Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

長い春休み、北京に続いて台湾に行ってきました。まるまる1週間と長い旅、さらに今回は日本から久しぶりに会える家族も合流しての、にぎやかな旅となりました。大好きな台湾。もう5度目だけれど、行く度にもっと好きになる。ここ最近台北ではいつも同じ宿に泊まっているので、写真を撮ると子供の成長も定点観測できて楽しい。このブログに台湾が登場するのも…5回目かな!?
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まず台北を通り過ぎて新竹市まで行き、一度行ってみたかった動物がわさわさホテル内にいるサファリホテルに泊まり、その後台北で家族と合流。その次の日には43歳の誕生日を迎えて、家族で乾杯、お祝いしてもらえました。

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日本にいる時からお世話になってきた、上海译文出版社さんのオフィスにお邪魔してきました☺️吉本ばななさん(こちらだと芭娜娜さん!)の「花のベッドでひるねして」「もしもし下北沢」の中国語版が出版され、その装画を描かせて頂きました。
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初めてお邪魔したオフィスは移転したばかりでとても綺麗で、そして翻訳書をたくさん出しているので、フロアの壁は作家さんのお名前で飾られています。出版部の马さんとばななさんの壁の前でパチリ。

新装版ではないですが、「下北沢について」も中国語版が出ました。「下北沢について」と「もしもし下北沢」は、日本語版の時と同じ絵を使って頂きましたが、「花のベッドでひるねして」は、中国語版のために描いた新作です。本当に大好きな物語で、単行本版、文庫版、そして中国語版と、何度もこの物語の世界に浸ることが出来て幸せです。光栄な機会を頂き感謝でいっぱいです。
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最初はさっぱりわからなかった中国語ですが、今は前に比べれば少しはわかる!ので、ばななさんの世界がどんな風に中国語に訳されるのか、私も辞書片手に頑張って読もうと思います💪





再度のお知らせになりますが、新刊発売になりました!
どしどし塗っていただければ〜〜〜!そして見せていただければ嬉しいです^^)

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お仕事のお知らせです。今月刊行される詩人の覚和歌子さんの新しい詩集のカバー、そして中のカットを描かせて頂きました。

20代の頃からもうずっとお世話になっている、覚さんの言葉はいつも私の人生の節目にありました。私の公式サイトのプロフィールには、覚さんが贈ってくださった詩が載っています。結婚式で「いつも何度でも」を歌って頂いたのも一生の宝物です。覚さんの詩は柔らかく鋭く、優しく厳しく、肉体を持って今ここに生きている意味にまっすぐ向き合わせてくれるような気持ちがして、背筋が伸びます。今回の詩集の絵を描かせて頂いて本当に嬉しく、光栄です。
ハルキ文庫より3月15日に発売です。銀が使われた美しい色合いのカバーでわたしも嬉しいです。
ありがとうございます。
「覚和歌子詩集」

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送別会が多い春。仲良くしていた家族が次々帰国してしまって、寂しい!新参者だったはずの我が家が、2年経って気がつけばマンション内の古株と化している…!でも周りには5年、10年、15年ともっと上海ベテランたちがいる。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。長くいる人ほどこの気持ちをたくさん味わってきたんだなあと思う。

海外にいる日本人同士の感じはなんだか特殊な雰囲気があって、いわゆる旅先のユースホステルにある雰囲気の拡大版と言えると思うのだけれど…同じ国から来ている、というのは上海のような大都市であってもそれだけで何かしらの連帯感を生む。ここでは「いつもの日常」も、同じクラスも、ご近所さんも、習い事も、全て流動的。毎日会えてた人も、明日は、来月には、会えなくなってしまう。そしてみんなそれぞれの場所に帰ることを知っている。だからこそ今一緒にいる時間を大切にする。

子供達の小学校もそれは同じで、日本よりはるかに転出入が多いしそれが当たり前なので、よく言えばぎゅっとしないし風通しが良いし、逆に言えば密度を濃くしていくのが難しい。子供達もお友達が新しく来たり帰ったりするのにも慣れていて、寂しがりながらもいつかは自分も見送られる、この暮らしはずっとは続かない、みたいことをみんな分かっている感じがする。とは言え子供にとっての「親の都合」は最強パワーワードだから、きっといろいろな感情がそこに渦巻くこともあるだろうけれど。

