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随分間があいてしまいましたが、続きをば!
というか書き始めて再認識したのですが、本当に結構いろいろヒヤヒヤしたマタニティライフだったので、思い出してるとドキドキしてきちゃってあんまり勢いで書けない...。

そんなわけで初期を乗り越え中期。
性別が女の子だとわかる。
これは、13-4週くらいのかなり早い段階で分かりました。ピノを生んだときの病院にはなかった4Dエコーというものがあり、これがかなりリアルに胎児の様子がわかってしまうという現代の機器。
いやあ、テクノロジーってすごいですな...なんとなくやさしい顔をしているなあと思って早く会いたくなりました。
女子だとわかった時に最初に浮かんだ言葉は「やっぱり!」でした。今回はピノの時のように夢に出てきて赤ちゃんが名前を教えてくれるということはなかったのですが、実は妊娠が発覚した瞬間にどーんと宇宙から降ってきたみたいに聞こえた音があって、それを名前にしたいなあと思っていたのですが、
それはどちらかというと女の子っぽい名前だったからです。だから納得館があったし、何より私自身が姉妹なので、ほっとしたようなところもありました。

4-5ヶ月になり、流産の可能性も低くなってやっとちょっと精神的にも肉体的にも安定期が訪れるかと思った矢先。検診で先生にこんなことを言われる。

「赤ちゃん、へその緒の血管が一本足りないですね」

?!?!?!?!

となる。それはちょっと詳しく見てもらった検査の時でした。のほほんとエコーを見ていたのに、一気に水をかぶったような気持ちになって心臓が早鐘のように打ち始める。

聞けば、通常はへその緒は3本の血管がよじれてできている。1本の静脈、そして2本の動脈。
この子の場合、何らかの理由でその2本の動脈が1本しかないというのだ。「単一臍帯動脈」というらしいです。ただ、腎臓と一緒で、2個あるにこしたことはないけれど、1本でも機能する。子宮内胎児発育不全の恐れはあるが、それはこれから見ていかないと分からない。大きくなってくると栄養や酸素が普通に比べてちょっと行きにくくなり、赤ちゃんが苦しくなりやすいから、状態を見ながら場合によっては早めの帝王切開になる。ただ、無事に生まれてしまえばその後は関係ないものである。生まれてから、「あれ~よく見たら1本しかなかったね~」というような場合もあるとのこと。

とような説明を先生がしてくれているのだが、まともに耳に入ってこない。

だって、だって、へその緒って、文字通り、赤ちゃんの命綱!!!
それが3分の1ないなんて、オオゴトすぎる!!!
2本あるはずの動脈が1本で、、そしたらもしもそのもう1本が何かの理由で詰まったり、機能しなくなったら...?詰まらなくても、本来供給されるべきものが十分にされなかったら...?

考えれば考える程、大問題に思えてしまって、私はまた不安のかたまりになりました。ネット検索の日々が始まり、見てもいいことないのに、つい見てしまう。単一臍帯動脈それ自体が問題というよりは、何か他の合併症が併発していることが問題であるということが分かり、更に心配の種が増える。見なくてもいい怖い情報ばかり見てしまうので、詳しく見てもらった検査で何も指摘されなかったのだから、臓器に大きな異変はないのだと思いたいけれど...でも...とグルグルグル。

つわりや便秘と違って、母体に起きていることではない。一過性のものでもない。1本足りないへその緒で、この子は生まれるまで頑張らなくちゃいけないと思ったら、とにかくいてもたってもいられない気持ちになってしまいました。

単一臍帯動脈、発生率として全妊娠の0.1から1%くらいだとか。
生まれる前から、君、レアな道歩いてくるな!!と感心、している場合ではない。妊娠中は赤ちゃんとのあの一体感が素敵なわけだけれども、考えたら1本のへその緒でしか繋がってない、あらゆるものがそこを通っている、オンリーワンの大事な道。これまで綱引きの綱くらいにどっしり頼りがいがあるものだと思っていたものが、急にプチンと切れそうな頼りない蜘蛛の糸に思えてきて。

このことがわかったために、結局最後まで安定期なんてものは訪れず、ずっと、不安との戦い、不安を生み出してしまう自分の心との戦いでした。

物理的な栄養や酸素が足りないかもしれない分、「がんばれ、だいじょうぶだよ!」という赤ちゃんへの応援をひたすら目をとじて送り続けました。何があっても、とにかく元気に生まれてくれさえいればいい、会えたらそれでいいと願い続けました。

結果的にネムは無事に生まれてきました。1ヶ月の早産、低体重児ではあったけれど、自然分娩でした。単一臍帯動脈だと、早産の可能性がちょっと上がるらしいけれども実際のところ、早産にはいろいろな要因があるのでへその緒のせいで早産になったのかは分かりません。

「単一臍帯動脈」を指摘されて不安になっている妊婦さんがいたら、ちょっとでも参考になれればいいなと思います。私もいろいろ検索しまくってしまって、他の人のブログに元気をもらったりしたので...。

身をもって感じたのはむやみに不安にならない方がいい、やたらネットを見ない方がいい、ということにつきるのですが、でも、見てしまう、見ずにはいられない、その気持ちの方が私にはよーーーくわかるので。とにかく「だいじょうぶだったよ!単にへその緒だけってことも多いらしいよ!」ということをお伝えしたいです。

妊娠中って何でもそうだけど、母が不安になって、できることがあるんだったらいいんだけれども、できることないんだから。

できるのはただ「信じること」だけ。妊娠生活は最初から最後まで「赤ちゃんの生命力、魂が決めてきた運命を信頼する」ということにつきると思う。だから自分を責めるような気持ちにはあまりなりませんでした。ただただ、心配だっただけ。

起きることしか、起きない。そして起きることは、赤ちゃん本人が既に決めている。決めた上で、地球にやってきている。

心が創り出す不安に押しつぶされそうになったら、
お日様をあびに外に出た方がよっぽどいい。

全部、私が自分自身に言い聞かせていた言葉でした。
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