早速子猫命名会議が家族内で開催されました。名前は大事。
先住ネコであるデナリは、前にも何回か書きましたがアラスカの山の名前です。北米最大の山、マッキンレー山のイヌイット名で「偉大なるもの」という意味であり、いつの間にか私の絵描きネームにもなっています。(ただ、ネコのデナリは最近はずっと「デナポン」という奇天烈な愛称で呼ばれています。)

なので私は最初日本の山の名前がいいと思って「フジ」「アサマ」「ホダカ」などを主張したのですが、どうもこの高貴な顔にしっくりきません。「ビワ」とか「トネ」「モガミ」とかもイマイチです。ならば偉大な芸術家の名前はどうだ、ということで「ピカソ」「クレー」「ベートーベン」などがあがりましたが、これらはどうも呼びにくい。父親が何故か一貫して「小金丸」という名前を提案し続けるも敢え無く無視され、会議は白熱。
でも私はやっぱり自然とか宇宙とか、壮大さを感じさせる名前が良かったのです。

あとはやっぱり日本生まれなんだから日本も感じさせたい。

そうして結局・・・・


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「昴(すばる)」君になりました。
昴とは、プレアデス星団の和名でもあり、またハワイにある世界最大級の天体望遠鏡の名前でもあります。(車や谷村新司については考えに入れないことにします)
宇宙を感じさせるし、日本の名前だし、このジャニーズ顔に合っている気がします。

この恥ずかしいまでの凝り具合が、ネコ好きを誇る家族の性質をよく表しています。

そんなわけで、昴君をよろしく。(どうせすぐ「スー」とか略されている気がする)

ところで、この昴、家にもって帰るまでが大変でした。
それまで外に出たこともなく、親兄弟の愛情に育まれおそらく何もかんがえずにぬくぬくと暮らしていただろうに、いきなり知らない人間がやってきて、家族から引き離され、狭いカバンに入れられ、ゴウゴウと音のする乗り物に乗せるのです。びっくりしないわけがありません。

カバンの中からの彼の小さな悲鳴に私の心はちくちくと痛み、苦しい気持ちになっていたのですが、ふと泣き声がやんだので、落ち着いたかな?とカバンの中を覗いてみて

びっくり。は、般若??!!


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目をまんまるに見開き、口をぱかーーーーっと開けて、声のない声をあげつつものすごい形相でこちらをじーっと見ている子が。

ご、ごめん、ほんとにごめん・・・
と心の中で土下座したくなるほどの顔でした。あーびっくりした。

人間は身勝手なものです。
自分が一緒にいたいから、ネコを本当の親から引き離したり、アラスカから飛行機に乗せて日本に送ったりします。その身勝手さを承知した上で、かわりにこれ以上ないくらいの愛情を注ぎます。そして新たな家族となるのです。すばるのおとうさんおかあさん、兄弟達、飼い主であるbaumba家のみなさま、彼を生涯愛することを誓います。

早くデナリと仲良くなってくれないかなあ。
一緒に寝ている図とか、見てみたいのです。