Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2004年07月

7tbdmfll.JPGずっとポストカードサイズのものを毎日描くのに慣れてしまってきていて、気づけば大きな枠で絵を考えられていない。物事になれてしまうことは本当に簡単だ。ちょっと油断するとすぐに思考が停止していて体だけが動いている状態になるから。
そんなわけで久しぶりに大きなものを描いて、ちゃんとスキャンしました。大きなものを描くようになったら「今日のらくがき」じゃなくて「今週のらくがき」になってしまうかもしれない。10を10回だすんじゃなくて、100を1回で出せれば。もしかしたら見てくれている人も減ってしまうかな。でも同じ事ばかりを繰り返していても意味がないから。

e38c2txr.JPGちょっとしたことが、チャンスを引き寄せる。ちょっとしたことで、道は開ける。実はそのほんのちょっとしたことが、全てだったりする。

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忙しさを言い訳にしたくないけれど、最近は早くても終電という生活でなかなからくがきが描けない。でもここで頑張れるかどうかが勝負なんだ。ベッドにもぐりこみたいときに色えんぴつが握れるかどうか。
それから単純に整理という目的でこれまでやってきた仕事を年表にしてみた。賞関係はおいといて、描いたものは本当はもっと多いんだけど「仕事」と言っている以上、報酬を得たもの、現在自分の手元に、それが形になったものが残っているもの、だけを載せました。こうやってみると、何をやってきたのかが分かっていい。

2000.11 三菱電気ビジネスシステムスクリーンセーバー用星座イラスト(全12点)
2001.3 JALアカデミー英語教材イラスト     
2002.1-2002.12 月刊「TPIS」巻頭エッセイイラスト
2002.4-2003.3 NHK教育番組「GO!GO!ボランティア」のページ  キャラクターデザイン
2002.5 ビナウォークアートベンチコンペティション小田急電鉄社長賞受賞
2002.7 世界食料機関(WFP)キッズページ  キャラクターデザイン
2003  株式会社ヒューマンストーリー ロゴ
2003.2  劇団印象ロゴ&HPイラスト&公演ポスター
2003 7 書籍「ねこみゅにけーしょん」イラスト
2004.1  NPO法人フローレンス HPイラスト&ロゴ
2004.4  うみほたるネット 講談社フェ-マススクールズ共催 「海の生き物イラストコンテスト」入選
2004.6  サッポロライオン 講談社フェ-マススクールズ共催 「ライオンイラストコンテスト」入選

あ、でもなんか忘れてる気がする・・・
まだあるような。

h4d828o3.JPGスイカはバースデースイカ。

3o0cve12.JPGしおりじゃないわよ。ハリーポッターと不死鳥の騎士団、英語で読んでるんだから。

cx2x3q9f.JPGわたしのミノのほうがずっと綺麗だわ。

5eh6fjr4.JPGお風呂にも出現。

88bqv07i.JPG最近新しいことにもいろいろ挑戦。とかいって背景を描いたら失敗したからきりとってみただけ。けどちょっとおもしろい。風船売りはいろんなところを旅できるようになった。こうやって失敗から何かが生まれる事もある。

lwduv9fk.JPG「物語」のある絵が描きたい。
たった1枚の絵から、その世界が見えてくるような。その世界に生きている人の生活や哲学や歴史が見えてくるような。それはずっと思いつづけていることでもあります。
例えば、マヤの壁画みたいな。
例えば、アラスカのトーテムポールみたいな。
例えば、ケルト文様の布みたいな。

obc4t4m7.JPG楽しみにしていたスチームボーイを見ました。1ヶ月くらい前に何故かもう何回も見ている「AKIRA」を再びツタヤで借りてきて見たばっかりだったのだけど、やっぱりこの絵や世界観、好きだな。イノセンスも綺麗だったけど、押井守よりも好みです。そういえばこの前の短編「MEMORIES」も映画館で見た。AKIRAと比べるとスチームボーイは生きる事に対して、前進する事に対してとてもポジティブで、明るい(軽い?)印象を残すけれど、共通点というよりは、この人が描きたいのは「力」なのかな、と思いました。力。パワー。それまでの社会のあり方や自分自身すら変えてしまうような、それを進化と呼ぶかは置いておいて、変化。力を手に入れた人間が、それを使いこなすかもしくは力に飲み込まれるか。それは科学技術かもしれないし、超能力かもしれないし、もっともっとすごい何かかもしれない。良いも悪いも、正義も悪もない。ただ、それを使う人間がどう考え、判断し、行動を起こすのか、というリテラシーの問題だけ。怖いのは、自分が「正しい」と思って行動を起こす人間が、そう思わない他の人間の行動を「間違っている」と思ってしまうとき。本当は正しいも間違いも、個人の中にしか存在しないのに。スチームボーイはメモリーズの短編「大砲の街」がベースになっているけれど、細かな部分が描かれていないだけ「大砲の街」の方が怖い。

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