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よしもとばななさんの最新刊、「まぼろしハワイ」を読んだら、猛烈にハワイに行きたくてたまらなくなりました。本当に、ハワイという魅力的で神秘的な場所のエネルギーがこの小説の言葉を通じて注ぎ込まれるみたいな感じがして、ちょっと落ち込んでいる時に読んだのですが、読み終わったらなんだかスッキリとしていた。

ハワイには人生で3回行ったけれど(中学生のとき、大学生のとき、そしてっ去年は船に乗って)、不思議なことに3回とも同じ場所に行っているのにそれぞれ印象が全く違う。それはまさに本を読むことと似ているのかもしれなくて、同じ本を読んでいてもそれを読んでいる自分が変化していると全く違う印象を抱くことに似ている。中学生の時には意味不明だと思って投げ出したのに、今読むと泣くほど共感してしまったりする本があるように。

同じ場所に行っているはずなのに。その寛容さ、懐の広さと表情の豊かさがハワイの素敵なところなのではないかと思う。その時自分が求めているものを、与えてくれる太っ腹な国。
そんなわけで、とても元気をもらったお礼を伝えたくて、図々しくもご本人にメールをしてしまった。ばななさんにはひょんなことから毎回私のカレンダーを使って頂いていて、何回か実際お会いする機会もありました。ご自身のサイトから私のところにもリンクを貼って下さっていて、実際ここを今訪れて下さっている方の中にもそこから辿ってきてくださった方も多いのではないかと思います。
読んだ本について思ったことを それを生み出している本人に伝えることが出来るなんてなんとすごいことでしょう。
ばななさんは先日の私の個展にも足を運んでくださり、それだけでも十分嬉しいのに日記にもその日のことを書いててくださいました。あまりに嬉しかったので、ご本人の許可を得てここでも紹介させて頂きます。

「8月22日
ヤマニシくんといっしょにデナリさんの個展に行く。
たいへんよかった。彼女のバランスの良さと悪さ、
計算できるところとできないところの幅はそのまま才能の大きさだなあと思った。
作風もしっかり決まっているし、あとは描けば描くほどよくなっていく一方という、
とてもいい時期に入っている感じだった。
あとは、空間全体を展覧会場と見るという、
とても大切だがみなはなかなかしないことを、かなり綿密にやっていた。
ひと目ぼれして、モンサンミシェルの小さい絵を買った。」

嬉しい!!!なんていう言葉では言い表せないほど嬉しいです。
(嬉しいとしか書けない自分の語彙の少なさがもどかしい・・)

中学生の時に初めて「TSUGUMI」を読んでからずっと好きで 私の表現力ではうまく言い表せないけれど その言葉に心動かされてきた作家さんにこんな風に私の絵のことを書いてもらえる日が来るなんて思ってもみませんでした。
それだけで百倍頑張れます。

もっと描こう。もっともっと描こう。
出来ることが少ないんだから
まよわず出来る少しのことには まっしぐらに立ち向かっていこう。

ハワイに行きたいな。


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