unity
自分がすべてだと思っているものは、意外に一部にすぎなくて、
世界が終わるくらいの事だと思っていうものは、
実はどこにでも転がっている大したことのない出来事で、
死ぬほど悩んでいるコンプレックスがあったとしても、
それは人からみたらなんてことなくて、
永遠に終わらないと思えるものも、
終わってみればあっというまで、
自分だけは死なないんじゃないかとか思ったりするけど、
あっさりその瞬間はやってくるんだろうし、
映画みたいな展開はなりそうでならなくて、
かっこわるくてグズグズでなんだかなあという方向にまとまっていく。

寒い時は暖かくなれと思って、暑い時ははやく涼しくなれと思って、忙しい時は暇を求め、暇になったら忙しさを求め、独身の人は家庭に憧れ、お母さんになったら独身時代を懐かしみ、欲して、求めて、あこがれて、でもいざその立場におかれてみたら、なんだこんなもんか、とそうじゃなかった時の自分を恋しく思い、次に自分に足りないものについて考える。

悩むために悩んでいるとしか思えない。
悩むことが目的になったら、悩みがつきるわけはない。
でもきっとそれで、いいんだろうなあ。

全ての悩みは、相対的に見たら多分どうでもいいことで、ちっぽけな入れ物の中でぐるぐる回って、たいしたことじゃないことで深刻ぶって、人に迷惑をかけて、そんな風に苦しんで、それでも悩むために悩んでればそこに何かの答えがあると思う。悩みは相対化できるものではないし、最終的には自分しかなんとか出来ないんだけど、そのはがゆさやもどかしさそのものを共有して感じていくことで、深まっていく繋がりがあると思う。

もってないものを欲しいと思うから、頑張れるのだと思う。

悩んで頑張ってもどうにもならないことの方が多いんだから、
悩んで頑張ってなんとかなることを頑張らない理由はどこにもない。