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私は右利きですが ふと思い立って左手で絵を描いてみました。結果はご覧の通り、子どもの落書きみたいになりました。ネコなんですが、なんだろうこれ・・ろくろっねこ?
普段はすらすらと出来ている動作が 手を変えただけで 全くできなくなる。たかが、手を変えただけで。うまくいかなくて、思い通りにならなくて、ものすごい違和感ともどかしさでいっぱいになるのです。

そもそも右利きとか左利きとかって
一体なんだろう?どういうこと?
考え始めると不思議な右脳と左脳のメカニズム。

自分の身体というものは自分で思っている以上に ある一定の動作や刺激に慣れているもので 突然それと違うことをしようとすると とたんに神経が混乱するのが分かる。ためしに、いつも腕時計をしている腕とは逆の腕に時計をしてみてください。ものすごい違和感で気になって気になってたまらないはず。

以前「Dialogue in the dark」という目の見えない方にガイドされて、真っ暗闇の中を歩くというワークショップに参加したことがあるけれど 普段使っている感覚を完全にシャットアウトして食べたり歩いたりすることは 目からうろこが落ちるような体験だった。どこかが閉ざされると その分それ以上の鋭さで他が開いてゆくのだ。

自分の肉体の中には きっとまだまだおもしろい感覚がひそんでいる。
科学者じゃなくても 専門家じゃなくても
普段の生活の中でちょっと大通りを横道に入るような事をしてみるだけで、自分の中に住む全然違う生き物に出会えるような気持ちになれる。

今度はもっとちゃんとした絵を、最初から最後まで左手で描いてみよう。
(右手で普段描いているものよりもイイって言われたらどうしよう。)