2004年10月27日 タンポポの独り言 たくさん飛んでいく種のうち どれかから芽がでればいいなんて そんな謙虚なきもちで 種を飛ばしたことなんかない 全ての種がいろいろな場所で根をはやして また花を咲かせる可能性を信じたい よくばりにならないと 大きなことを願わないと このくらいでいいやって、思ってしまったら きっとそこまでも辿りつけないから。
2004年10月22日 ゼロからの始まり だからたまには 自分をゼロに戻して わたしにとっての 「ほんとうにたいせつなもの」 は何かを考えてみる。 ゼロは、無ではなく そこからまた踏み出す、という 新しい出発点。
2004年10月19日 あしたをめざして 旅の初日が終わりをつげる 夜の広場に塔が浮かぶ 古い友人との再会や 変なサーカスとの出会い 塔の上からの景色に 日向ぼっこの絵描き たのしいこと、おいしいもの 全ては次々 過去になり 私はあしたに飛んでいく 一人旅なんてものは その、くりかえし その、くりかえし。
2004年10月19日 一日の終わり、そしてドン・ジョバンニ 薄暗くなったと思った 次の瞬間には もう闇がやってくる。 たどりついたマリオネット劇場で 人形たちの「ドン・ジョバンニ」を観る それはまったく奇妙な饗宴で 生きてない事が不思議なくらいの 糸で吊られた人生の数々 人形達がバーで打ち上げをしていても驚かない カーテンコールのそのあとに こっそり舞台に上って モーツアルトの真似事。
2004年10月14日 シアワセのおまじない 夕暮れのカレル橋、楽隊や似顔絵描きでひときわ賑わっている中心には、1つのレリーフ。 触ると幸福が訪れるというそのレリーフに、こっそり触れるのはレディーミノムシ。 「べ、別に信じてるわけじゃないわよ かわいいから触ってるだけですからね」
2004年10月14日 夕焼け鳥 夕焼けは どこにいてもやってくるものです それは明日が どこにいてもやってくるのとおなじです 見知らぬ町の夕焼けも 自分の町の夕焼けも みんな明日につながっています そして次には大きな鳥が 月を運んでやってくる