scan

ピノがπ(パイ)を卒業してまた大人の階段ひとつのぼった話。
そう、断乳!

10月半ばに断乳したのですが、経過を見ないと成功したと言えるかどうか分からないので、もはや12月ですが今更10月のレベルアップその2です。

チャララッチャッチャッチャー!

私のπの話なぞ興味ねー!という方が大半かと思うのですが、育児においては皆通る道、それぞれのストーリーがあるものですので、ご興味ある方だけこの先ご覧下さい。
完全母乳でやってきて1歳過ぎてもかなりのπ星人だったピノ、夜中に起きる回数も新生児なみで全然減らないし、ところかまわず欲しがり拒むとギャン泣きし、そのせいでごはんも食べなかったり、私も夜しかないのに仕事が滞りまくるし、暑かったこの夏にもう完全にゲッソリ干涸びそうになったので1歳4ヶ月で断乳を決意。

πは子の精神安定剤であり、授乳期間は母と子にとって短いスペシャルな時間。欲しがるだけあげて、自然に離れていくのを待つという卒乳の考えも良いと思います。でもいつかは卒業するのだから、「好き」が「執着」に変わる前が良いかなと、ピノを観察していて思ったのです。(もうだいぶ執着化していたけど。笑)

ということで、うしくんも家にいられる週末を選び、まずは「夜間断乳」開始。日程を決めてからは「この日でバイバイだよ」という言い聞かせを2週間くらい前からしてみました。普通は保育園などで日中からやめて、夜はあげる、そしてだんだんと夜も減らしていく、という方が主流だと思うのですが、夜間断乳はその逆です。まず、寝かしつけの時にあげない。夜おきてもあげない。日中はあげて、そして夜間が成功してから日中を減らすという方法です。

初日。日中はいつもどおり。夜ごはんを好きなメニューにしてたくさん食べさせ、寝る前にバンソーコーに変な顔描いてはって見せてみた。(数々の母たちが試してきた方法だと思うのですが、この姿って客観的に見ると本当に物悲しい佇まいですよね...)コワイ顔にするとか、アンパンマンにするとか、いろいろ聞きますが、私のキャラ設定は旅人たち。スナフキン的な。
bansoko


「約束通り、今日から夜は旅に出るって、バイバイしてね」と見せてみる。ピノ、バイバイ、と不安げに手をふる。

しかしそのあと案の定ギャン泣き。昨日までもらえていたものが急にダメと言われるのだから、当然と言えば当然。午前1時くらいに抱っこひもにいれて外を1時間くらい散歩したりしたけど、寝ず。ジュースをあげたりしてみたけど、泣き止まず。徐々にボルテージアップし、もう本人も意味がわからなくなるくらい泣き叫んで、でも、覚悟していたことなので、ひたすら抱っこして「今はおでかけしてるんだよ」と言い聞かせてみました。

顔中ぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶのを見てると心折れそうになるけど、母親の都合でこんなに好きなものをとりあげるなんてかわいそう、と思うのではなく、「しっかりと眠って成長するという、この子が本来もっている能力」を自分が邪魔してるんだ、という考え方に切り替えてみました。

明け方5時くらいまで泣き叫んだ後、ついに、大木が倒れるように、サバンナに巨大な夕焼けが沈むように、鳴き声がか細くなって、そして...寝た!あの瞬間の感動ったら。人は結経眠気には勝てない、という自然の摂理を目の当たりにし、ピノのいびきがナイアガラの滝の音に聞こえ、雄大な風景を見ている気持ちになりました。そのあとは8時くらいまで寝ました!

2日目朝。「ほら、お日様のぼったから帰ってきたよ」といってまたあげたのですが、それでもうしくんに外に連れて行ってもらって、日中もこれまで8回くらいだったのを2-3回くらいに抑える。

2日目の夜はまた、「旅に出るって」とバイバイさせる。やっぱり激しく泣き叫んだのですが、初日よりも少しだけ早く、また泣きながら眠りに落ちました。3日目も日中は2回。そして夜はバイバイ。

そーしーたーらー!!

