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「よく冷やして食べてね」
ちょっと前のハーゲンダッツの広告が好きだったので描いてはみたものの
取り込んだら彩度が落ちてなんだかおいしそうじゃなくなってしまった。

季節の変り目が好きです。
四季を感じられる国に住んでいて本当に良かった。

昨日まで毎日着ていたコートが、ある朝いらなくなる。
乾燥にぴりぴりしていると、あるとき空気にしっとりと水分が混じる。
スーパーにいくとふいうちでスイカが並んでいたり
閉まっていた夏服を出すとき、見知った服なのに嬉しく感じられたり。

自分の前髪がいつ伸びているのか気づかないように
夏、暑いときに冬のコートを着ているのが想像つかないように(逆もそうだ)
おなかがすいているときにおなかがいっぱいの自分が想像つかないように

人間の想像力は、一見無限のようで、けれど物理的な環境にすごく限定されてしまうもので
今この瞬間の自分を基準にしてしか考えられないもので

でもだからこそ、四季はいつでも気づきに満ちた小さな幸せの連続で
有限の想像力万歳だ。

春ですな。