taiyou

陶芸教室に3月11日から通い始めて早半年くらい経つわけですが、もうそんなに経ったの?!というくらい、最初に行った日から出来ることが変わっていません・・・まだまだ全くの初心者です。器の形を作るだけでも1ヶ月くらいかかって、そこから素焼きしたり釉薬をかけたり本焼きの時間とかがあるので、例えば小さな湯のみひとつでも2ヶ月かかるわけです。写真は処女作、太陽のお皿。

陶芸の世界はあまりに奥が深くて、まだ入り口の入り口。でもこれからどんな道が待ってるのかな~と思うとワクワクして仕方ありません。粘土をこねている時間が何より楽しい。作ったものを乾かしてから、ごりごり削って好きなラインを作っているのが一番好きな段階です。絵つけの部分ももちろん楽しいけど、失敗できない緊張の方が大きいし、それは釉薬がけの時も同じ。
とにかく毎度あまりに集中しすぎて気持ち悪くなるほど。先生にも「いつもあまりに鬼気迫る様子で削っているからハラハラする」と言われましたが、本人はひたすらに楽しんでいるだけなのです。自分とその粘土の塊以外、時間も空間も全てが消え去る感じです。

しかし難しい!全然思ったとおりのものが出来ません。まだ半年で出来るわけはないのですが。絵だったら、頭の中で考えて、色も形も作って、あとはそれを形にすればいいけど、焼き物の場合は全然「仕上がり」の想像がつきません。どんな風にその粘土が焼けて、どんな濃度でどんな風に色が定着して、最終的にどんな感じになるのかが、焼く前の感じからは想像が出来ないのです。一生懸命削って必死に絵付けしても、全然その通りにならないというか・・でもそこが面白いところなんだろうな。
先生がいつも「左右対称で同じものが何百個でも同じように出来る整った工業製品の器には決してない、味や面白さを毎回楽しめるのが手で作る器なんだよ」と仰るのですが、本当にその通りだなあ、と思います。

before

これが太陽のお皿に続いて2作目。上は湯のみ、栗が美味しい季節を前に栗柄にしました。そして教室でも「これは何ですか?」といろんな人に聞かれたダマ三兄弟・・いつも紙粘土で作っていたので、焼き物でやってみたかったのです。
土は赤土。絵付けは「紅柄(べんがら)」そして湯のみの方は「黄瀬戸」という釉薬、ダマは透明釉をかけて焼きました。すごく集中して絵付けして、細かいところまで頑張ったつもりで、このBEFORE状態にはとても満足がいってたのですが、これが最終的にどうなったかというと・・!
after

これがAFTER!栗はもっと均一な濃さで出るはずだったのに、ムラムラに!!そもそもこれはペアで同じ形を2個つくろうとしたのに、形が全然違うし。
さらにダマ三兄弟は顔が溶けて、見ての通り地獄の業火で焼かれたような形相に!!(特にコダマ)
熱かったね・・・熱かったんだね・・・。

道のりは長いけど、ゆっくり、一歩ずつ、歩いていきたいこの道です。

でもこないだ行ったときは、隣にいた陶芸歴30年くらいのおばちゃんが、「醤油のたれない醤油さしを作ろうと思ってね、すごく時間がかかってやっとできたー!って思ったら醤油がでなかったのよ~ほほほ」ってかわいい笑顔で笑ってて、なんだかゆるゆると心がほどけていく気がしました。

私はせっかちで、何に関してもつい結果を急いで焦りがちになってしまう悪いところがあるので、陶芸から学ぶことがたくさんたくさんある。

じっくり向き合って、じっくり作って、予想通りにいくことも、いかないことも、
全部自分の中から出てきた結果として受け止める。
出来上がってきたものがどんなでも、それはそれがそうあるべき姿になったんだということ。

湯のみ、我ながらどうみてもへたっぴいなんだけど、
それで飲んだ1杯のお茶が最高に美味しかった。