどんを打つ!!強力粉、薄力粉、塩があれば!と、思いつきでうどんを打ってみることにしたものの、いきなり薄力粉が足りなくなり、足りない分を天ぷら粉で補充するというバクチ。ハラハラしながらもまぜまぜコネコネ、寝かせた後、ジップロックに入れ、子供たちに踏んで!踏んで!踏みまくってもらう!後にまた寝かせ、そして延ばして、細く切り、熱湯で茹でる。具は野菜をメインにしっぽくうどん風に。

うどん作り、材料はシンプルでもすごく難しく、素人が思いつきでうまくやれるものではなく、思ったよりずっと力がいるから疲れるし、味を比べたらスーパーの冷凍うどんの方がそりゃ美味しい。

でも娘たちはいつも食べ物を大事にと私にヤイヤイ言われているのに、急に食べ物を足で踏め!!と言われ混乱していたものの楽しそうに手伝ってくれたし、運動不足の解消にもなりそうだし、やっぱり自分で作ったうどんは美味しかった!!うどんというよりはほうとうに近い食べ物になりましたが!満足でありました。またやりたいです。(ちなみに天ぷら粉で作ったのは問題なさそうでした)

深刻なニュースばかりを見て家にずっといると、どうしても気分がふさいでしまいます。長期戦になることはもはや確実。家の中でできる楽しいことを、日々探していきたいなと思っています。

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40歳になりました!

30代最後の日は志村けんさんの訃報と共に悲しく始まり、なんだかぼんやりと過ごしてしまいました…。悲しいです。ご冥福をお祈りします。

40代、不惑。

だというのに、先行きが見えず戸惑いしかない最近。世界が変わってしまったことをハッキリと感じる中で、惑わず断言できることは、家族の笑顔が見られること、大切な人たちと一緒に過ごせることは当たり前ではなく奇跡であるということ、それを守るためにできることをして、頑張ること、それだけです。

ちなみに節目の誕生日を迎えて最初にしたのはやっぱり絵を描くこと。仕事ですがフラワーオブライフの曼荼羅をコツコツとただ描く。こういう幾何学模様を手書きするのは手間も時間もかかるんだけれども、今は、こうして何も考えることなくただ曼荼羅を描くという祈りのような作業に没頭することにとても救われる。写経に似ている気がする。デジタルで作ればいくらでも整然と美しく作れるのだけれど、本当の宇宙はきっと上下左右対称でない気がする。フラワーオブライフ、見れば見るほど魔法に満ちていて、吸い込まれそう。神聖幾何学の力はすごい。

10歳の私も絵を描くことに助けられていたし、30年経っても何も変わらない。きっと100歳になっても変わらない。

ちなみに今欲しいもの何かなあと思ったらファイナルファンタジー7のリメイク版で、14歳の自分と40歳の自分が欲しいものが同じという奇跡…!成長してるのか本当に…?!笑

ともあれ、人間としても母としてもまだまだ未熟ではありますが、憧れの人生の先輩たちを目指して、これからも変わらず精進していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

いろいろ書きたいことがあるのですが、今は暮らしが落ち着かず、子供達もずっと家にいる状態で自粛しているので、本当に自分の時間がありません。涙

また40代の抱負などはあらためて。

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