sota

あけましておめでとうございます!
2010年のうちに2010年を振り返ろうと思ったのですが気づけば新年になっておりました。年末というのはいつもの5倍くらいのスピードで時間が過ぎるものです。
妹が広島から甥っ子をつれて帰省しており、まだ6ヶ月なのにすごく成長してて感動。赤ちゃんの成長スピードも、年末時間スピードと同じくらいなのではないでしょうか。普段会えないので、こうして集える機会はうれしいものです。ただまったりとみんなでごはんを食べたりゲームをしたり、いかにも年末っぽい過ごし方をしました。ちょっと前まで当たり前だった光景が、いつの間にこんなに貴重な時間になったんだろう。

2010年は最初から最後までニュースばかりだった。
とにかく、ひたすらに、濃かった。
三十路になった。
下北近辺の住人になって丸々過ごした最初の1年だった。
妹が出産し、オフィシャルに伯母さんデビューを果たした。
近しい友達にもうれしい転機がたくさんあった。

たくさん個展やワークショップをした。
2月高田馬場、5月に神戸、11月に下北沢、12月に表参道。

たくさん旅をした。
1月金沢、2月沖縄、3月フランスとベルギー、4月広島、5月秋田&岩手&山形、7月に広島&島根、8月に北海道、9月軽井沢&ミコノス島、11月シンガポール、12月屋久島。
パッキングとアンパッキングばかりしていた。。。あまりに移動が多いので途中から普段家に居る時も旅行用ポーチみたいなのに全部洗面用品とか化粧品とか入れて生活していていたくらいだった。。。

でも何より今年は「もしもし下北沢」が1年を通してずっとすぐそばにあったことが一番、大きい。いつでもそのことだった。次の週はどんな絵にしよう、と頭の中で考えるのが何より楽しくて、思いつかない時は苦しくて、わけわからなくなって自分の手が自分じゃないみたいな瞬間をたくさん味わった。連載後も単行本の装丁があったり、2回のフリマや原画展のためグッズやカレンダーも一緒に作ることができたり、夢みたいな出来事や大切な出会いがあった。こんな素敵な魔法をかけてくれて、ずっと手をひっぱってくれたばななさんに誰よりも感謝の気持ちでいっぱいです。中学生の時からばななさんの作品のファンだけれど、このもしもし下北沢は死ぬまで、私にとって一番大切な作品であり続けると思います。

インプットとアウトプットを限界まで同時にやりすぎて、ガソリンが入ってないのにアクセルをふかしているような余裕がない日がたくさんあった。そういう時に人に甘えたり、自分に言い訳したり、葬りたい部分もたくさん突きつけられた。いっぱい泣いたし、いっぱい変な夢も見た。30代になってもあまり成長できた気がしない。悪くなっているような気さえする。だから2011年はちゃんと意識的に、目をそらしてた事や避けてきた葛藤に向き合う年にしたい。そうしてちゃんと次に進みたい。そのためには、ちょっとスローダウンしなければと思う。休みたいという意味ではなくて、気持ち的にバランスとれた状態でありたいという意味で。もっとじっくり、インプットして、新しい事もはじめてみたい。アクセルを踏み込んだ状態で固定されてしまったら、景色も信号も何一つ見えなくなってしまうから。がむしゃらに走るだけじゃなくて、走るんだけれど必死に走ったその先にどういう景色を見たいのか、をちゃんと考えなければいけない。

どんな時間も平等に過ぎていく。だからせつないし、だから救われる。
この世界にやってきてくれた命に、ありがとう。
この世界を去っていった命に、ありがとう。
すべての一期一会な出会いと、別れに。人と人の間に生まれる力の無限のすさまじさを肌で味わわせてくれた1秒1秒の愛しい時間たちに。同じ時間はもう二度となくて、だからこそ奇跡だった日々に。

2010年も本当にお世話になりました。
本年も、宜しくお願いいたします!!

mai&sota
ラブリーおいっこ。私の手がトウモロコシのようにかじられてます。