Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

ロックダウンが終わった反動、配給や団体購入に頼らなくても、物が徐々に届く様になった嬉しさと、中国では618という、6月中旬のビックなセールがあるのでその浮かれ具合もあいまって、いろいろネットショッピングしてしまった6月でありました。
2日に1回のPCRを受けないと、生活が成り立たない日々は変わっておらず、
「あ、もうすぐ48時間過ぎちゃう!」
「あそこのPCRいまの時間帯すいてるよ!」
「まじで?!ありがとう!」
「これで明後日までスーパー行けるね!」
というような会話が日々当たり前にされてるけれど、よく考えたら変すぎる!マリオでいうと、次から次へとタイマーをとらないと残り時間足りなくなるステージです。
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ともあれ。
夫が「これ絶対いらないだろう」と主張し私が「これ絶対いるだろう」と主張した「スイカが正方形に簡単に切れるカッター」や、「ニンニクが即座にみじん切りになるニンニクカッター」や「あっという間に小籠包が作れる道具」や「猫型の食パンが焼ける型」など、どう考えても不要不急といったような物品たちが連続でじゃんじゃん届く6月の我が家でした。
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猫食パン、ちょっと二次発酵させすぎたけど、かわいく焼けて満足✨
こんな風になんでもおもしろグッズを買ってしまいがちな私ですが、中国のネットショップは「どう考えてもこれは絶対にいらない」というものがどんどん出てくるので
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例えばこの赤ちゃん用青魚等。電源を入れるとビチビチ動く。そして1つ買うとおまけでもう1つ来る。笑
見てるだけで面白くて時間があっという間になくなってしまうのが問題。

このままぼんやり夏を過ごすのかと思っていたけれど、大きな決断をする事態が急に6月下旬にいくつもやってきて、心が落ち着かず、あっという間の1ヶ月。

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大好きなミホコさんとミントンさんのお店、高田馬場のロケッティーダで今年も開催される、魅力的なTシャツ展に、再び参加させていただけることになりました。このイベントのために新しく作ったオリジナルデザイン「花のてんしさま」Tシャツ、白と黒があります^^)ゆるっとしたシルエットで、とても着心地がいいです。

ミントンさんが焼いてくれる絶品たこ焼き、タイラミホコさんの器で食べる美味しいごはんが心のそこから恋しい。

みなさま是非おでかけくださいませ。
私も全力で心を飛ばします。ウェブショップで買えるのも嬉しい✨

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『ArTee Jungle 2022』

6/24(金)からは今年もあのにぎやかな、カラフルな、素敵な作品たちがやってきます!新しい作家さんもむかえ更にパワーアップ✨東京ではここにしかない、個性的な1枚がロケッティーダに集まります😃夏を楽しむお気に入りの1枚を見つけてね😃

今年ももちろんweb shopも充実して参ります。お越しになれない方も、遠方の方も素敵な出会いを楽しんで頂けましたら。店舗・webでみなさまにお届けいたします。あなたの1枚がここにあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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『ArTee Jungle 2022』

6月24日(金)ー8月9日(火)

14:00-20:00(lo19:30)  水・木定休日

ROCKETIIDA
東京都豊島区高田3−9−8
<JR/東西線/西武新宿線・高田馬場駅より徒歩約3分>

・大野 舞(上海)
・shanti shanti 製作所 うちまゆみこ(沖縄)
・yu-duri(沖縄)
・KUSAMA(山梨)
・MUSUBIYA (東京)
・d.m.u.pro (東京)
・そはらゆうこ(東京)
・カーン江夏未花(東京)
・立花ミントン(東京)
・タイラミホコ(東京)

web shop <ロケッティーダ商會。>
http://rocketiida.base.shop
Tシャツ作品は7/1より掲載予定。

またcafeでは久しぶりのロケッティーダご飯や名物<立花亭のたこ焼き>
も楽しめます😋

*店内は常に換気・消毒などに努めます。またご来場の際には
マスク着用(会食)・手指消毒などのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

「続き」もご覧下さい。続きを読む

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上海に来てすぐハマりすぎて、頼み続けてこの1年で多分40回以上頼んでいる芋圆3号😂ずっと頼めなかったけれど、封鎖期間を経てついに外卖復活。魂が蘇る美味しさ✨