4日目夜、寝かしつけに入って、添い寝して背中をトントンしてたら、たいしてぐずることなく、30分くらいでストーーーン!と寝たじゃないですか!そしてびっくり、朝まで起きなかった!!!21時から、朝6時くらいまで。

なんと、これが噂の朝までぐっすり!!!!こんなの初めて!!!
と、ひたすら感動。この日以降、本当に夜起きなくなったのです。
母たちの間に伝わる都市伝説?は本当であった!

その後日中も意識的に減らし(とにかく外に出て、他の刺激のある場所にいく)、「あれ、そういえば今日一回も飲まなかったな」っていう日を境に完全断乳を決行、昼も夜も卒業しました。夜間断乳が成功してから、完全断乳までの間は約1週間。のぞきにくるのでしばらくは旅人πズは健在でしたが、バンソーコーもそのうち貼らなくてよくなりました。さらば旅人たちよ。

ピノほどのπ星人がそううまく断乳できるはずはない、と思っていたので、本当か?本当なのか?と半信半疑のまま過ごしてきましたが、1ヶ月以上経った今、成功宣言です。YES!

断乳して良かったこと。

1朝までぐっすり寝るようになった。起きても、トントンで寝るようになった。
2食べムラはげしかったのにごはんもよく食べるようになった。
3外への興味が増して遊びのバリエーションが広がった。
4酒もコーヒーも好き放題飲めるようになった!

いいことずくめです。

断乳卒乳系の話はこれまた出産と同じくらい十人十色なので、ただの私とピノの記録。

が、「1歳過ぎても全然朝まで寝ない、2-3時間おきに起きる」タイプのπ星人たちには、夜間断乳からの開始、おすすめでございます。徐々に減らしていくので、張りすぎて痛いとか、乳腺炎になって熱出すとか、そういう心配がなかったのも良いです。思い返してみれば本当に大変だったのは最初の2日間だけでした。今まで私しか寝かしつけできなかったのに、うしくんも寝かせられるようになった=夜でかけられるようになったのも、また良かったことのひとつ。

斜め上からのあの必死な顔をもう見られないのは正直寂しい。最初の慣れない時のいろいろや、噛まれたりすり切れて流血して痛い思いしたことや、物理的に私以外ピノの腹を満たせないという状態で、24時間フル稼働休みなしでみっちり過ごした1年4ヶ月を思い出すだけで目頭光ります。が、やりつくした!達成感も大きいです。その濃い思い出を、なくなったπ(本当になくなった、ゼロどころかマイナス成長いやまじで)のかわりに胸に抱いて次のステップにすすみたいと思います。

ちなみに一応思い出してはいけないと私なりに気を使って、この1ヶ月半お風呂に入れるときにはTシャツを着て入れてたのですが、それもやめてみた先日。

久しぶりに風呂の中でπと再会したピノ。
pai-1

びっくりしたみたいななんともいいようのない複雑な顔になり、

pai-2

「ごめん、こんなに大好きな君のこと忘れててごめん!」
みたいな顔でにじり寄ってきた!
のですかさず風呂出た!

まだしばらくはTシャツ着て入らなくちゃいけなそうです。

どの月齢でどんな方法でやるか、100から0にするのか徐々にか、夜間からなのか日中からなのか、それはそれぞれ事情もあるし、その子にあった方法があると思うのですが、ポイントはとにかく「眠気という重力に頼る」ということに尽きるかと。日中運動させて疲れさせて、たくさん好きなものを食べさせる。この時くらい甘いおやつやジュースを利用するのも良いと思います。パパの協力はあると大変心強いです。まわりの人からもいろいろな断乳卒乳話を聞きますが、ママだけが、パパだけが、子どもだけが頑張るんじゃなくて、チームとして一緒に難しいプロジェクトを成功させる、という気持ちで臨むといいかなと思いました。

うん、でもやっぱり寂しい。
それにしても、母の身体って本当に不思議だな。生んだら出るようになり、役目を果たし終わったら、出なくなる。うまくできてる。

π星人よさようなら。
たくさんの幸せな時間をありがとう。

そして、どれだけ暴飲暴食しても太らなかった、私の魔法の身体よさようなら...涙
(食欲は落ちてないので、寝かしつけてから夜中にごはんやおかしをモリモリ食べる悪習慣をやめないと、大変まずいことになりそうです。)