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無事に沖縄から帰ってきました。
いやあ、ものすごかった・・・たった3泊でこんな旅をする人は他にいないんじゃないだろうか。沖縄に行ったのに国際通りに降り立つことは1秒もなく、お世話になった桜坂劇場にも行きたかったこぺんぎん食堂に行くこともかなわず、最南端から最北端まで分刻みで移動、移動。沖縄なのに、ずっと雨で寒かったのが何よりの誤算だった。万が一?のこともあるかと思い、水着まで持っていった自分がバカみたいです。笑

写真はミントングスクの中で発見したリアル「つみねこ」な猫たちです。
やっぱり寒いからこうして固まって暖を取るのだろうか。
つい上にもっと積み重ねたくなります。

最終日は「東御廻(アガリウマーイ)」でした。
アガリウマーイとは沖縄に古くからある「聖地巡礼」のこと(詳しくはこんな感じ)です。

廻る場所が増えたり減ったりいろいろなバージョンがあり、もちろん、やろうと思えば誰でも出来るものなのですが、私たちは通常の観光のレベルを超えて、いろいろな文献を調べ、専門書を調べ、1日だけで「本来の」アガリウマーイの聖地を全て廻りきるという超強行スケジュールでどうなることかと思いました。

単なる移動時間だけの問題ではなく、沖縄ではウタキや聖地がとても多く、また生活に自然に密着しているため、敢えて観光化されていない場合も多々あるのです。つまりたとえ非常に重要であるとされる場所でも看板がなかったり、深い森の中にひっそりと隠されていたり、外の人間は立ち入り禁止だったり、「そもそもどこにあるか分からない」みたいな事もあるのでした。

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あるものは森の中にひっそりと隠れ


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あるものは潮が引いたときだけ海の上に顔を出し


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またあるものは完全に人の家、民家の庭の中にある。


そんなアガリウマーイは「地図とにらめっこしながら宝探し」をする気分に近く、目印になるものを探したり専門書と地形や写真を照らし合わせたり、なんだか冒険をしているような、ドラゴンボールを集めているような、そんなRPG気分だったのでした。「おお、あったー!」と何度喜んだか知れません。この旅で琉球開闢に関わる「七大ウタキ」全てに行くことも出来ました。

同じ場所から始まり、戻ってくる、ぐるり巡礼の旅。
終わった瞬間の○がつながった達成感は、ただの達成感以上のものでした。
自分の中で何かが【完結した】ように思えました。
四国やスペインにも巡礼の道はあるけれど、巡礼というのは、「点」に意味があるのではなくそれをつなぐ「線」に意味があるのではないかという気づき。

アガリウマーイ、時間がたっぷりある方は是非。
1日でやろうとするのは、足が悲鳴をあげるのでお勧めできません・・。
本当、ひとつひとつに行くために山をのぼったり森を歩いたりなので。

沖縄に根付いている力、それを大切にして祈る力というのは
現在においても全く衰えているものではないし、軽々しく立ち入って近づいたりないがしろにしたり、していいものではないなあと心から思いました。実際聖域とされて外部の人間が立ち入れないウタキなどは、その前に立っただけで「私はここに入ることを許されていない」という空気がひしひしと伝わってきました。
旅や仕事でそこに一時的に居る場合と、そこに住んでいるのでは全く違うし外部の人間がどうこうしていいものではない事は本当にたくさんある。沖縄は何かと誤解されやすい場所だと思う。私も、何より自分自身それをちゃんと分かっていなくてはと思う。

今はいろいろ、パワースポットに行くのが流行っているみたいですが(しかし清正の井戸、私が2年前に行った時には誰一人並んだりしてなかったけどなあ・・!なんか今は3時間並ぶとか。何故だ・・)もちろん私だって似たようなものだし、全く偉そうにどうこう言えるような立場ではないのですが、ただ言葉や行為だけが表面的に独り歩きして欲しくないなあと思います。少なくとも清正の井戸を待ち受け画面にするとお金が儲かったり幸せが訪れる、とかそういうもんではないのでは、と思えて仕方ない。

ひとつひとつの場所に自分が訪れさせてもらっていることへの感謝の気持ち、スケッチしたり写真を撮らせてもらってることへの感謝の気持ちを忘れてはいけないな。やりたいことと、やろうとしていることに微妙な矛盾を感じて、なんか神妙な心持になった時間も過ごしました。

ありがとう沖縄。
でも次回はもっと晴れてあったかい時に行きたい!!
あー寒かった!!