fg95bybb.JPGエレファントバニッシュ千秋楽を、見ました。場所は地元三軒茶屋のシアタートラム、もう1年以上住んでいるのに初めて行った劇場。
そしてそのあまりの精度・完成度・演出の細やかさ、おしゃれさに、衝撃。「芝居」という枠の中でみたらこれまで見たものの中で一番好きだったかったかもしれない。村上春樹が好きなせいもあるけれど、彼の自意識が限りなく拡大した世界観をどのように舞台にするのかと思っていたら、小説的世界観と演劇ならではの手法が見事に調和してました。ひとつひとつの動きや演出が本当に磨きぬかれていて。
自分の意識とその延長線にのみ存在する他人、独白と、自意識を体現する役割を持った他者。世界の中での自分の存在に対する違和感と、自分と世界をかろうじてつなげている何か。それは、ゾウだったり、マクドナルドだったり、眠りだったりする。
すごかったな。千秋楽に見られてよかった。当日券、並んだだけはあった。