dialoguesmall.jpgちょっと前の話ですがDialogue in the darkというワークショップに
参加しました。完全なる真っ暗闇の中を視覚障害者の方に
案内されながら体験するというものです。暗闇の中で、歩いたり、ごはんを食べたり、レゴを組み立てたり。約1時間過ごします。

「まっくらやみ」なんて普通に生きてたら体験しない。
何せ自分の手さえ見えない。けれども。
恐がっていた闇は、想像以上にあたたかくて
まるで大きな何かに包み込まれているような気分でした。

見えないからこそ、視覚以外の全ての感覚が研ぎ澄まされる。

みかんの皮をむいて、飛んできた香りを感じた時、生まれてはじめて「みかん」っていうものの本当の匂いを発見できたような気分になりました。
「こっちだよ」と声をかけてくれる、それまでは他人だった隣の人の声が本当に頼もしく思えました。
最初はおそるおそるだった足取りが、1時間の後にはしっかりしていました。

見えないということで見えてくることが
こんなにたくさんあるなんて知らなかった。