2日に1回のPCRがいろんな行動の足を引っ張り、先日もスーパーでギリギリ有効期間を過ぎてたために入れてもらえず、まだまだいろいろなことが元通りとはいかないけれど。それでも車が走り、公園で子供たちがはしゃぎ、頼んだものが届き、会いたい人に会えるということの喜びを噛み締める。
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3月初旬ぶりに中国語の先生にも会えて、コーヒーで乾杯して本当に嬉しかった!今リアルで違うマンションの人と会えると、みんな戦友な気持ちでハグしたくなる。せっかくそれまで毎週頑張っていた中国語なのに、ロックダウンの間は余裕が無さすぎて一切何もやらなかったので全部忘れている😂一度オンラインレッスンにチャレンジしたけれど、中国語は発音がキモなのにオンラインだと口の形もよく見えないし、音もタイムラグがあったりで諦めた。流れるグルチャを目で追う力だけは上がった気がするけれど…!とにかくすっかり鈍ってしまった体と頭、また徐々にいろいろ再開して取り戻していきたい。

と思いきや。

ロックダウンあけから約1週間の6月9日。外のテラス席で営業しているお店でグルメバーガーを食べたり、お気に入りの100%スイカジュースを飲んで幸せを感じていた前日から一転、同じ棟の人が濃厚接触者となり、突然また封鎖。自由に出られていたうちの棟の出入り口にはガッツリフェンスが建てられて、ロープがはられて封鎖されている…。思わぬおかわりロックダウン😨追いロックダウン。ロックダウンましまし。いや、頼んでないし!

即座に棟全員をPCR。陰性ならば2日間の封鎖で終了、ということになっているけれど、3月に同じ状況になった別の棟では2日と言われながら結局4日間くらい封鎖されてたので、実際どうなるかはまだわからない。そして陽性が出てしまったら考えたくない事態になってしまう。

濃厚接触者になった人は、美容院に行っただけ。2ヶ月閉じ込められて、やっと出られて、美容院に行った、ただそれだけで、陰性なのに隔離施設に連行されてしまう日常って一体😵棟グルチャで迷惑かけてすみませんと謝るその人に当たり前だけど誰も怒らない。皆「不是你的问题」(あなたの問題ではない)「辛苦了」(お疲れ様です)と返す。6月からいきなりオープンして、これで終わるわけはないと思ってはいたけれど。週末にかけての予定はキャンセルでしょんぼりであった。

結局2回の強制PCR検査を経て、同じ棟の人に陽性が出なかったので、48時間の封鎖で今日無事に解放された。心底ほっとした😅

2ヶ月の後の2日間なんて別に大したことがないと思ってしまうけれど、1日だろうが2日だろうが「突然自由を奪われる」ことが起こり得るということはやっぱりとても理不尽でおかしなことなのだ。これからもこんな風に日常の傍らで24時間休みなく「黒ひげ危機一髪」に剣をさし続けている気持ちで過ごすのかしら。そんなのって、やっぱり全く自由じゃない。

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ロックダウン60日目の5月31日、そして解放の61日目、6月1日!

これにてカウントするのは一旦終わりにします。この60日間の私の愚痴ばかりの投稿にお付き合いくださりありがとうございました。気持ちがふさいでも、思考をまとめられる場所があること、温かいコメントにいつも救われていました。

4月1日に後ろから殴られる勢いで無理やり眠らされた上海は、6月1日には「おい!起きろ!」とほっぺた叩かれてこれまた唐突に、極めて雑に起こされた感じ。

6月1日の0時前後に窓の外からはニューイヤー以上の盛大なカウントダウンが聴こえて、解放を喜ぶ人々が音楽を鳴らし、雄叫びを上げ続けて、早速警察が出動していた。

深夜まで本当にうるさかったけれど、人間絶滅したかなっていうくらい無音で無人だった2ヶ月に比べたら、外がうるさいことさえ嬉しいと思えた。

今日街に出てみると、何事もなかったかように車が走り、まだ店内飲食は禁止されているけれど、八百屋さんや、エステや、お店のシャッターも上がっていて、ロックダウン前の賑わいを取り戻している。街を歩く人たちもみんな嬉しそうだ。

