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広島。人々が作ったおりづるを、その建物の一部にしたおりづるタワー

おりづるタワーはとてもモダンな建築の、おしゃれなカフェやショップが併設されている現代的な場所なのですが屋上の庭園からは原爆ドームの全景をながめることができて、過去と未来が交差している点のような場所だと思いました。
1945年の8月9日に、私の父方の祖父は長崎にいて、爆心地から半径1Km以内のところにいたにもかかわらず、たまたまブロック塀か何かの下敷きになって、命が助かったそう。もしもそのとき、そこにブロック塀がなかったら。もしくは10秒でもずれていたら。何かに一瞬でも気を取られて、立ち止まっていたら。私の父はこの世に存在していないし、もちろん母とも出会っておらず、私も妹も今この世に存在していないし、今目の前にいる娘たちもいない。そんな祖父はけれどやはり早くにこの世を去り、残念ながら私にとっては写真の中の存在。
ほんの1分、10秒、1秒の違いで、何かが致命的に大きく変わって、繋がるものがあり、繋がらないものがあり、そんな無限の、瞬間瞬間の化学反応みたいな連鎖で、歴史は紡がれているんだなあとぼんやりとした気持ちになる。全てを見通せる人なんていない。
その不確実で茫漠とした流れの中でできることは、目の前に存在しているもの、抱きしめることができるもの、肉体があるから感じられる何かをひとつひとつ大切にしていくことしかないんだなあと思いました。
庭園には気持ち良い風が吹いていて、街を見渡せて、おりづるになって羽ばたけるゲームや、エアおりづる折りなど、折り紙アバター出現など、こどもたちも存分に楽しめる場所、おりづるタワー。とても良い場所でした。大人も子供もおりづるを折って、最上階からビルの壁面に落とします。120万羽の折り鶴で、ビルの上まで届くそうで、いまはちょうど半分、60万羽くらいの折り鶴がたまっているそうです。
説明してはみたものの、細かいことは分かってはいない7歳&4歳娘。でも、この祈りが詰まったような場所で何かを感じたのではないかと思う。子供達が生きる未来が平和であることをただただ祈る。
高所&閉所恐怖症の私には、隙間に入って鶴を投げるのは結構怖かった!笑
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いとこず。君たちの未来に幸あれ。

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めっちゃ高い&ビルの隙間なので狭い。

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折り鶴になって飛ぶゲーム。