tenji

「もしもし下北沢原画展」本日3日目。展示するまで波乱万丈だったのですが、助けてくださった方々のおかげで、無事に開始できました。

週末の時間を割いて、特に土曜は台風の中きてくださったみなさま、本当にありがとうございました!まだまだあるので、頑張ります。
何かを作るときのボーダーライン、譲れないエリアというのは常に自分の中にしかなくて、なぜならそれは誰に頼まれたものでもなく自分でやってることだから。だから「ここまででいいや」と思ってしまえば、そこまでのものになってしまうし、大変でもこだわったところは、ちゃんと結果に現れる。
もちろん時間との戦いもあるし、妥協した点もそれはそれでそれなりのものになるのだけれど、自分に甘くしてた部分は必ず「ここはこうすべきだった」という後悔のモンスターとなり、自分も傷つき磨り減り続けることになる。
特に依頼主がいない場合は、どこまでで完成とするか、そこにその人の全てが現れる。それは自由で、同時に怖いこと。振り返れば1歩後ろは崖っぷちだ。

今回時間がなくてギリギリの中、ハプニングもあって、それでもあきらめないで、一緒に会場を作ってくれた人たちが居た。自分の時間を割いて。80%の完成度で既に完成していた部分を、一度壊して、99%にするためにやり直してくれたりした。土壇場で協力してくれた人がたくさん居た。なかなかできることではないし、自分の見通しの甘さを反省した。何より自分が原因だから。でも、それでも見捨てないでいてくれる人たち、時間を割いてここに来てくれる人たちがいることを心から嬉しく思う。ありがとうございます。そして私はその人たちが困っていたら、何を置いても助けに飛んでいこうと思う。

本当、ちゃんとした形に出来てよかった!
まだまだ3日目なので、反省するよりもまずは走り抜けるのが先決。
頑張ります^^)是非、会場に遊びにきてくださいませ。
場所が分かりづらいのが難点なのですが、北口駅前から本当にすぐです。
東洋百貨店というアジアマーケットの奥にある、怪しいエレベーターで3階にあがればすぐだし、実は駅前ピーコックの4階からも直結していたりします。
ただでさえ迷いやすい街下北沢、そんな雰囲気もちょっと味わっていただければと、ってそりゃ迷惑な話ですわね・・。

そして原画展の最中のため、全く行けてないのですが11月9日まで、デザインタイドの中のイベントのひとつである「Piggy Bank Collection」が新宿の伊勢丹で11月9日まで開催中です。内覧会の時に私は行って、自分の貯金箱が堂々と佇んでいるのを見て、親心でじーんとした。

豚貯金箱small

これがパンフレットです。私もいます。貯金箱の写真も代表として載せていただいております。でもこれじゃ分かりにくいと思うので、私のやつを紹介すると。

豚貯金箱2small

じゃーん!
ひだりが「かしわもち豚」みぎが「さくらもち豚」です。ははは。

最初に陶器の豚親子が送られてきたときには、その意外な巨大さにびっくりして途方にくれていたのですが、豚についてじっくり考えていた時に、よく居酒屋のメニューとかである「鹿児島産もち豚の○○」みたいな「もちぶた」という響きがとても可愛いなあ、と思っていたことを思い出しました。
「もち・・もちもち・・」と頭の中をもちでいっぱいにしていた時に、私の大好きなあんこ、和菓子と組みあわせることを思いつきました。
このつるつるの陶器の肌が、和菓子の餅感にぴったり!

ということで、お茶もそえて、美味しそうに出来ました。和菓子だけど貯金箱なので、しっぽまであんこではなく、お金ぎっしりにしてあげて欲しいです。
実は豚さんたちを塗るよりも、まわりのフェルトの柏の葉っぱと桜の葉っぱを作る方によっぽど時間がかかりました。笑

そして伊勢丹の方に聞いたら、初日の開始してすぐの抽選会で、あっという間に売れてしまったそうです。嬉しいけど、もう手元に戻ってこないのかあ~。かしわもちとさくらもちは、違う人のところにそれぞれ旅立つのだとか。どこに行くのか私はさっぱり分からないので、もし、買ってくれた方、このブログを見ていたら、直接御礼もお伝えしたいので、私にメールを頂けたら嬉しいです。末永く豚たちを宜しくお願い致します。

kashiwa

参考資料。笑