なんだったんだろう。

振り返ってみると「大変」「辛い」というよりも「異様」という言葉がぴったりの2ヶ月でした。そしてどんな異様さにも、人は慣れてしまう、ということを学びました。

60日間で受けたPCR検査24回。抗原検査28回。

解放後のこれからも、2日に1日のPCRを受け続けないと、病院にも行けないし電車にも乗れない。入る場所、スーパー、お友達の家、全ての入り口で「場所コード」のスキャンが必然となり、どの人が何日何時にどこに行ったか、全て記録される。そして一人でも区域内に陽性が出たら、また閉じ込められる。そんな注釈だらけの、制限付きの自由です。それもきっとだんだん全て「当たり前」になっていって、何事もなかったかように日常生活になっていくのかな。

この2ヶ月で感じたいろいろな事を、忘れないでいようと思う。頑張った、乗り越えた、という美談で思い出にするにはあまりにもいろいろあった。希少な体験であった、ということには間違いないけれど、実際もう二度と嫌である。

本当に食べ物がない、飢えるかも、と思った4月。食材を手に入れるために、必死で1日スマホを見ていたこと。外に出られて大喜びしていたら、数時間後にまた閉じ込められて絶望したこと。5月には物流が安定して飢える心配はなくなったけれど、変に慣れてしまった分いつまで続くのかと先が見えなくて、また落ち込んだこと。

光もあった。
名前も知らない同じマンションの人が、トイレットペーパーや油や塩を分けてくれたこと。友達と日々情報交換し合い、助けられ、不確定な情報に一喜一憂しながら一緒に頑張ったこと。このロックダウンがなかったら繋がらなかった人たちと繋がれたり、上海ステイホームプロジェクトのイベントにも参加できたこと。子供達は縄跳びとバドミントンが上手になったこと。自分にとっての大切なものの輪郭がよりくっきりしたこと。

あとは何より!これまでの人生で一番自炊しました😂台所に居続けた!お菓子も作った、パンもピザも焼いた、料理のスキルというよりサバイバル能力だけはあがっただろうか。内臓つまった丸鶏、タチウオ、茎レタス、その他よくわからない中華食材たち。バナナ60本、卵90個、とんでもない量で届く食材たちをどう消費するか考え、日々チンゲンサイと格闘していた。チンゲンサイ一生分食べたからもう自分では買わないと思う。

元から食材を貯めたくない、冷蔵庫はその日使うものだけ入れて、使い切りたい私には何かがいっぱいある、という状態がそもそもストレスでした。冷蔵庫も冷凍庫もギッシリだと、はやく使わなくては、という強迫観念にかられるので、
手に入れる大変さももちろん、欲しいものが欲しい量で買えないのが一番辛かったな。

近所は解放されているけれど、中リスクエリアに分類されてる地域はまだロックダウン中。家の外に出られない人もまだ
十万人単位でいる。願わくば全ての地域が一刻もはやく元にもどり、頬を叩かれておきた上海が、このまま力を取り戻して前に向かって走り出せますように。

それにしても本当に足腰が弱ったし、スマホの見過ぎで老眼も進んだし、体力が落ちてしまったと思う。ちょっと外を歩いただけで、すごーーく疲れてしまう。
まずは筋トレでもしないと。
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子供達もみんな頑張りました。昼はロックダウン終了記念?弁当。仲良しと再会して、外で食べたアイス、沁みた…!
早く美味しいお寿司食べたい…。
そして会えなかった友達と乾杯したいです。

上海の皆様、これからのことはわかりませんが、まずは本当にお疲れ様でした!

