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沖縄3日目の夜には、嘉手納基地がある町コザに行きました。
そこで友人の平良さんが、なんとミュージカルに出るというので!
素敵はお話ではないですか。
コザは泊まったゲストハウスの人もそう言っていたけれど全然「いわゆる観光地」ではなくて、このイベントがなかったら訪れなかった場所だったかもしれないけれど結果的にこんなスペースじゃ書けないほどとてもとても印象に残った街でした。行くことが出来てよかった。観光地化されてない場所だからこそ、よりほんとうの姿を感じることが出来た、と思う。

メインストリートをまっすぐいくと、米軍基地のゲートがある街。
その名もずばり、ゲート通り。アメリカ人がたくさん道を歩いているので、無国籍な雰囲気が町中に漂っていて一見にぎわっているようだけれど、実際街のいたるところにある商店街の8割はシャッターが降りて閑散としている。

ミュージカル「GINTENGAI44」は、そんな商店街のうちの1つ、「銀天街」で行われました。演じるは【スタジオ解放区】+募集されたエキストラのみなさま。

人が去ってゆく商店街を舞台に、復興を目指す銀天街の住人たちが対策をめぐらせるおはなし。と、書くとシンプルですが、このミュージカルは登場人物も、状況設定もノンフィクション。(平良さんは商店街の理事、島袋さん役でした)実際に、この銀天街に活気を取り戻そうとがんばっている 地元の人たちが主人公なのです。

だから、すべての言葉が、リアル。
すべての想いが、リアル。
いろんな意味で、こんな舞台、今まで見たことないな。
こんな風に伝わってくる言葉、他に知らない。

ほんの30分くらいでしたが、誰もが笑顔で、
そして食い入るように舞台を見つめていました。
カーテンコールで主人公の青年部長が叫んでいた
「銀天街は永遠に不滅です!」という一言が忘れられない。
自分の地元、私はこんな風に愛せているだろうかな。

多分あの場所にあの晩にいた旅行客は私たちだけだったのではないかと思う。

シャッターが降りた商店街、立ち並ぶ出店、屋台祭りの熱気、基地。
まだまだ、私は沖縄について何もしらない。

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ここにも、当日の様子がレポートされておりました♪ねこさんたち、かわいかったです。
むせ返るような商店街の熱気の中で、イカ墨汁を食べたりサーターアンダギーを食べたりしながら人の熱気を感じているのは強烈な体験でした。