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最近の自分の中でのベストショット。
妹の葉山の結婚式でのバルーンシャワーを下から
撮った写真、我ながらきれいに取れている。

でもなぜか「新しい」感じがしないのは
きっとソニーのBRAVIAと、カール爺さんのせいだと
今日見ていて思った。爺さんは何も悪くないが。

どんな美しい一瞬も、忘れたくない時間も、
結局本当にとどめておけるのは心の中だけだ。
写真は、その切れ端みたいなものだと思う。
遠くまで飛んでいく風船を見ながら考えた。
彼らはどのあたりまで飛んでゆけるのかな。
だんだんと空気が抜けていく自分の体を振り絞りながら、
もうちょっと、もうちょっと遠く、
せめてあの水平線まで、と思っているだろうか。

あと少しでゴール、そんな直前に
カモメにつつかれたりして、そんな風船人生。

でも多分、人間の人生も大して変わらない。
突風に吹かれたり、雨に打たれたりしながら
自分の中のエネルギーを使って前に進んでいる。

明日にはこの体ごと壊れているかもしれない。

確かだと思っている輪郭は実はゴム風船みたなもので、
正しいと踏みしめている道は実は大海原かもしれない。

たまたま今日も生きてる。
たまたま今は健康に働ける。
そんな「たまたま」の限りない積み重ねの中を風にのって漂ってるだけ。

変なところにいきなり穴が空いたりするし、
体の中のヘリウムは今にもからっぽ。

それでも

隣を見ると同じ時間と空間の中を
必死に漂っている色とりどりの風船たちがいて
一緒ならばどこまでだって飛んでいけると
またしぼんで落ちたとしても見守ってくれるなら怖くないと
思わせてくれる存在たちがいるから

今日も全力でふわふわ出来ます。

だってやっぱり空はキレイだし
やっぱり風は気持ちがいいもの。