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58日め。
先日の、5月25日は長女ピノの9歳の誕生日でした!
4月の封鎖中から彼女は「わたしのおたんじょうび会はできるかな?」と心配していた。その時は「心配ないよ、その時期はさすがに大丈夫!」と豪語してきたが、まさかのまさかであった。
7歳の誕生日は、日本が一斉休校になってステイホームが厳しかった頃なので、大々的に何もできなかった。8歳の誕生日は、上海に来たばかりで慣れるのに精一杯で、やっぱり大々的にはできなかった。なので彼女的にはずっと、今年こそ、だったのである。だから私もあ、こりゃ今年も無理かも、と思ってからずっとハラハラしていた。
それでも4月〜5月初旬に比べたら、多少外に出られるようになっていたり、物流も回復してきつつあるので、ケーキは近所に住んでいるお友達にオーダー(芸術すぎる!)。キツネが好きでキツネの絵ばっかり描いているので、ケーキもキツネで。そして先日いけたカルフールでこっそりゲットしておいたかわいい文房具、あとは家にある生地を使って、トリのクッションを作りました。
今できることは何でもしようと思ったけれど、どれだけ準備しても、マンション内に陽性者が一人でも出てしまったら、即、封控区に逆戻り、また部屋から一歩もだしてもらえなくなるので、それで中止になったら不憫すぎるし、それが一番怖かった。
けれど結果的には、無事に開催できました!

違うマンションの仲良しとはまだ会えない状況なのですが、ビデオメッセージをもらったり、電話で話したり、とても喜んでいた。同じマンションの仲良しに集まってもらってささやかな会を開催。みんなに歌も歌ってもらってケーキを食べて、おかしや手作りのカードをもらって、照れながらも本人的には憧れのイメージしていた「おたんじょうびかい」だったんだと思う。照れすぎて逆に無言になっていたけれど嬉しそうでよかった。
元気で大胆に見えて繊細。ドッジボールが好きなところからして、小さい時の私と真逆。最近は言い返す語彙が増えて私との(本気の)口喧嘩も多いけれど、
実は家の中で一番のしっかり者と噂のピノ、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。
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しっかりと私のDNAを受け継ぎ、オタク教育を受けているので、今の夢は漫画家。誕生日に欲しいものは、りぼんで連載中の某少女漫画のコミック本と、トレース台。(まだ届かなくてあげられていない)
そして、先日彼女が初めて描いた短い少女漫画があって、それがとても良く描けていたのでここで紹介したいと思ったけれど、恥ずかしいと言われたので、自重します。
ちなみに私が小3の時に友達と描いていた漫画「肉まん物語」。コンビニで売れ残った肉まんが、バイトのかっこいいお兄さんタツヤに恋をしてしまうという物語、彼女は売れ残っていることに満足していたのですが、ついに廃棄寸前でどうでもいい大学生に買われてしまい、食べられそうになったところをその手からするりと逃げ出して、再びタツヤに会うために女を磨く、という話だったのですが、もし、その黒歴史漫画を母ゆりこが当時勝手にネットに載せていたら!それを多感な思春期に見つけたら!と想像すると、とても今、載せることはできない。笑 
なんたってもう9歳なんだからね。
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51日目。
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2月に仕込んだお味噌、まだ三ヶ月だけど蓋をあけてみたら既にすごく味噌で、いい香り!!嬉しい。カビも全然なし、塩の殺菌力ってすごい。楽しみだな〜。美味しいお味噌汁が飲めるのは、もう少しあとかな。
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マンション一棟に(70世帯くらい?)たった2枚の激レア「スーパー1人だけいける券」を夫が当ててくれたため、そのためだけに街角PCRスタンドに検査(穴から手が出てくるところでつい笑ってしまう)を受けにいき、本日ついに二ヶ月ぶりに普通のスーパーにいった!厳重に時間も決められているので、使命感に燃えすぎて、何故か特に必要もなかったはずのタオルなど買ってしまった…。普通の買い物が久しぶりすぎて、気づけばカートがいっぱいになり、大きなリュックと、ガラガラひっぱって行ったのに結局それでも足りなくなり、袋も購入し、更に道で何度も荷物がカートから落ちて、その度に道ゆく人に助けてもらうに至った🌞どんだけ!
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うちの付近では徐々にマンションの外に出られる人が増えている。普通の店はまだ一切開いてないので、みんな散歩するだけなんだけれど通りに子供たちの笑い声があふれてて、ここしばらくで一番賑やかだった。しかし何千か所もの細かい区画に分けられて管理されているので、ここだけが賑やかになることは狭い世界での話で、全くロックダウンの終わりではない。まだ家から一歩も出られないエリアがたくさんある。ずっと無人だった上海市のどの通りにも、こんな風にどんどん賑やかさが戻ってくるように、ただ願う。こっちが「当たり前」なのだから。

