子が産まれてから、今日で3週間。
この3週間は本当、乳との戦い。赤ん坊という未知との遭遇は、同時に乳との遭遇。完全母乳で今のところ頑張っていて、なんとか出ているは出ているのですが、最初慣れないうちうまくくわえさせられなくて毎度乳首がちぎれそうな痛みに悶絶。変な姿勢で授乳するから首と肩もこりまくるし、切開した傷も椅子から起き上がれないくらい地味にずっと痛いし、悪露は出るし、人生で一番痛い体験であった出産を終えたあとに、こんな追い打ちをかけるように痛いことオンパレードだなんて、聞いてないよ～でした。
昼夜関係ない2時間おきの授乳に、1日10～20回のオムツ替え。1日1回の沐浴。それ以外は特に何をしているわけではないはずで、実家で家事も任せてしまっているというのに、本当に1日が過ぎるのが速いし、あっという間の3週間です。

1日10回の授乳として、今日まででもう200回以上やっていることになる。最初よりはだいぶ慣れてきたけれど、それでも毎回毎回が子と呼吸をあわせる真剣勝負。大変だけれど、この時間を懐かしく思い出す日がきっとすぐにやってくる。産まれたときには鶏ガラみたいに細かった手足も何やらフクフクとしてきて、体重も増えてきて、よく私の乳だけで育っているもんだ！妊娠中に全く巨乳化しなくてがっかりした私ですが、ここへきてちょっとだけ実現したかもしれません。しかし当社比1．3倍くらいで大した変化じゃありませんでしたとさ。ぷー。

体の節々の激痛も和らいできて、目も疲れなくなってきて、ちょっとずつ、出産のことを思い出しながら書きとめたり、近所まで少しだけ散歩に出たりもできるようになってきた。

赤ちゃんは家族の中で一番小さくて一番何もしてないのに、その存在感は一番大きい。自分では何もできなくて、ただ愛されて、お世話してもらって、そのくせ泣き叫ぶくせに、フワッと笑ったり、ぐっすり眠ったりするだけでまわりの全てを幸せにできる。

もうこれから先、親という存在でない自分はいないんだなあ、と思うのはとても不思議な気持ちで、同時にその事実の大きさに眩暈がするくらい緊張することでもあるけれど、誰も最初からできているわけじゃなくて、ちょっとずつそうなっていくんだ。私の両親も、そのまた両親もみんなそうだったんだ、ということをあらためてかみしめて、感謝する。