旅先が楽しければ楽しいほど、宿での一晩の語らいが濃いほど、別れの寂しさも大きい。特に今年帰ってしまう友達たちはあのロックダウンを一緒に乗り越えてきた仲間感が強いので、余計に感慨深い。私達はいつまでこの旅に留まるだろう。
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ということで送別会が多い、という冒頭の話に戻るけれど、みんな日本に帰ったら食べられないものを!となるので、北京ダックや羊を食べまくる🐏羊は好き嫌い分かれるけれど、我が家はみんな大好きなので、草原を味わう気持ちで串にかぶりつく。友達ファミリーと言ったらこのモンゴル火鍋のお店、360度ぐるっと肉だったのが、すごかった!!自分で好きなタレを調合するのが最高にうまいです。

また会える、また会おう。絶対だよ!!
そんな風に交わされる数えきれない約束の、どれくらいが真に叶うのか、それは誰にもわからない。けれどそれをただ信じて、手をふる。

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学校の春休みが長いので、北京旅行に行ってきました!上海から高鉄(新幹線)に揺られて4時間半。上海をこんなに遠く離れるのは初めてのことで、緊張感もありましたが家族だけの冒険旅行。
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「これが北京ダックかー!これが本場のジャジャ麺かー!」とTHE観光客として北京グルメを楽しみ、故宮や西太后ゆかりの美しい公園をほうほう!と歩いてまわりました。私は歴史の話が好きだけれど、正直子供たちは興味ないかなあ、と思っていたのですがそんな事はなく、美しく施された細かい絵や、精密な麒麟の彫刻、長く続く廊下や丸い窓が切り取る美しい湖の景色を楽しんでいたようで、良かったな。
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そして家族で万里の長城を訪れることができたことが忘れられない思い出になりました。人生で一度は見てみたかったものだし、なんかこう壮大なスケールの、とても古くからあるものに、家族でドキドキしながら一緒にうわー!ってはじめての体験が出来たことが、楽しかった。万里の長城、 時代によって変化はあるものの日本がすっぽりおさまってしまう長さ、とんでもない…これを人が作ったっていうのがすごい。山の稜線にそって見渡す限り道が見えて、ここをかつて守っていた人達の気持ちを思い浮かべてみました。(どう考えても大変すぎる)娘たちの心にも何か残ったかな。人工物でも自然でも、何かこれまでの自分の理解を超えたスケールのものを見る体験って大切な気がする。私も12歳くらいの時に初めて行ったアメリカでナイアガラの滝を見て、なんかもう呆然としてしまったことを今も鮮明に覚えている。
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万里の長城に行った次の日には、去年できたばかりのユニバーサルスタジオ北京に行きました。敷地面積で言うとUSJの10倍らしい。こっちもでかい。紀元前の建造物を見た次の日に、最新の建造物のホグワーツを見るのはなんだか変な感じ。けれどどちらも、人が作ったもの。その日はお天気もよく、また中国のど平日に行ったせいか人気アトラクションも全部空いてて、ラッキーでした〜。子供たちは終始はしゃぎまわり、子供はやっぱりこっちが楽しいよね😎

3泊4日で見どころをまわる、凝縮ツアーの北京でしたが、上海との違いもいろいろ面白く、充実の北京でした。成都、西安、雲南省、行ってみたいところはもっともっとあるな〜。

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ガイアの神殿
Temple of GAIA

変幻自在に漂う意識は
この場所でうねり 形を成した
重く硬い質量の塊は
ワクワクと煌めいて自らを映し
母なるガイアの目覚めを待った

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2023 年「エレメンタル神殿」もあっという間に3 月。上海でももう春が咲き乱れています。
http://maidenali.thebase.in
まだご注文いただけます。


そしてそしてーーーー
ニュースとしては、「マンダーランド」「せかいのえまもり」に続き、今回の23年カレンダー、「エレメンタル神殿」も、塗り絵にして頂けることになりました。3月20日に発売です!!
今年のカレンダーの絵に加え、今回も多くの新作を書き下ろさせて頂きました。
塗り絵の本を出させて頂くのももう3冊目、感慨深いです。


