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先日、朝起きた瞬間に思った。

「椿屋珈琲店の特製ビーフカレーが食べたい」

と。

最近食欲旺盛なのですが、こんな風にピンポイントで何かが食べたくなるのです。
胃袋(現場)と脳みそ(社長)の間の中間管理職の人がいなくなって、フリーなオフィスになった感じです。
その日ばかりは私は中村屋のカリーでもなく、茄子おやじのカレーでもなく、エスニックなカレーでもお母さんのカレーでもなく、椿屋珈琲店の特製ビーフカレーが食べたかった。

ちなみに、普段からよく食べているわけではない。
むしろ今までの人生で2回くらいしか食べたことがない。

不思議。

けれど起きた瞬間から、あの黄色いサフランごはんと、付け合せのピクルスと、壺に入った生クリームの入ったこってりしたビーフカレーで頭が一杯になってしまって、それ以外にこの渇きを満たすものはない、これを胃に入れないことは体への暴力だ、とすらと思えた。

ということで、カレーを食べるためだけに、いそいそと新宿へ出かけた。椿屋珈琲店はあちこちにあるけれど、新宿店が好きなのです。

禁煙席が良かったのだけれどあいてなくて、喫煙席のカウンターになってしまって、あいたら移動します、と伝えていたのだけど、目の前にずらり並んだサイフォン、コポコポコポという音と共にいい匂いが漂うさまを見ているうちになんとも心が落ち着いてきて、結局禁煙席があいてもカウンターに居座った。

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そしてサラダがやってきて、カレーがやってきた。
うれしさのあまり、写真撮るまえにピクルスをごはんの上に移動させてしまった。

こってり濃厚で、お肉がほろほろなカレーを食べながら、「これだよこれ」と至福な時間。「孤独のグルメ」のゴローさんの気分です。この特製ビーフカレーはいかにもTHE洋食屋さんのカレー、という感じでカロリー高そうなんだけれど、ぺロリなのです。

サイフォンの珈琲を頂いて、何とも言えない達成感と充実感でいっぱいになって店を出ました。

私は食べるのが好きなだけでグルメでもないし、もっと美味しいカレーというのは達人に聞いたらいろいろあるのかもしれないけれど、この幸福は「その瞬間胃がほしいと思っていたものをずばり食べた」というハンター的な達成感なので、いいのです。

それだけで、この日は大して他に何もしなかったのだけれど、一日幸せだった。

動物の気分というか、食べたい!食べた!動く!みたいな正しいエネルギーで体が動いている感じだった。

「体とつながる」って結局こういうことじゃないのかな、とも思うのです。食事って、カロリーや栄養素だけじゃないなあ、と心底思う。好きな人と食べればファーストフードでも美味しい、という思想はまた横に置いておいて、純粋な食欲と向き合うための食物、というものがあると思う。
食べたい、と思うものこそ、体がそのとき必要としているもの。忙しくなるとごはんが適当になりがちだし、「これでいいや」みたいな手抜きも増えてしまうのだけれど、それは結局体を侮っている、ということなのだと思うのです。食べることを「ついで」とか「手段」にしないで、「そのためだけに」動くというのも、贅沢で良いのです。

なんだろう、これ、ただの食い意地はった人の日記だ・・・。笑
むむむ。

でも、欲求の大小はあるにしろ、だいたいこんなことばっかりです。
先日はふとぺヤング(UFOではなくぺヤング)が食べたくなったのでコンビニに走ったし、先週末はSayCheeseのハンバーグがたまらなく食べたかったのでランチしにいきました。食べたいものを食べられる幸せ。

あとここ半年くらい、夢に見るくらい食べたいベーグルがあるんだけれど、これはアラスカのジュノーにある店だから、どうしても飛んでいけない・・・。Silverbow Bakeryのクリームチーズベーグルが食べたいィィィ。

ちなみに今現在は、渋谷にある陳さんのお店のあの山椒のきいためっちゃ辛ーい四川麻婆豆腐がたまらなく食べたいです。
年内にいくぞ~!