USJ集合写真
ところで、このお正月にはすごい事がありました。親族全員大集合の会、です。父方のおばあちゃんが年末にかけてずっと入院してしまっていたのですが、お正月に退院する事が出来たので、皆でおばあちゃんを囲む会。お正月に親族で集まるというと特に変わった事はないように聞こえるかもしれませんが、とにかくこの一人のおばあちゃんから繋がる、生存している人間「全員集合」だったというのがすごいのです。こんなのはじめてです。みんな自分たちの人数が多くて何が何だか分からなくなり、樹形図を書き出しました。

樹形図の頂点は、おばあちゃん88歳。(世代1)おばあちゃんの2人の子供(世代2@:私の父)2人の子供から生まれた計5人の孫。(世代3:私の世代)孫たちが生んだ現時点で7人のひ孫。(世代4)つまりおばあちゃんとその直系の子孫たちだけで15人。そこにそれぞれの配偶者が加わると合計20人。
おばあちゃんが入院する事件がなかったら、いつもと同じようにお正月は集まれる人だけでこじんまり集まって、温泉に入る、ということにしかならなかったと思う。おばあちゃんは大変だったけれど、その事があってこうして今年全員集った事に何か意味を感じるし、集まれる親族がいるというのは幸福なことでもある。一番年上の従兄弟(なんと四児の母)なんて10年ぶりくらいだったけど!

樹形図を眺めているとひたすら大きな川の流れを見ているような気持ちになって、ため息が出る。歴史だ!1人の人間が生まれてから88年の間に20人の一族を作り出している。そしてその三角形の裾野はこれからもどんどん広がっていくんだろう。更に上流を辿ればおばあちゃんだってまた別の大きな三角形の裾の点の1つにしか過ぎない。遺伝子を引継ぎ、血を分け、時間を共有してきたひとつのつながり。上にも無限だし、下にも無限。そしてそういう「家」同士が婚姻で更に絡み合っていくのだから、横にも無限。縦横無尽の遺伝子ドミノ。ああ、くらくら。
可能性としてはそうして私が三角形の頂点となり、無数の人間の祖先となるという事があるわけで、人間の肉体が抱える可能性と役割をあらためて考える。私は産む性であるので、余計に考えてしまうのかもしれない。歴史は続いて、子孫は増えていく。人間ひとりはちっぽけなようで、そのひとりがいなかったら永遠に誕生しなかったひとたちばかりでこの宇宙全部が出来ている。どんなに孤独に思えても、例え自分で血が途絶えても、別にそんな事は関係なくて、自分の中にはその無限が生まれた時点で既に含まれているんだということ。

そんなごくごく当たり前のことをじっくり考えたお正月。

ちなみに何故写真がUSJかというと、ちびっ子たちの希望であります。お正月のUSJは人も多くて親族20人で行動するのはシュールなくらいのてんやわんや具合だったけど、もう子供たち大喜び!だし、0歳児の面倒を常に誰かが見ながらローテーションでアトラクションに乗りに行く、というすごい1日だった。楽しかったけど大変だった。そんな中この貴重な集合写真を撮りました。後にも先にもこんなフルメンバーでUSJに来るのはこれきりであろう。

赤ちゃんたちが泣いちゃって写真1枚取るのも一苦労だったけれど、いつかの未来に私が子供や孫に囲まれて、アルバムにはられたこの写真を眺めながら、バカみたいに騒がしかったこの日の事を話すことを目を閉じて想像するんだ。