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「しるべふくろう、金閣寺のまぶしさを太陽と勘違いするの図」

京都から帰ってきました。
今回は本当に多くの美しいものを見、歴史と文化を感じ、心(と体にも・・)たっぷり栄養を与えて自分自身が浄化されたような気持ちになれた旅でした。
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京都~大原三千院♪の三千院です。
この笑顔を見ているだけで幸せになれるわらべ地蔵に出会いました。宮崎駿映画に出てきそうです。
良きかな。


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詩仙堂の鹿おどし。
これが、日本で一番最初に作られた、元祖鹿おどしということです。
静寂が続いた後の、「カポーーーン」がくる瞬間に緊張する。
白い牡丹の木が美しかった。


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だんご。だんご。
私は無類のだんご好き。
みたらしだんごとあんだんご、そして苦いお抹茶、ベストカップル。


今回は改めて、「日本人の感覚」というものに圧倒された旅でもあった。

あえて全てを見せない。部分を見せ、あるいは切り取り、そこから全体を想像させる。
あえて声高に主張しない。ただそこにある。
あえてリアリティに執着しない。別のものをそれに見立てさせる。

春、夏、秋、冬、それぞれの季節の景観を全て計算して作られた設計。
それだけでひとつの「世界」となっている庭。
常に変化し続ける調和。

「無」があるからこそ「有」の存在がより強まるということ。

すごいとしかいいようがない。
外国の観光客の人がたくさんいたけれど、たとえガイドブックを読んだとして、いったいどれほどの人が「枯山水」の意味を本当に心から理解できるというのでしょうか。はるか昔から続いてきたこの「感覚」を、日本人としての「美意識」を共有できる事を心から誇りに思います。

って、当たり前の事を書いたかな・・・。
今回本当に多くのお寺や仏像を見ることが出来て、何度もきているのに初めてちゃんと「京都を見た」と言える旅となった。
どの場所も本当に良かったけれど、特に印象に残ったのが
伏見稲荷の千本鳥居、青蓮院の不動明王の絵、三千院のわらべ地蔵、龍安寺の「吾唯知足」の蹲踞(つくばい)、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像(夢幻の色気が漂っていました)、それから妙心寺の玉鳳院、狩野派のふすま絵。(公開自体が今回も4年ぶりな上次もいつ公開されるかも分からないレアな場所。本当に幸運)
旅の仲間のbabaponとkatsuraさんもありがとう。

そうだ、また京都にいこう。