Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2023年03月





再度のお知らせになりますが、新刊発売になりました!
どしどし塗っていただければ〜〜〜!そして見せていただければ嬉しいです^^)

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お仕事のお知らせです。今月刊行される詩人の覚和歌子さんの新しい詩集のカバー、そして中のカットを描かせて頂きました。

20代の頃からもうずっとお世話になっている、覚さんの言葉はいつも私の人生の節目にありました。私の公式サイトのプロフィールには、覚さんが贈ってくださった詩が載っています。結婚式で「いつも何度でも」を歌って頂いたのも一生の宝物です。覚さんの詩は柔らかく鋭く、優しく厳しく、肉体を持って今ここに生きている意味にまっすぐ向き合わせてくれるような気持ちがして、背筋が伸びます。今回の詩集の絵を描かせて頂いて本当に嬉しく、光栄です。
ハルキ文庫より3月15日に発売です。銀が使われた美しい色合いのカバーでわたしも嬉しいです。
ありがとうございます。
「覚和歌子詩集」

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送別会が多い春。仲良くしていた家族が次々帰国してしまって、寂しい!新参者だったはずの我が家が、2年経って気がつけばマンション内の古株と化している…!でも周りには5年、10年、15年ともっと上海ベテランたちがいる。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。長くいる人ほどこの気持ちをたくさん味わってきたんだなあと思う。

海外にいる日本人同士の感じはなんだか特殊な雰囲気があって、いわゆる旅先のユースホステルにある雰囲気の拡大版と言えると思うのだけれど…同じ国から来ている、というのは上海のような大都市であってもそれだけで何かしらの連帯感を生む。ここでは「いつもの日常」も、同じクラスも、ご近所さんも、習い事も、全て流動的。毎日会えてた人も、明日は、来月には、会えなくなってしまう。そしてみんなそれぞれの場所に帰ることを知っている。だからこそ今一緒にいる時間を大切にする。

子供達の小学校もそれは同じで、日本よりはるかに転出入が多いしそれが当たり前なので、よく言えばぎゅっとしないし風通しが良いし、逆に言えば密度を濃くしていくのが難しい。子供達もお友達が新しく来たり帰ったりするのにも慣れていて、寂しがりながらもいつかは自分も見送られる、この暮らしはずっとは続かない、みたいことをみんな分かっている感じがする。とは言え子供にとっての「親の都合」は最強パワーワードだから、きっといろいろな感情がそこに渦巻くこともあるだろうけれど。

旅先が楽しければ楽しいほど、宿での一晩の語らいが濃いほど、別れの寂しさも大きい。特に今年帰ってしまう友達たちはあのロックダウンを一緒に乗り越えてきた仲間感が強いので、余計に感慨深い。私達はいつまでこの旅に留まるだろう。
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ということで送別会が多い、という冒頭の話に戻るけれど、みんな日本に帰ったら食べられないものを!となるので、北京ダックや羊を食べまくる🐏羊は好き嫌い分かれるけれど、我が家はみんな大好きなので、草原を味わう気持ちで串にかぶりつく。友達ファミリーと言ったらこのモンゴル火鍋のお店、360度ぐるっと肉だったのが、すごかった!!自分で好きなタレを調合するのが最高にうまいです。

また会える、また会おう。絶対だよ!!
そんな風に交わされる数えきれない約束の、どれくらいが真に叶うのか、それは誰にもわからない。けれどそれをただ信じて、手をふる。

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学校の春休みが長いので、北京旅行に行ってきました!上海から高鉄(新幹線)に揺られて4時間半。上海をこんなに遠く離れるのは初めてのことで、緊張感もありましたが家族だけの冒険旅行。
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「これが北京ダックかー!これが本場のジャジャ麺かー!」とTHE観光客として北京グルメを楽しみ、故宮や西太后ゆかりの美しい公園をほうほう!と歩いてまわりました。私は歴史の話が好きだけれど、正直子供たちは興味ないかなあ、と思っていたのですがそんな事はなく、美しく施された細かい絵や、精密な麒麟の彫刻、長く続く廊下や丸い窓が切り取る美しい湖の景色を楽しんでいたようで、良かったな。
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そして家族で万里の長城を訪れることができたことが忘れられない思い出になりました。人生で一度は見てみたかったものだし、なんかこう壮大なスケールの、とても古くからあるものに、家族でドキドキしながら一緒にうわー!ってはじめての体験が出来たことが、楽しかった。万里の長城、 時代によって変化はあるものの日本がすっぽりおさまってしまう長さ、とんでもない…これを人が作ったっていうのがすごい。山の稜線にそって見渡す限り道が見えて、ここをかつて守っていた人達の気持ちを思い浮かべてみました。(どう考えても大変すぎる)娘たちの心にも何か残ったかな。人工物でも自然でも、何かこれまでの自分の理解を超えたスケールのものを見る体験って大切な気がする。私も12歳くらいの時に初めて行ったアメリカでナイアガラの滝を見て、なんかもう呆然としてしまったことを今も鮮明に覚えている。
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万里の長城に行った次の日には、去年できたばかりのユニバーサルスタジオ北京に行きました。敷地面積で言うとUSJの10倍らしい。こっちもでかい。紀元前の建造物を見た次の日に、最新の建造物のホグワーツを見るのはなんだか変な感じ。けれどどちらも、人が作ったもの。その日はお天気もよく、また中国のど平日に行ったせいか人気アトラクションも全部空いてて、ラッキーでした〜。子供たちは終始はしゃぎまわり、子供はやっぱりこっちが楽しいよね😎

3泊4日で見どころをまわる、凝縮ツアーの北京でしたが、上海との違いもいろいろ面白く、充実の北京でした。成都、西安、雲南省、行ってみたいところはもっともっとあるな〜。

3

ガイアの神殿
Temple of GAIA

変幻自在に漂う意識は
この場所でうねり 形を成した
重く硬い質量の塊は
ワクワクと煌めいて自らを映し
母なるガイアの目覚めを待った

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2023 年「エレメンタル神殿」もあっという間に3 月。上海でももう春が咲き乱れています。
http://maidenali.thebase.in
まだご注文いただけます。


そしてそしてーーーー
ニュースとしては、「マンダーランド」「せかいのえまもり」に続き、今回の23年カレンダー、「エレメンタル神殿」も、塗り絵にして頂けることになりました。3月20日に発売です!!
今年のカレンダーの絵に加え、今回も多くの新作を書き下ろさせて頂きました。
塗り絵の本を出させて頂くのももう3冊目、感慨深いです。


「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵〜デナリのエレメンタルワールド〜」(河出書房)

しかし3冊も塗り絵の本を作って気がついたのは「わたしは塗り絵が下手」ということでした😂みなさまの作品が本当にすごすぎて…塗り絵の奥深さに感動します。勝手に公開できませんが、ギャラリーを作りたいくらいです!本のタイトルで検索すると作品を見ることができます。塗り絵って「決められた線の中を塗る」だけのことじゃないんだな、といつも気付かされます。大人の塗り絵、というジャンルですが、線にとらわれない子供に塗ってもらうのも見ていて楽しいです。3冊目もたくさんの人に塗ってもらえますように〜〜!






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