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一日遅れのデナかぼちゃ。(みかんではありません)
ハロウィンって一体なんだんだ・・。

やっと、やっと、カレンダー入稿が終わりました・・。

毎度テンパってしまうこの時期ですが、情けない話ですが今回は特別に何故かすごく難産で、浮き沈みの激しい中自分をなだめ、騙し騙しなんとか机に向かわせるという「THE・自分との戦い」といった様相を呈した1ヶ月でありました・・。真っ白の画用紙に向かいながら呆けたように見つめあって気づいたら2時間経っていた、なんてことがザラにありました。10月の「他者との会話量」異様に少ないのではないかと思います。でも、その分後悔しない満足のいくものが出来たと思う。ふう・・。脱力。出来てくるまでドキドキです。

書きたいことがたくさんあったのにそんなこんなで全然書けなかった最近。告知したいこともたくさんあってなんとか更新もしてきましたが、日々感じた事がかけない事がこんなにストレスになろうとは。あらためて感じること、そしてそれを言葉としてアウトプットすることの大切さを感じた今日この頃。というわけで、別々の記事にしているゆとりがないので今日は一気に書きたい事を書こうと思います。かなり長くなると思われます。普段は結構考えながら文章を書く方なのですが今日は吐き出したい。全部そのまま出して書きなぐりたい。なので半分自動書記状態でお送りしたいと思います。お時間ある人だけお付き合い下さい。

<目次>

1章:最近の日常の出来事あれこれ

・「家に帰れない病」にかかる。
私は基本的にインドアなので、家に一人でずっといるのが全然苦にならないというかむしろ大好きだったはずなのですが、最近ちょっとそれが崩れてしまって家に帰りたくない病になってしまいました。家にいると後から後からやることが沸いて出てきて、それらの仕事のひとつひとつは別に大した事じゃなかったり嫌いじゃなかったりするのに、積もってくるとどこからやっていいかわからなくなって呆然としてしまう。だから本来最も落ち着けるはずの場所である自分の部屋にいると寝ても覚めてもひたすら焦る苦痛な場所になり「外出中がもっとも落ち着く」という不幸な状態に陥ってしまいました。だからいったん外出すると無意識に帰宅を遅らせようとする意識が働くらしく(そんな事したってやることの絶対量は変わらないのだから自体は悪くなる一方だというのに)最寄駅から家までの間で用もないのに寄り道してみたりカフェに入ってみたり買い物してみたりとにかく意図的に寄り道する日々が続いている。観念して帰ったら帰ったでくつろぎの瞬間は訪れず、仕事場から仕事場へ往復しているようなものでこりゃ大変。今は一時期よりは落ち着いたけれど、今日も帰り道でしなくていい寄り道をして意味不明に不必要なもの(中国産のナベ等)が必要なような気がして買ってしまった。どうしたものか。忙しいのがいいとか好きだとかそういう事ではない。仕事は楽しい。変えたいのは自分。「何かをしていなくてはいけない」というこの脅迫観念にも後ろから追っかけてくる似た黒いお化けを本当にどうにかしたい。

・バナナ酢
黒糖とお酢とバナナで作る「バナナ酢」がマイブームになっています。簡単につくれてとってもおいしく、ヨーグルトと牛乳で割るだけなので朝時間がないときにぴったり。胃腸の調子も良い感じ。憑かれたように毎日毎日飲んでいます。おすすめです。
ちなみに最近もうひとつ「お取り寄せベーグル」にもはまっていて、冷凍庫がベーグルで満たされています。何をはさんでもうまい。ラブベーグル。

・ロスト・イン・地元
作業が難航していたとき、散歩に出たら地元で思いっきり迷いました。「三茶de大道芸」というイベントが催されていたので、出店などを眺めながら歩いていたらいつの間にか全然知らない道に。歩けど歩けど見覚えのある景色に出会えず、結局のところ商店街のおばさんに道を聞いて、自分がメインの通りから1本外れたところでグルグル同じところを回っていたことが判明しました。5年以上住んだ場所でこんなに迷うなんて、私の方向音痴もここまでこようとは・・・。

