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組織を動かしていくというのは本当に大変だ。
見たこともない大きな獣を操縦するくらい大変だ。
それが大企業であろうが、地域団体であろうが、大学のサークルだろうが、そういった規模の差はもちろんあるけれど、基本的に1人以上人がいて、それを取りまとめて全体を動かすということの性質や難しさに変わりはない。

いろんな人が、いろんな立場で、いろんなことを言う。
ある人にとって良いことが、ある人にとって悪いことであり
組織全体にとって良いことが、個人にとっては悪いことだったりする。

正解なんてないのでしょうが、それにしたって正解っぽいものを出し続けていかなければならない、組織のてっぺんにいる人は本当に大変。

組織を大きな獣に例えたとして、どっちに向かうか考える頭に向いている人もいれば、実際に物事を動かしてゆく足に向いている人もいて、あるいはどっちの方向に進もうがあんまり関係ないしっぽに向いている人もいます。

向き不向きって、あると思うのです。努力や計画ももちろん大事だけれど、絶対に、向き不向きとか、生まれつきのセンスとしかいいようがないものがあると思うのです。
大人数を見渡して、ちゃんと動かしていける「頭向き」の人を私は心から尊敬します。
なぜなら、自分にまったくその能力がないからです。
自分に余裕がないときにも、全体のことを考えられるような、あるいは、どんな突拍子もない動きをしても、体全体がちゃんとすぐについていく、カリスマ性のある人とか、あこがれます。

私に向いているのはきっと、「頭の後ろの毛」とか「尻尾の付け根」とかだと思います。
深い意味はありませんが。

そしてしっぽの付け根としては、頭にちゃんとしっぽの付け根のことを考えていてほしいと思うわけですが、実際にはしっぽの付け根というのはそんなに問題がおきる場所じゃないし、おきても獣が歩くのに影響があるわけではない。他にも足が怪我したとか、爪が折れたとか、体全体からの欲求がいつも一斉に頭に届く。どれもないがしろにはできないし、全てを聞き入れるわけにもいかない。

ああ、大きな獣を操縦する人は大変だ。