manaviva3
何かを思いついて、やってみたいけれど、「うまくいくわけがない」「自分に出来るわけがない」みたいな回路みたいにはまってしまう時。考えると、単に腰がひけて勇気がないだけだったり、面倒くさいという気持ちがどこかにあったり、時間がないとか余裕がないとか言い訳してるだけだったりする。

そんな時、「悪くてもゼロ」だからやってみようと自分に言い聞かせる。「やってみて損はない」と似た様な意味ですが、腰ひけてる時に「もし駄目でも」的な前置きがあることが、単純なんだけど背中をおしてくれる。チャレンジしてみても、うまくいかないかもしれない。断られたり、聞いてすらもらえないかもしれない。でも、それで何かを失うかといったら、別に何も失わないのです。そしてもしうまくいったら、大きなプラスが生まれる。0が、0のままか、もしくは100になるのなら、やってみない手はないだろう、と思えるのです。

この場合のチャレンジは、私の中では「+α」という意味が強くて、転職とか留学とか起業とか、そういう根幹を「変化」させるチャレンジよりももうちょっと本筋の「強化」に近いものです。思いついてしまった!見てほしい!くらいの。私だったら、絵を描いて生活していくなんて夢の夢だった頃(今だって全然まだまだだけど!)何の繋がりもない出版社にいきなり持ち込みをしてみたり、そういう時によく怖気づきそうな自分に言い聞かせていていました。思い出すと、そうやって勇気ふりしぼって叩いてきたドアたちが、今とても大切な繋がりになってる。ゼロだったものも、きつい思いをしたものも多い。でも同じくらい100になったものに救われてきた。今もこれからも、そのスタンスだけは保ち続けたい。どんなジャンルでも。

もちろん、何も失わないというのはマクロ的な見方であり、ゼロといっても多少のお金や時間を失ったりするだろう。でも誰にも大きな迷惑かけずに、自分ががっかりするくらいですむなら、そんなのは何でもないし、きっとそれは、チャレンジしないままぐだぐだ放置して心を消費していくマイナスに比べればずっと小さい、やっぱりゼロに近いものだ。

思いついたらやってみる。
やって駄目でもいい。考えて、また次にやってみる。
うまくいけば信じられないくらい何かが変わっていったりする。
こんな賭け手に有利なオッズはないのだ。