しもきた

11か月のピノ、なんだかもうすぐ立って歩きそうです。
最近は、ふと見るとピコピコとスクワットしています。立ち姿はプレーリードッグみたいです。

そ ろ そ ろ
またあいつの季節がやってきた!
赤と緑のニクいやつ!
スーパーで見かけてドキドキ。
でも、まだ、だ、め☆
まだ今ちょっと瓜っぽいから。
甘ーくなるまで、そしてもうちょっと安くなるまであと少し。
ひゃっはー。
これから母と娘の壮絶な戦いが繰り広げられるかも?
ふっふっふ。

冒頭から大人げなくて失礼しました。

母の日に思ったこと。
今月でピノもとうとう1歳になる。
私のへなちょこ母歴ももうすぐ1年ということ。

小さい子どもの頃、「大人」は「大人」として生まれてくるんだと思っていた。
お母さんは生まれたときからお母さん。
お父さんは最初からお父さんで、おばあちゃんはおばあちゃん。
それくらい、子どもにとって「大人の世界」は眩しくて遠くて、そこで暮らしている大人たちは、強くて、正しくて、迷ったり間違ったりなんてしない、力を持った絶対の存在だった。そう見えていた。

月日が経てばもちろんそうでないことを学ぶ。
年代って単に全て相対的なだけだっていうこと。
中学生の時は高校生がむちゃくちゃ大人に思えたけれど、
自分が高校生になったら憧れていた存在に自分がなってるなんて到底思えなかったし、会社に入社した時には5年目くらいのバリバリ働いてる先輩が本当に輝いて見えたけれど、自分が5年目の時にはそんな先輩になってる感じなんて全くなかった。
年を取るって身をもってそのことを知っていくっていうことなんじゃないかと思う。
まわりからどんなに確かそうに見えても、
迷ったり間違ったりしない人はいないし、絶対不動の確信を持ち続けて生きてる人なんていない。

当然、親は最初から親だったわけではなかった。
母が私を産んだのは27歳の時だから、私がピノを産んだ歳よりだいぶ若い。
今の私からしたら27歳って「まだまだ若いわね~いいわね~」って感じだ。
体力面ではもちろんかなわないけど。

そして、同時に緊張してくる。こんなにまだまだ新米母すぎる私がピノにとってはこれから「最初からお母さんとして生まれてきた絶対的なママ」になるんだな、そう見えるんだな、というその事実にアワアワしてしまう。その絶対の権力を、どういう風にだって使えてしまうというその事実に。

全く自信ないんですけど!

育児って、一つ楽になったかと思うと別の大変なことがやってきて、きっとこれからもいろんな問題が矢のようにやってくるんだろう。環境やら、教育やら、何ができるかとか考え始めるとキリがない。その度に悩んで間違えて、アワアワするんだろうな!

でも、そこはアワアワしてればいいんだと思い直す。20代で私を育てていた両親だって、アワアワしていたんだろうから。幼い私にはあんなにも絶対的だった「ママ」「パパ」だったけど、いろいろ迷ったり悩んだり間違ったりしながら育ててくれたんだなーということが、今ならよく分かる。0歳の私のオムツをかえていた、今の自分よりずっと若い2人の姿を思い浮かべるとくすっと笑える。私が育児書に書いてある通りに成長しなくて、泣いたという話。ひとみしりが激しすぎて人とコミュニケーションとれず、悩んだという話。私がある日幼稚園から帰ってこなくて、心配で園までダッシュしたという話。(単に私はその日延長保育的な日と勘違いしていて、自主的に居残っていただけであった。そういうところ今も昔も同じ!)そういうエピソードも大人になってから教えてもらって知った。

育児ってみんなそういうもんだから、すごくないんじゃない。
みんなが、すごい。
そうやって続いてきた人類がすごい。

親が子どもに与える影響はもちろん絶大だけれど、子は子で
一人の人間として成長していくんだから、
例え親が与えなくたって、本当にその子の魂が必要と
していたら、きっと自分で勝手に出会って自分で
取りにいってくれるだろうと信じている。
やれることは、全力でやってあげたいけれど、
前のめりの使命感みたいなものよりはもっと引いたもの。

気負わないで、これからもまったり育児していこうと思います。

あ!それでも、離乳食だけは頑張っています。

習い事させたからって子どもがその習い事好きになったり
するとは限らないし、教育に力を入れたからって
どうなるかは神のみぞ知るだと思いますが。
「食」「味覚」だけは親が子どもに与えられるギフトだと思うから。手作りじゃなきゃだめとか、インスタント使わないとかそういうことじゃなくて(全然使ってるし)単に家に今いるし、できることだからやっているだけなんですが。どういう「食事の体験」をするかはきっと確実にどこかで結果にあらわれる。何がよくて何が悪いか客観的に判断できるし、(菓子パンとごはんだったら当然ごはんの方がいいわけで)
好き嫌いはあるだろうけれど、ある程度コントロールできる。

せっかく日本に生まれたなら、この奇跡のように豊かな
四季折々の栄養を、存分に味わえるようになって欲しい。「だし」の微妙な味を!
一時期だけどアメリカで暮らしたからますますそう思う。
何より、食べるものは、イコール、物理的に体をそのまま作るもの。
成長していく細胞全てを作るもの。
だからとりあえず、ごはんだけはちゃんとしよう。
食いしん坊&食い意地張ったおいしいもの大好きな母としては
それくらいしか迷わないでできることないし。

まあ、それでも最近食べムラが激しくて、作っても全部ベーッて出されたり、ひっくり返されたりもしょっちゅうなんですけどね。。。涙

note

はじめてから毎日つけてる離乳食メモ。母の日で169日目。

スイカは渡さないけどね?!

べったり24時間、私の一部のように思って暮らしてきたこの1年だけれど、もうすぐ1歳、いろんなことが分かるようになってきてこの世界にいる「自分」をどんどん発見していくんだろう。存分に楽しんでほしい。

こんなにずっと一緒に居た日々のことを懐かしく思い出すだろう。
寂しい。そして、嬉しい。

母になってはじめての母の日だから、いろんなことを考えました。
親はずっと親なんだけれど、自分も親になったことで、表現はちょっと違うかもしれないんだけど、対等な「戦友」のようになれた気もする。

そんな目線で、今改めて自分の親といろいろな話ができたらと思うし、それができる今を大事にしようと思う。遅かれ早かれ何かがなければ、親は私より先にいなくなるし、私はピノより先にいなくなる。生き物全ての正しい順番、バトンタッチだ。

お母さん、産んでくれて、育ててくれて、ありがとう。

ピノ、こんな私をお母さんに選んでくれて、ありがとう。

寝かしつけてから夜中に漫画読みまくったりアニメ観まくったりしてるオタクな母でごめんよ!そこは諦めてくれ!
まあ幽体離脱する母に育てられてもなんとかなるんだから、いいよね。笑

boshi

左が私の母子手帳。右がピノの母子手帳。