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48日め。

「小区の外に出てもいい」という通行証が一世帯1枚配られる。

でも1世帯1人まで。子供も連れていくのダメ。時間も決まってる。動ける範囲も決められている。PCR検査を受けて48時間以内、許可証をもらって、やっと一人スーパーに行ける、そんなものを解封とは呼ばないよ…。

徐々に動き出している気配はあるものの、「ロックダウン前の状態」に戻るには道のりは長そう。市民全員毎朝毎晩PCRを受け続けないと通勤も通学も何もできない都市になってしまうのか…。これから手にする自由は、今までの自由とはもう違う。それはみんなトラウマレベルで理解したのではないかと感じる。今後解封されて手にする自由は結局「いつ奪われるかわからない」自由でしかなく、以前のような呑気な日常は送れない。それが悲しい。

最近の夜の癒し。今まで流行っていると聞いても「焚き火動画」を見たことがなかった。え、だって動画でしょ、と思っていた。それが見てみると!ただただ焚き火の映像を見て、火が爆ぜるパチパチいう音を聴いているだけでソロキャンプしている気持ちになり心が穏やかになる〜!夜にひとりベランダで焚き火動画を見ながら、キャンドルも置いて、火を見つめながら本を読みながらぼーっとしてたらよく眠れました。ハマりそうです。

3、4月は長い春休みでキャンプにたくさん行きたかったんだけれど。はやくまた本物の焚き火もしたい。

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45日め。
このレベルの大都市で、このレベルの封鎖を、そんなに長く続けられるはずはない、と誰もが思っていた4月頭からもう45日め。
もう、何も思わない。
いちいち一喜一憂しない。

建前ばっかりの公式発表も、真偽の分からない転送情報も、全部「ふーん」と受け流して、期待をしない、というのが結局一番心が穏やか。
区分上「自由に出歩ける」防範区に分類されている我が家も、実際は外に出ることが許されていない。発表上だけの数字のマジック。前提からして嘘やん…なのです。

日本で流れているニュースはあまり知らないのだけれど、私のいるところでは、根本的にはあまり何も変わっていないし、この1週間は野菜が全く手に入らずヤキモキし、明日から小ネギのみで暮らしていかなくてはならなかったところ、今日4分間だけ開いたネットスーパーで高橋名人並みの連打をして、やっとトマトとナスとえのきが買えて狂喜、みたいな状態です。笑

解放される時が解放される時。
1月に出した「スピリチュアルかあさん4」でこんな場面があったのだけれど、まさにこの言葉を自分の漫画ながら反芻しております。

娘6歳が「冬まで上海がふうさされていたらどうしよう…サンタさんが入ってこられない…」と本気で心配している。
大丈夫!冬はさすがにない。
(ないだろう、さすがに!)

週末は仲良したちとこっそりちょっとだけ乾杯したり、炭火で餅を焼いたり、オンラインで3箇所をつないでカラオケ大会をして懐メロを歌ったり、とても楽しかった。
今仮に、日本にいたとしたら、もしくは別の場所にいたら、一切何の悩みもないのかと言えば、そんなことはない。どこにいたって、どんな風に暮らしていたって、何かしらの何かは常にあり、何が起きるかわからない不安は一緒だ。

だからあまり先は見ないで、ちょっと先の楽しいことをいっぱい考えることにする。

そして今後の人生において、今知っている人も、これから出会う人も含めて今の上海で、このロックダウンを同時期に体験した人とは一生お酒を酌み交わす度にこの話で盛り上がれること間違いなし。
おいしいネタを日々蓄えていると思うことにする。

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38日目。

5月に入ってからどうにも今までより落ち込み気味で、夜更かし&不眠のコンボで、全く寝られない。気づくと朝!眠れてもうっすら起きている感じで浅く、起きている間もボーッとしてしまう。その次の日の夜もまた眠れない。うるさい鳥の声に耳を塞いで明けていく夜を見る。