2章:最近初体験したものあれこれ

・初メイド喫茶
そうです、メイド喫茶です!これも人生経験と思い、女子高時代の友人2人と連れ立ってうきうきしながら行ってしまいました。3人とも誰もメイド喫茶には行ったことがなかったのですが「萌え萌えじゃんけん」(イメージ)とか無理やりゲームに巻き込まれるのは嫌だ、という共通見解の元にリサーチを重ね、上記「ワンダーパーラーカフェ」という池袋にあるカフェに行きました。ここはミニスカートの猫耳のメイドさんがいるようなところではなく、「エマ」的な正統派メイドさんです。いやあ斬新な体験でした・・。でも想像していたよりずっと普通。まだ比べられる対象がないから、ここがスタンダードなのかどうか分からないけれど、とりあえず「接客が異様に丁寧な普通のおいしいカフェ」という感じでした。メイドさんは黒くて長いスカート、「利き手の方をお伺いして宜しいですか?」(ティーカップを置く時の向きを確かめるため)にはびっくりした。最後もお店の外まで見送ってくれて深々と頭を下げ、しばらく歩いてから振り向いたらまだそのメイドさんが同じ姿勢で頭を下げているではありませんか。ひゃー。
一言でいうと、「なるほどね」体験でした。
また行ってもいいかも。それより、池袋ってファミリー層が多い街だろうに、所謂乙女ロード?の周辺とか「こんなんでいいのか?!」って感じの雰囲気でしたが。行く途中にあった執事喫茶も気になりました。この手のカフェのビジネスモデルというのはこれからもどんどん多様化・拡大化していくんだろう。原宿に「男子校喫茶」っていうのも出来たらしいし。


・初巣鴨
「おばあちゃんの原宿」巣鴨にはじめて行ってみました。
これはこれでとてもおもしろかった。なんというか渋谷とか原宿とかとはまた全然違うベクトルのエネルギーに溢れておりました。とげぬき地蔵はおばあちゃん&おじいちゃんたちのデートの待ち合わせスポットぽいです。和菓子屋さんが多いのもうなずけます。豆腐ソフトクリームや焼き芋を食べ歩きしながらてくてくてく。お店の名前も「ブティック○○」「☆☆貴族」とか年代を感じさせるセンスのものが多いです。そして赤いパンツは本当にあんなにたくさん売っているんだ・・ということにびっくり。思わず買ってしまいそうになった。(思いとどまったけど)
心残りがひとつ。駅前のマクドナルドをのぞいてくるのを忘れました。ネットで後から調べたところによると巣鴨の駅前のマックは高齢者にも分かるように「フライドポテト→お芋」「スマイル→笑顔」という日本語表記がされているとのこと!ああ、なんで事前に調べてから行かなかったんだろー!楽しい巣鴨。

・初早稲田大学
先日たまたま早稲田で仕事の打ち合わせがあって、横を通りすがったので入ってみました。結構通りすがりに大学に忍び込んでみて勝手にカフェテリアや生協にもぐりこんだりするのが好きです。学び舎にはどこでも独特の雰囲気と、そしてその周りに学校と手をつないで発展した独特の地域がある。早稲田大学は正確には高校生のときに一瞬だけ入ったことがあるので「初」ではないのですが、ちゃんと構内を見たのは初。妙ににぎわっているなあ、と思っていたら創立125周年だそうで、更に今週末が学園祭なのですねー。「○○業界就職セミナー!」とか懐かしい・・・。いろいろ看板が立っていて、チラシをもらってしまったりなんかして、若人たちの姿をほほえましく見つめておりました。私が行ったのは出来て10年の広大な畑の中にある無機的近代的なキャンパスだったので、築125周年だぞー!!すごいだろー!!と言わんばかりの重々しい雰囲気がおもしろかった。思い描いていた「キャンパスライフ」(死語?)とは、このような場所で行われるはずだったのに、といった雰囲気のところです。古い建物にまざっておしゃれなラウンジみたいなものもあって、学生にまじってお茶を飲みながら学生たちをなんとなしに眺めていた。「大学生」であるということ。まだ何者でもない弱さと、それ故に何者にもなれる強さ。もう一度戻らなくてもいいけど、学ぶ、ということのおもしろさを純粋に追求できるのは心からうらやましい。

3章:最近の漫画・映画・小説あれこれ

最近おもしろい漫画や小説を人から薦めてもらったり貸してもらったりして幸せな事が多い。

・エヴァンゲリヲン新劇場版
当然抑えておきました。ちなみに上記のメイド喫茶に行く前に同じメンバーで見たのですが、その女友達のうちの1人は本名が「碇由衣」という名前です。彼女自身は生まれた時から碇ユイだったわけですが、中学時代からのエヴァブームに本人よりもむしろ周りがエキサイトし、そのうち彼女自身もハマッたという経歴の持ち主です。(今は彼女は会社員ですが、名刺を渡した時の相手の反応によってその人との話の合い具合が想像できるそうだ)
新劇場版は思いっきり「続く」と終わる第一弾なので話的にはレビューできませんが、とりあえず映像が美しくて大満足。映画として楽しむというよりは、分かっているストーリーを追う楽しさ、懐かしさに盛り上がるみたいな感じです。使徒が格好良い。早く第二弾が公開されないかと楽しみでなりません。

