img20070506_1.jpg連休後半は、渋滞を恐れず山梨でキャンプに行ってきました。そもそも「飯盒炊爨をしてカレーを外で食べたい!」「山の頂上でおにぎりを食べたい!」という胃袋的モチベーションからこのキャンプが決定したという、くいしんぼ仲間たちによる旅。
ちなみに誰も普段から日常的にアウトドアを趣味としているわけでは全然ありません。「はんごうカレー」というその魅惑的なキーワードによって、皆の心がひとつになったのです。
行きの中央高速は最初詰まっていたけれど後半は全然すいていて、勝沼のメルシャンワイナリーにやってきました!カベルネ・ソーウ゛ィニヨン&メルロー を試飲。ワイナリーで飲むワインはおいしいなあ。キャンプで飲むための、ワインとチーズ、レーズンなどを購入。
ちなみに今回いろんな写真をなぜか「この写真はどの雑誌の表紙になるか」をテーマに遊びながら撮ってみました。これはそれっぽかったので、東京カレンダーにしてみました!それっぽいでしょ?
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キャンプ場についてみれば、そこは初心者向けというよりは、まさに山の中に自分たちでテントを張るという中級向けキャンプ場!分かっていたはずなのに、内心ちょっとびびった私。テントを張ったことなんて、実はないのです。えへ。でも、経験豊富な仲間と共にみんなでえっさえっさいいながらテントを張りました。そうしてテントが出来上がったときの嬉しさ!なんでしょう。山の中に突如として「自分の城」が出来上がるのです。楽しすぎる!

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テントを張ったあとは、早速今回の旅のメインイベントである夜ごはん作りに着手。炊事上などもないので、石を拾ってきて土間を作り、網を置いて焚き火で火をおこす。これまたプリミティブな快感があります。火はずっと見ていても飽きないなあ。川で野菜を洗い、鍋に入れてカレーを作る。川の水とごはんを飯盒に入れる。もううきうきしっぱなしです。そうして焚き火でカレーを煮込んで、飯盒をぱかっとあけたらほかほかごはんがたけていたときの歓びといったら!見上げれば夜空、聴こえるのは川の音と虫の声、焚き火を囲みながらハフハフとカレーを食べ、ワインをあけてチーズとレーズンを食べる。これがしたかったのです。テレビもケータイもいらない夜、プライスレス。

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食べてしまうとあとはやることはなく、寝袋に潜りこんで10時くらいには眠りについたのですが5月とはいえ山梨の山の中は寒い!寒い!これもキャンプの醍醐味とは言え、あまりの寒さにイモムシ状態の私は夜中じゅうもぞもぞと寝返りをうってばかりおりました。でも、真っ暗な中でもずっと川の音が聴こえていてマイナスイオンを浴びながら起きているのは悪くない気分だったけれど。写真は朝テントを撤収する前にみんなで撮った写真。大学時代の仲間たちです。

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2日目は前日メイクも落とさずシャワーも浴びずに寝たため、朝から温泉へ。大菩薩温泉でキャンプの泥とススを落としてさっぱりしたところで、今度は山登りです。めざせ大菩薩峠の峰。山に登るのはおととし燕岳を登頂して以来です。でも今年の夏には富士登山が控えているので、良い足慣らしかも?
ぽくぽく、ぽくぽくと上っていくと本当に気持ちのいい風景が急に目の前に広がるのが山のぼりの好きなところ。息は切れるし、肺は大忙しなのだけどそれでも尾根に立って風を全身で受けるときの気持ちよさは何にもかえられません。ここでもきっちりと目的達成、頂上でおにぎりを食べましたおにぎり大菩薩峠はゆるすぎずキツすぎず、連休の山登りとしては完璧な山だと思います。下山後、また温泉。今度は「ほったらかし温泉」という露天風呂から街の夜景が見下ろせる、本当に素晴らしい温泉だった。これまで入った露天風呂の中で一番良かった。既にギシギシいい始めていた足を癒す。

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そして、これははずせません!鴨鍋ほうとう。
もっちりが大好きな私にとってほうとうは大好物。

そして再び混雑する中央高速を抜け、東京に戻る。
充実していて長く感じているのに過ぎてみればあっという間の1泊2日の、マイナスイオンの旅でした。

アウトドアの楽しさを実感。
東京に住んでいるとこんなに緑を感じることはないし
たとえ旅行したってホテルに泊まっていたら都内にいるのと同じこと。
どんなにお金もちでもどんなにテクノロジーを使いこなせる人でも、電気も水道も何もない環境におかれたとき、自分で火をおこせる人がどれだけいるのだろうかな、と思う。私だってそんなこと出来ない現代人の一人だけど アウトドアはその大切さ、動物としての人間の生きる本能みたいなものをゆり起してくれる感じがします。キャンプ場でキャンプするのはある程度整えられた野性なのは分かっているけれど それでもこれで私は屋外でカレーが作れるようになったのだ。


また行こう。

そしていつか自分が家族を持ったらば携帯電話の使い方だけじゃなくて
やっぱりテントの張り方や焚き火の仕方を教えられる人間になりたいと思う。