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私はなんでも長い。
一度何かを始めるとがっつり長い。
継続するのが得意。物持ちも良い方。

反対に言うと荷物が多い。
モノに対しての執着が強い。

思えば中学時代から私のカバンはいつでも非常に重かった・・。
同い年の女子達が持っている小さなショルダーバッグを見て
「なんであれに荷物が全部入るんだろう!」といつも不思議に思っていたものです。(それは今も同じ)

ピアノは23年間くらいやっていて絵はもっと長くて、
お財布ももう5年くらい同じだし
部屋にかかっている鏡は中1の時に買ってもらったもので
高校生の時に買ったスカートをまだ履いたりしている。

ひとつのものを長く使う。
着られなくなった洋服をリメイクして着る。
もらったものの包装紙を取っておいてコラージュに使う。
何でもかんでも素晴らしいポテンシャルを秘めた素材に思えて保管してしまう。

これらは一見長所のようにも思える。
しかし!!
引越しの際ほど、こんな自分の性格を呪いたくなることはない!涙

つまりは物が捨てられないのです。物持ちが良い=貧乏性。
結果として家にあふれる大量の用途不明のこまごましたもの。
引越しは荷物の量を減らす絶好の機会だというのに、全然捨てられない。

最近のモノに対する考え方として2通りあると思う。

ひとつのものを、長く、大事に使うのが宜しい。

というLOHAS的流れと

モノを溜め込むのはよろしくない。どんどん循環させるべきだ。

という風水的流れ。

お財布は定期的に変えて金運をあげるべし。
着ない服、使わないものはどんどん捨てるべし。
いつか使うからとっておこう、はやめるべし。
何故なら古いものの「気」は滞っているのだから!という教えに満ちた
「捨てる技術」系の生活。

同時に、ひとつのものをなが~~く、大事に使うべし。
何かを保管し、別の何かとして活用するべし。
着なくなった洋服も、別のものに作り変えて、使い続けるべし。
包装紙とか、リボンとかはとっておくべし。
という「天然生活」系の生活。

どうしろっていうのだ!

と、いいながら相反するように思えるこの2つは、実は別に相反するものではない。
こんなのはただ捨てられない自分への言い訳だと分かっている。
結局自分にとって「本当に必要なもの」は何かを見極め、
そちらは長く大事にし、「必要でないもの」は
がんがん捨てろ、ということなのだと思いますが。

でも、「捨てろ!」と「大事にしろ!」の2つのメッセージが
横行する昨今、私のような「必要」の判断基準のハードルが低い人間は
このように引越しの際に混乱することになるのです。

だって捨てるの勿体ない・・・。
もういらないけど。もう使わないけど。もう読まないけど。
でも「ある」と安心するんだもの。

不必要なものを山ほどたくさんかかえて
ずるずるとひきずりながら生きていくことを考えるとちょっと怖くなる。ヤフオクとか、使いこなせる現代的人間になりたいです。もしくは
このモノに対する執着と葛藤を手放せる呼吸法とかないでしょうか。

と、引越しを目前に控えながら
全くモノが減ってない部屋を目の前に現実逃避の最中です。
新生活は楽しみなのだけれど!