牛角

あとは、私が見た風景の一部たちです。「かつてそうだったもの」の残骸が街にあふれています。
同じ日本で地続きの場所にある風景とは思えませんでした。
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こういう状態の車がまだそこらじゅうにあったり、屋根の上に乗っかってたりします。

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家ごと傾いてしまっています。

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あちこちにヘドロの沼みたいなものができてて、暑くなってきたのでメタンガスが発生して水面がポコポコとしています。近くに長いこといたら、ひどく頭が痛くなりました。

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ボランティアは全壊地区ではなくだいたい半壊地区で作業をするので、こういう状態の家を見ることが一番多いです。1階は隅から隅まで泥が入り込んでしまっていて、また住めるようにするためにどれほどの時間とお金がかかるだろう、という感じでした。家の方と話をしていて感じたのはやはり「半壊した自宅にいる被災者」の人が避難所にいる人たちよりつらい思いをしていることも多い、ということでした。食料もなく、ケアもなく、情報も届かず、疲れきってしまっていました。

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仮に床が無事でも、結局床下に泥が入っているので、そういう場合はこうして床を一部はがして作業します。もう信じられないくらいにギッシリ、真っ黒です。水で流しても流しても水が黒くなります。床に「こしかける」ことがあるなんて思ってもみませんでした。

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人が住んでいるところはまだ手が入るのですが、そうでないところはそのまま置いてあるので、焼け野原みたいになっています。

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電柱などはぽっきり折れてしまってる場合もあるし、こうして曲がったりゆがんだりして残っている場合もあります。信号は今も一部機能していなくて、大きい交差点には警察の人が交通整理をしています。

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石森章太郎先生の町なので、あちこちにヒーローがいます。仮面ライダーやサイボーグ009のキャラなど。「石森漫画館」は一番被害の大きかった中州の地域にあったのに、本当に奇跡的に作品などは無事だったと聞いて胸をなでおろしました。

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日和山公園にはこんなメッセージ。

壊れた街を見ていると、心がどんどん空っぽになっていて、世の中にうれしいこととか幸せなこととか、もう一切ないような気になってきます。数日間いた部外者の私がそうなんだから、住んでいる人の絶望は計り知れない。いってきます!と笑顔で出て行った家族が津波に流されて二度と会えないことを誰が想像するだろう。

もちろん、それは人生で誰にでも、私にも、いつでもこれから起こりえることなのですが。それでも、もうこんなことが二度とありませんようにと祈るように願わずにはいられません。「復興」は元通りになることではない。それでは意味がない。人も国もこれから変わって、ひとつ上の次元で考えて動くことがきっと大事になる。そんなえらそうに言える立場じゃないけれど。。。


短期ボランティア、興味がわいた人はこちらから!元気と時間がある人は是非!私も来月か再来月、また行けたらと思っています。

ということで長くなりましたが石巻レポートでした。
読んでくださってありがとうございました。