penguin.jpgある種の生き物はどういうわけだか 
私の創造力をひどく刺激します。
ネコの、動き。
ふくろうの、瞳。
トカゲの、手足。
それからペンギンは、フォルム。

動物だったらなんでもいいというわけではなくて
ある特定の生き物の特定の要素が、私の中の何かと化学反応するらしいのです。身体の中がぞわぞわして、いろんな形や色が、頭の中の白い画用紙の上でハレーションを起こします。
そんなわけで「皇帝ペンギン」を見ている時間は
至福の時間でした。1羽でもインスパイアリングなペンギンが山ほど出てくるのです。
あの滑らかな曲線と、漆黒の身体に黄色のアクセント。泳いでいるときの完全な流線型。南極という場所で生きる運命を背負った一族の、旅、また旅の人生。
私、旅が好きだなんて言っているけれど、あんな風に「生きるための旅」なんてしたことがない。この旅から帰れるかどうか、今別れたら二度と会えるかどうか分からない、そんな気持ちで旅をしたことなんて一度もない。そんなのただの「旅行」なんだ。
安易に旅人になりたい、なんて口にしちゃいけない。
エミリー・シモンの音楽もとてもよくて、早速サントラを購入。