「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵〜デナリのエレメンタルワールド〜」(河出書房)

しかし3冊も塗り絵の本を作って気がついたのは「わたしは塗り絵が下手」ということでした😂みなさまの作品が本当にすごすぎて…塗り絵の奥深さに感動します。勝手に公開できませんが、ギャラリーを作りたいくらいです!本のタイトルで検索すると作品を見ることができます。塗り絵って「決められた線の中を塗る」だけのことじゃないんだな、といつも気付かされます。大人の塗り絵、というジャンルですが、線にとらわれない子供に塗ってもらうのも見ていて楽しいです。3冊目もたくさんの人に塗ってもらえますように〜〜!






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1月「光の神殿」
日々いろいろなことがあり、こちらの更新が滞ってしまっていますが、デナリカレンダー2023年「エレメンタル神殿」2月のページももうめくりました。早いですね。
中国に暮らしていると2回お正月があるせいで、お正月気分がなかなか抜けない、ということがわかりました😅ちゃんとエンジンかけていこうと思います。
デナリカレンダー、まだまだお申し込みいただけます。
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2月「音の神殿」



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中国は春節。日本にいたらあまり意識しない春節、こちらではものすごく大きな意味を持つイベント。お店も、学校も、会社も、全てが春節を基準に動いているのが面白い。年中無休のお店も、この時ばかりは半月ぐらいがっつり休む。日本人にとっては「大晦日が毎年違う」って変な感じだけれど。(去年のお正月は2月だった)12月31日に続いて、2回お正月気分が味わえるのでなんだかお得な気もする。
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特に今年はゼロコロナが終わった最初のお正月、みんなが移動して、実家に帰って、3年間ずっと会えなかった人たちと会えたりする特別なお正月。あらゆる「再会」に満ちたお正月になるんだろうなと思うとわたしまでなんだか嬉しい。行きたいのに行けない、会いたい人に会えない、それがどれだけ寂しいことかをきっと誰もが感じた3年間だから。
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春節の豫園はものすごい人だったけれど、お正月感がたっぷりあって楽しかった〜とにかく真っ赤っか、どこもかしこも派手派手。どうしてこんなにも春節が真っ赤なのか?
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小学校で習ってきた娘から教えてもらったのですが、中国の伝説に、昔、毎年街にやってきては荒らしていく「年獣」という獣がおり、ある時大きな火を焚いたら、逃げて行ったことから、年獣(災い)は、「赤い火や大きな音を恐れる」ということになって、それ以来赤を飾り、また爆竹で大きな音を立てるようになったそうです。面白い!
真っ赤で派手好きなんだなあ、と思っていたけれどもっと深い意味があることがわかったし、爆竹もパーリー的でただうるさいと思っているのと、災いを追い払うための音、と知っているのでは全然印象が違う。そういうことをちゃんとひとつひとつ、知って行けたらいいなと思う。

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徐々にゼロコロナが緩和され(ばんざーい!!)移動できるようになったので年末年始は上海市を出て友達家族と一緒に蘇州で過ごしました。中国に移住してからはずっと上海市から出られなかったので、本当に久しぶりに旅行!という感じの中国旅ができて、楽しい年末年始でした。はじめて高鉄(新幹線)に乗りました。
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蘇州に来るの自体は2度目ですが、前回よりだいぶ田舎の山の方の温泉街に行ったので、景色が全然違う。山の中の露天風呂つき温泉宿で、中国にいてこんな年越しができるなんて〜と月を見ながらお風呂に入れて幸せでした。年越しそばは蘇州麺。
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そして市内に戻ったあとは、蘇州の世界遺産、盤門。三国志の呉の国にも関わりがある最古の水門。時代は違えどキングダムの気分に浸る…😎日本より更に古い時代のあれこれが残っていて、中国の歴史の厚みはやはりすごい。新年仕様で灯籠がたくさんで、夜も見てみたかった。
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これからもっとたくさん色々なところに行きたいな。今年はもっと中国語の勉強頑張りたいです。

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