booth.jpgさてさて、デザインフェスタについてのご報告です。今回は2日間にわたってなんと200人近くの人がデナリブースを訪れてくださり、もちろんたまたま通りかかって、という人がほとんどですが、中にはブログを見て、わざわざ足を運んでくれた方などもいらっしゃって本当に嬉しい事が多い2日間でした。

写真はデナリブースの様子でございます。
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あれだけ大勢の人が何かをやっている中で、私のところに来てくれる人がいるだけでも嬉しいのに、その上いろいろ手にとってもらえたり お話できたりする事は奇跡のようなことだと思います。だって会場は本当に広くて 普通に見て回るだけでも全部は見られないくらいだから。

絵描きが、普段自分が描いた絵を誰が見てくれているのかとか どう思われているのかとかそういう事を知る機会っていうのは実はあまりありません。例えば本の表紙を描いたとしても、その本を身の回りの人以外で誰が読んでいるのかとかはさっぱり分からないわけです。だからこそ マグカップでもポストカードでも 手にとって「いいね」って言ってくださる人の「顔」が
見えるというのは本当に嬉しいことなのです。

お客さんの流れを見ているだけでもおもしろい。お客さんにもいろいろな人がいます。15分くらいものすごく真剣にず~~っと絵を凝視しながら うーん、迷うなあ・・なんて独り言を言っているのに結局すーっと立ち去る人もいれば、いきなり向こうのほうからダーっと走ってきて「これください!」とピンポイントで決断して10秒くらいで去ってゆくおじさんもいました。

今回思ったのは総じて私の絵はやっぱり、女性の方の方が好きと言ってくださる方が多いんだなあということ。それから、旅が好きという人も。
ポストカードを見ながら「ここ、私も行きました」「いいですよねー!」なんていう話が出来るのは これ以上ない楽しさです。

私自身はほとんど2日間一歩も自分のブースからは出られなかったので、他の方の展示を見ることが出来なかったのが残念ですが、きっと出展している人はみんなそうなんだろうなあ。

わざわざ来てくださった方、本当に本当に、ありがとうございました!!
たまたま遊びに来てくださった方も、デナリに出会って下さって本当にありがとうございます!

また次回も出展したいなあと思いますので、その際はお知らせさせてください笑顔

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と、書くと何も問題がなかったような2日間のように思えますが、
実は前回も書いた大きな落とし穴がこの2日間の間にはあったのです。
それは、初日の夜のこと。いくら楽しかったとは言っても10時間くらい座りっぱなしで一人でお店を回しているのは体力的には疲れるものでもあり、私は初日の夜、くたくたになって帰路に着きました。
足も痛くて、腰も痛くて、はやくお風呂につかりたいなあ、なんて事を考えながら。そして、地元の駅に着き、家の前に帰り着き、やっと一息!と思ったところで、気づいたのです。

鍵がないことに。

その瞬間、すべてを思い出しました。
2日間の出展なので、荷物を全部持って帰る必要がなかった私は、2日目にも必要なものをデザインフェスタの会場において帰ってきていたのですが、その会場に置きっぱなしにしてきたかばんの中に家の鍵をいれていたことを!

存在のデッサンが狂った瞬間です。
顔から血の気が引きました。

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こんな感じ。

しばらく家のドアの前で放心した後、冷静に考えてみると残された選択肢は大してない事に気づきました。どれも面倒なものばかりです。

①今から会場に戻る →でも、時間的にビッグサイトは閉まっているし、入れない可能性が高い
②合鍵を置いてある実家に戻る→次の日、始発でまた戻ってこなければならない
③漫画喫茶で夜を過ごし、そのまま次の日会場に行く

しかし冷静に考えてみると2日目に必要なものを家においてあったので、③はそもそもあり得なかったのです。
①か②かの間で私の心は揺れました。すぐに会場に戻ればよかったのにあまりに疲れていたのと動転していたので
無駄におろおろと過ごしているうちに 時間はどんどん遅くなってゆきました。こんなに心底動転したのは、スイスから帰るとき飛行機が飛ばなくなって、深夜のヒースローに置き去りにされ、先輩の結婚式に遅刻しそうになったとき以来です。

そして私は最後の気力を振り絞り、賭けに出たのです。
閉まっている事を覚悟で、ビッグサイトに戻ることにしました。くたくたになって帰ってきた道を家の前までいってから同じようにすぐに出発地に引き返すという疲労感倍増な時間。ビッグサイトに到着してみると、当たり前のように真っ暗。入れません。

真夜中のビッグサイトって、怖い・・・。

警備員室などを焦りながら走り回って探しても全然見つからなくて 実家に帰る場合の終電も近づいていてやっぱり無理だったか、と打ちひしがれた瞬間。目の前に「夜間通用口」の文字が!

地獄→天国


そして私は夜間通用口を入り、もうすっかり問題解決したつもりで自分のブースに向かいました。すると!!会場には入れたのに、私のブースがあるエリアにつながるシャッターはすべてしまっていたのです!
中には泊り込みのデザインフェスタのスタッフの人などがいたのですが

「あ、もうマスターキー持ってる人が帰っちゃったから、あけられませんよ」

と冷たく言い放ちました。

天国→地獄

もうあきらめよう、と思いました。
気づけば最終手段としての実家に帰るための終電時間も近づいてきていて
混乱しながらもゆりかもめの駅へダッシュする私。

すると!またしてもたまたま前からやってきた人が!だめもとで事情を説明すると、「まだ鍵持っている人捕まえられるかもしれません」とのこと!
そこからはもう祈るような気持ちで待つばかり。気づけば実家への終電時間も過ぎていたのでここで中に入れない場合、もうどうしようもないなあ・・なんて疲れきった頭で考えていたら10分くらいの心臓に悪い時間ののち、

「鍵ありましたよ~」ののんびりした一言!!

地獄→天国

神様!と思った瞬間です。そのおにいさんがエンジェルに見えました。呆れ返られましたが私はずっとペコペコとお礼を言うばかりでした。その人がたまたま通りかかってくれたことにより、私は家の鍵を手にすることが出来たのです。

そして私はまたもや同じ道のりをてくてくと家に帰り、やっと家に入れましたとさ。

まあ、その6時間後くらいにはまたビッグサイトに向かって歩いていたんだけど。

鍵って怖いです・・・。

あんな小さなものひとつで、なじみ深い自分の場所から完全によそ者扱いで閉め出されてしまうのです。
皆さん、気をつけてください。

あまりに捨てる神と拾う神に短時間に翻弄されすぎて、家に帰り着いた時の顔はそりゃあすごいものでした。
これが、「落とし穴」の一部始終です。

つまりデザインフェスタとは関係のないところで、完全に自分のミスにより、こんな馬鹿馬鹿しい自体を招いてしまったのです。

長くなってしまった・・・。あまりに馬鹿な話なので、シェアしたくて全部書いてしまいました。
名前も知らないおにいさん、どうもありがとうございました。