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「金字経塔」。全景はもっとすごいです。

神戸での展示が無事に終わりました!

延べ400人以上の方が来てくださり、本当に盛況な展示でした。なかなか個別にご挨拶もできないこともありましたが、でも、私も普段会えない友達が来てくれたり、ブログやtwitterをフォローして下さっている方が来て正体?を教えてくれたり、嬉しいサプライズもいっぱいでした。
展示の終わりはいつも独特の達成感と寂しさに襲われます。ホテル暮らしをしながらの展示は誰にとってもかつてない濃い経験で、おばあちゃんもちょっとぼんやりとしていました。
おばあちゃんが今回の展示のこと、ふと「これ私のお葬式みたいなものね」と言っていました。

家族は当然「縁起でもない!」というけれど、でも実際に90歳という年齢を考えると、家族は別として、来てくれる生徒さんやご友人の方たちの中には「あの時の神戸の展示がおばあちゃんに会った最後だった」といつか言う人が、きっと少なくない数いるんだろうなとも思います。おばあちゃんにとっても同じことだし。

縁起がいいとか悪いとかではなくて、ただ、自然の理というものに対してそう思うだけです。もちろんいつまでも元気でいて欲しいけれど、じゃあ10年後、15年後にこういう展示がもう一度できるかといったらそれはきっと、もう、ない。
自分の人生の様々な局面で様々な関わり方をした人たちが、ニコニコ笑顔で会いにきてくれる。ぎゅっとつまった宝箱を開けて、そこにつまってるキラキラ光る石みたいなもの、それをひとつひとつ箱から出して、一緒に眺めて、またしまうような時間をおばあちゃんがすごしてくれたのだとしたら、何よりだ。帰り際にかわされる握手と笑顔を横から眺めているといつも心がきゅんとした。

いろいろ無理をさせてしまったけれど、おばあちゃんと両親が育った神戸で、卆寿というタイミングでこの会ができたのは、もうこれしかない!今しかない!という正しい時期だったように思う。そして、おばあちゃんも自分のファンの多さに気づいたと思うので(笑)これからももっともっと、素敵で遊び心のある作品をたくさん作って欲しいです。しみじみ内輪な感慨にふける記事ばっかりで恐縮ですが、夢がかなったのでお許しを。

展示前半、おばあちゃんは来る人来る人に「こんな会するつもりなかったのに、孫に穴からひっぱりだされて」と言っていた。でも展示の後半は、本人が気づいてたかどうかはわからないけど「孫がひっぱりだしてくれたから、こんな会ができて」と言っていた。ふふふ。

字が書きたくなったなあ~!少なくともちゃんと筆ペンを使えるようになりたい・・・。私の手書きの文字って変なのです・・・。そして同じようにお客さんの中に「私も書をやってみたくなりました!」と言っていた人がとても多かったのも、また嬉しかったです。そういう力がある作品が多いのです。

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私も最後、作品集におばあちゃんのサインをもらいました!^^)

この本「卆寿昔話」、もっとたくさんの人に見て欲しいので、ネットで注文できたりするようにできればと思っています。また8月に東京でやる展示(2012年8月23日~29日の予定)も頑張りますっ。

一生忘れられない1週間でした。

足を運んで下さったみなさま、ありがとうございました!