正門に立つ衛兵の前を通りかかったとき。
どこからともなく、アコーディオンの音が聴こえてくる。
陽気な、けれどどこか悲しくなるその音。
いつかどこかで聴いたような
それでいてはじめて聴くような。

「バラバラになっても、ほら、もとどおり!」

道端で芸をしていたのは、ちょっとへんてこなサーカス団。
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