・パンズラビリンス
あれ、これってもう公開になったのかな?最近話題になっているみたいですが私は4月にシンガポールから帰ってくる途中の飛行機の中で観ました。飛行機の中で観て集中できなかったせいかもしれないけど、個人的にはいまいち巷で言われているような深いストーリーには思えず。「少女の目を通してみた現実」ということで敢えてそうしているんだったら分かるけど人物描写が薄い。暴力や恐怖というものが逆にあざとく見えてしまった。メッセージは分かるんだけれど、全体的に話が大雑把な印象を受けました。

・題名のない子守唄
ジュゼッペトルナトーレ監督の新しい映画はだいたい映画館で観ています。
今回もまた音楽が素晴らしかった。話は最初に「この話の最後には秘密があります」とわざわざ言うほどのどんでん返しだとは思わなかったけれど、いろんな意味で謎が多くて、終わった後も盛り上がる映画だった。淡々としつつも激しい描写には一時たりとも気を抜く事が出来ない。人間という生き物の動物としてのサガを感じる映画でした。今でも音楽が頭の中に流れてきます。

・大日本人
・監督万歳
この2本は知る人ぞ知る昭和初期からあるらしい古めかしい三軒茶屋シネマでやっていたので行かなければ!と思って観にいった。(この映画館では一般の映画館よりは遅いタイミングで、でもまだDVDにはなってないくらいの映画をかならず2本立てでやっているのです。2本とも見たいときだけ行くことにしてます。)しかし・・、これは2本立てで見るものではない・・。というのが感想。はたして非常に疲れました。
これがカンヌで評価されたのだとしたら、私に高尚さが足りないだけ?
少なくとも「大日本人」は映画ではない。映画とは言ってほしくない。
テレビ番組の企画とかだったら安心して笑えたかもしれないけれど。面白い部分、笑ってしまう部分もあったけれど、でも映画だとは思えなかった。
「監督万歳」は、うーん・・・・。別につまらないわけじゃないけど何にも頭の中に残らなかった。通過していっただけ。人の頭の中のブレストを2時間観た感じです。

・「1000の小説とバックベアード」(佐藤友哉)
次は小説。これは最近読んだ小説の中で一番没頭して読んだ。(グインサーガをのぞいて)なんだか目が話せず。全体を通して新しさを感じた。物語自体は小説というものの存在にアグレッシブにチャレンジするような話だったけれど、感想としては結局のところこんなに小説を愛してる人はいないんだろうなあ。この物語は作者の小説というものに対しての壮大なラブレターに違いない。素直に面白かった。

・「銀牙~流れ星銀~」(高橋よしひろ)
続いて漫画の話。流れ星銀はクラシックな名作であるので名前は知っていましたが、私は公然たる猫ひいき派なので、最初ファンタジー仲間であるトンクにこの漫画を進められた時は「犬漫画なら読まない」と不遜なことを言ってしまった。でも読み始めてすぐその発言を後悔。アツい!!アツいぞ、犬たち!!猫は持ってない一途ぶり、頑張り屋さんぶり。猫が巨大な犬に向かっていく話だったら多分成立しない。ネズミが巨大な猫に向かっていくっていう話でも面白くない。つまり猫やねずみという生き物は「男」にはなれないのだ。犬というより人間に近く人間に忠実な存在が主人公だからこそ、良いのでしょう。銀の成長に心が打ち震えました。私は赤目が一番好きです。

・「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博)
再開万歳!最新刊を嬉々として読む。
どれだけ待たされても、面白いから許す。
でもお願いだからあと10週で無理やり完結させるなんて事だけはしてほしくないです。

・「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」(新井秀樹)
そして極め付けがこの漫画です。貧困な表現ですがすごいとか強烈とかしか言いようが無い・・。好き(+)か嫌い(-)かって聞かれたら、多分係数はマイナスに大きくふれている。でも絶対忘れられない。この話自体がひとつの思想というか宗教というか、漫画の域を超えているとまでは言わないけど、作者の頭の中にある「人間」というものに対する常日頃の思想が良いことも悪いこともすべて濃縮されて詰まっている人演説か神話みたいな漫画でした。読み疲れた。それでも最近こういう読後感をもたらしてくれる漫画はなかったので、そういう作品に出会えたことがうれしい。

ああ、まるで仇討みたいな勢いでキーボードを叩いてしまった。
ここまでほぼ一気に手を休めず書きました。自分でもびっくり。
何も推敲せず。案の定ただの日常の出来事とレビューにもなっていないようなレビューになってしまいました。
でもそもそも発散が目的だからいいんです。
たまにははた迷惑なこういう日もあっていい。
ここまでお付き合い下さった皆様ありがとうございます。