hananobed

お仕事のお知らせです。
11月28日発売のよしもとばななさんの小説の最新刊「花のベッドでひるねして」(毎日新聞社)の挿画・装丁を担当させて頂きました。

みなしごの女の子が幸せの魔法を見つけてゆく物語。

私はこのお話が本当に好きで、また今の自分にとって大きな意味がありすぎて、お仕事の告知と言いながら感想を書き始めたら止まらなくなってしまったので、しばらくは宝物みたいにこっそり味わっていたいし、まだ心の中にとどめておこうかと思います。ただ言えるのは私はあのイギリスの旅にいけたことや、この物語の世界を描くことができた幸せを一生味わって生きていくだろうということ。感謝の気持ちでいっぱいです。

家族、時空を超えて受け継がれるもの、呼び合って繋がる点と点。
大事なものってなんて見えづらく、なんて近くにあるんだろうと思います。そして時間というものは誰にとってもなんと公平で平等で、あまりに平等で冷たいように思えても、それが実は救いなんだっていうこと。

ばななさんの小説を読んだあとはいつも同じ日常、例えば手に取ったいつものマグカップ、窓をあけた時の景色、全部が輝いていつもより物理的に光を放っているように見えて、ただこの一瞬一瞬を丁寧に生きよう、自分が自分であることを大切にしよう、と思うのですが、このお話はそれが特に強く、私こそが幸せの魔法にかけられた気持ちでした。それは今もずっと続いています。

人生の節目に立ったとき、迷って間違ったことをしそうになることがあったら、きっとそのたびに読み返すだろうなあ、と思います。

カバーはぐるっとまわって1つの絵になっています。
とって見てもらえたら嬉しいです。
coversmall


そして、同じ時期に発売、大事なニュースがもうひとつ。下北沢の本屋さんB&Bから刊行されている「下北沢について2」もいよいよ発売。こちらも1と同じく表紙の絵と中のカットを描かせて頂いています。ばななさんと下北沢にまつわるあれこれの、下北限定販売、ここでしか読めない物語です。今回も初刷限定500部、シリアルナンバーつきです。そして、在庫わずかとなっていていた「下北沢について1」も増刷されましたので、前回間に合わなかった!という人もまた読むことができます。
是非下北沢にお越し下さいませ。
shimokita