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帰ってきました。

「おかえり」と留守番をしていた3人の姉妹たちは言いました。

「ただいま」とデナリコケシは言いました。
「ただいま」とおだんごのないチェリーコケシは言いました。

「何かついてきてるけど」姉妹たちは不思議そうです。
バリはとても良いところでした。

まだ日常に体がなじまないけれど、おなかはだいぶよくなってきました。やっと何かが食べられるようになってきた。せっかく素敵なホテルに泊まったのに一番印象に残ったのがトイレだったことがあまりにも悔しい。あと衰弱してベッドに横たわってずっと眺めていた、窓の外の椰子の実。

胃腸は強くないといけないし、いろいろなものがアトラクション化しているし、モノを売る人がたくさんやってくるし、白タク運転手がうるさく話かけてくるし、猿は図々しいし、通貨が100万とか1000万とかの単位だからなんか少ない金額なのに多く感じて計算するのが途中からうんざりだったけど。(100円が10000ルピア)

でも、そんな全てを超えて余りあるほど大好きでしたバリ。

目に見えるものと見えないものとのエネルギーにあふれてました。
あの熱気と、自然と、祈りの心がなければ生まれないものが芸術の町、ウブドにはあふれていて、その色と形の激しさと優しさに圧倒されてばっかりだった。目に見えないものたちへの強い崇拝の気持ちが、観光都市という表面の皮をぺろっとめくると激しく渦巻いている。人がくるから、売れるから作るんじゃなくて、作りたいから作られているもの、作り手の繊細な気持ちや思いがこもったものがたくさんたくさんある。
ヨーロッパの絵画を見たりしている時のような、「本当に素晴らしいけれど、自分とはかけ離れた世界で完結している美」というちょっと仲間はずれな気がしなかった。バリの美は「同じ世界の延長線上」にあって、見る人を受け入れてくれるように勝手に感じた。単にアジアだということだけではなくて・・・。だからこそ、全く初めてみるものでもなんだか懐かしい感じがしたのかもしれない。

今回短い滞在だったから、きっと私はまだ全然その奥深くまでいけてなくて、それでもバリにたくさんのものをもらった。また行きたいし、もっとあの世界を知りたいな。

またいろいろなものが作りたくなったし絵が描きたくなった。
個展で疲れてしまって、しばらくは何も浮かばない!と思ったけど、すっかりレギュラー満タンになりました。
ありがとうバリ!
ありがとうチェリーちゃん!豚の丸焼き、一緒に食べられなくてごめんね・・。
そして、いろいろ事前に教えてくださったみなさま、ありがとうございます。

あのゆったりとした時間の流れを、
ぼんやりと何もしないですごす贅沢な時間の感覚を、
ちゃんと体の中に残しておきたい。