船内PCで更新しています。携帯で寄港地からの更新はしているものの、ネットに繋げるのは1ヶ月に1回くらいなのでコメントがたくさんで本当に嬉しいです!!お返事は帰ってからになってしまうと思いますが、是非どんどん書き込んでくださいませ。

地中海エリアに入り、エジプト→トルコ→ギリシャ→クロアチア→イタリア→スペインと寄港地と寄港地の間が1日しかないラッシュも終盤。次は再びアフリカ大陸、明日はモロッコに到着です。今日は風雲たけし城でも有名な?ジブラルタル海峡を通過したのですが、ここはイルカが多い場所で、夕方くらいに船の側をイルカの群れが通り過ぎていくのを見ることが出来ました。

この旅自体も半分を過ぎ、いよいよ折り返し地点。なので、今日は中間報告ということで、いろいろまとめて書きたいと思います。久しぶりなので書きたいことが多すぎて長くなってしまいますが、どうぞお付き合いください。

船旅というのは本当に不思議なもので、起きて、仕事をして、ご飯を食べて、飲んで、と普通に生活をしていると、次から次へと新しい場所にたどり着いていくこの感覚は、飛行機ではまず味わえない。「オズの魔法使い」で、家が台風で、一晩で別の場所に飛ばされてしまうというのがありますが、朝起きて窓の外に昨日まで全く見えなかった世界が広がっている時の気分というのは、まさにドロシーのような気分です。夜までは360度水平線しか見えなかったのに、突如水平線上に出現する巨大な大陸の影を見た時は、海賊にでもなったような嬉しさと高揚感があります。
船内生活にも慣れ、自分のペースもつかめてきたのでこの生活自体は「日常」へと変化してきているけれど、よく考えると自分が今やっているのは「地球を船で一周する」という非日常の極みなのでした。

いつも寄港地から更新しているので、今日は中間ということで船の上での生活を簡単に紹介したいと思います。
朝はだいたい8時くらいに起床。10時に定例ミーティングがあり、そこでその日の仕事のスケジュールの確認。だいたい1日に1つか2つ、通訳が必要な水先案内人(各寄港地から乗船してくださる世界中からのゲスト)の方の講座があるので、そこに向けて打ち合わせをしたり、資料を翻訳したりします。これが船内での一番のメインの仕事。それ以外にも英語が必要な場にはとりあえずなんでも同席します。
通訳の仕事は簡単ではなく、落ち込むことも多いけれど、とにかくとても面白い。日々勉強。仕事を通してこれまで全然知らなかった多くの事について知ることが出来、またいろいろな人、普通に生活してたらまず一生出会わなかったであろう多くの素晴らしい人たちとの出会いがありました。様々な人が様々な寄港地で乗船しては下船してゆくので、出会いの歓びと別れの切なさが交互に繰り返される日々です。けれど短い間であっても、この広い地球で一瞬でも出会えた、その繋がりを大切にしてゆきたい。

そのほかの余暇時間は船の上で好きに過ごしています。絵を描いたり、甲板でヨガをしたり、デッキのプールやジャグジーでふやけたり、バーで飲んだり、いろいろな講座や企画に参加したり、手紙を書いたり・・・・今日はゲストの方に教えてもらって、舞台でフラメンコを発表しました。
ちなみに寄港地に着いたときには、船内とはまた全然違う一日になります。様々なツアーに同行して、現地ガイドの通訳。それに加えて添乗員的な仕事も。ツアーに入らない時もあって(少ないけど)、そういうときは自由にうろつきまわります。

そして、何もせず、ただフロントデッキでぼんやりと海や星空を見ている時間というのも多くあります。日々、刻々と表情を変える海の顔はどれだけ見ていても飽きることがない。
船の上から見る夕焼け、星空の美しさは言葉に尽くせません。
どんな悲しいことがあっても、落ち込むことがあっても、デッキに上ってしばらく海を見ているとすっかり元気になっています。
果てしなく広がる絨毯のような海、淡い七色のグラデーションの空。
どんどん西にいくと、東にたどりつく水に包まれたこのまるい地球。
人間の原点、心が落ち着く波の音。
こんな環境で生活できることはこのうえなく幸せなことだ。
世界は大きく、そして未知に溢れている。
自分が生きている場所のこと、私はあまりに何も知らない。うん、まだまだ。

モロッコの次はカナリヤ諸島、それを過ぎれば長い大西洋。
もう半分、されどまだ半分、感慨にふけるにはまだ早い!
一生におそらく二度とないであろうこんな生活、思い残すことのないように、燃焼しつくして帰りたいと思います。
うまくいくことも、うまくいかないことも、全てはかけがえのない体験。
もちろん1度しかない人生、それはどこで何をしていたとしたって同じこと。
だからこそ、本当にやりたいことをやったほうがいい。

もっと書きたいけれどきりがないので、今日はこのあたりで。
また港から更新できるときにしたいと思いますので、デナリの地球一周の船旅記録、もうちょっとお付き合いくださいね。

それでは皆様、お元気で。
日本は残暑が厳しい頃かな。
帰ったら冬か。
ちなみにものすごく日焼けしていますが、私に会う人はびっくりしないでください!
あーあ、曲がり角を曲がったのにこんなに焼けちゃって・・。