心のどこかに5月になったら何か変わるのではないかという期待があって、それでも何も変わらず、時間が奪われ続けていることへの焦燥感が大きいのかな。

学校に行けない子供達。新1年生の次女は当然入学式もないまま、いきなりオンライン。一番外で遊ぶのが楽しい、暑くもなく寒くもないいい時期の上海で部屋に閉じこもり、毎日あるものを必死にやりくりしてごはんのことを考える日々に
ここへきて、疲れが押し寄せてる感はある。きっとみんな同じ気持ち。

あとちょっと、あとちょっと、と思って走れるのはゴールが見えているから。当初の発表では封鎖は4月5日までだったのだ。ゴールテープがマリオのステージみたいに、どんどこ先へ移動してるマラソンは、なかなか辛いものがあるな〜。

毎回こんな話ばかりで、読んでくださっている人ももう飽きてると思うんですが😂こうして思ったことを吐き出せる場所があることが本当に救いです。

けれどどんなハードモードのステージでも、気弱な低空飛行ステータスでも、秘密のアイテムは隠されていて、ブロックの中のキラキラしたエナジーブースターを取ればまたヒュン!と上を目指せるパワーゲージが増えるのが人生。

抜けるような青空、小さな幸せ、誰かの優しさ、大笑いできるコント、面白い映画、子供の笑顔、美味しいもの、人と人が暮らしていれば生まれるウエーブ。
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何に使っていいかわからなかったタイの糯米粉、思い立って白玉にして、冷やしてあずきと食べたら、トゥルンとして最高に美味しかった。
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元気がなくなってきて、もうダメかな、このまま枯れちゃうのかな、と思っていたモンステラの葉っぱに、かわいい新芽が出ていた。
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2ヶ月前に日本を出発した小包が、突然玄関に届いた。読みたかったばななさんの新刊とダイアリー、2ヶ月も旅をして封鎖をかいくぐって手元にやってきた。もったいなくて読めない…!子供達には最新のドラえもん。

それらを詰めて面倒なEMSを頑張っておくってくれた両親の気持ち。物流が壊滅的だというのに、本当にどうやってここまできたんだろう。
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母の日には子供たちが絵を描いてくれた。
今、デリバリーで何かを頼むのはなかなか大変なのに、花束までもらってしまって、びっくりした。
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タイミングという魔法。

秘密のアイテムをたくさん見つけて、HPMP充電。元気の源たちに、感謝です。目をギュッと閉じていたら見逃してしまうかもしれないから、下を向くときがあってもいいから、とにかく目をちゃんと開けて歩いていこう。ゴールまで長くとも、横にいる仲間達と手を繋いで。

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34日目。

管控区というものになり、マンションの庭に出られるようになる。外には出られないけれど、だいぶ気分は違う!空の下で縄跳びしているだけでも嬉しい。仮にマンションの外に出られたところで、店は何一つ開いていないから、普通とは言い難い。生活は本当に小さく、世界はこのマンションの中だけになってしまった。

ただ普通に、当たり前に、外を散歩し、友達と会い、仕事をし、子供たちは学校に通え、スーパーで食材を買ってごはんを作ったり、たまに外食したりする、それだけのことなのにな。誰もがそれしか望んでいないのに。

暮らしがこんなにも縮こまってしまって、あの賑やかだった上海は本当に戻ってくるのかな?公園が子供達で溢れ、みんながワイワイ遊んでいる風景はまた見られるのかな?考え始めると気弱になってしまうけれど、少しずつ物事は前進し、開かれていくと信じて。

夜中に集中して紙に向かう時間はいつでも心をリセットしてくれる大事な時間。すべきことがある事が、それに集中する時間が、心を解き放ち、エネルギーを湧かせてくれる。

あとは韓流の名作トッケビを一日一話観て、イ・ドンウクさんに心を支えてもらう…なんであんなにピュアな涙を流せるの!かっこよすぎ!(ミーハーです)どんな時でも物語は人を救う。どこにいてもなんでも観られる風の時代で本当に良かった。

しかし日が昇るまで起きてるので、生活リズムは根本から無茶苦茶である。

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