Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2004年10月

たっぷりとした
黒い海に
溶けていきます。img20041028.jpg

img20041027.jpg 
たくさん飛んでいく種のうち
どれかから芽がでればいいなんて
そんな謙虚なきもちで
種を飛ばしたことなんかない

全ての種がいろいろな場所で根をはやして
また花を咲かせる可能性を信じたい

よくばりにならないと
大きなことを願わないと
このくらいでいいやって、思ってしまったら
きっとそこまでも辿りつけないから。

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たいようを
だっこしてみる

わたしとたいよう
どっちも宇宙にひとつだけ。

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ごく
ごく
ごく

bird-flyingsmall.jpgだからたまには
自分をゼロに戻して
わたしにとっての
「ほんとうにたいせつなもの」
は何かを考えてみる。
ゼロは、無ではなく
そこからまた踏み出す、という
新しい出発点。
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girl-front.jpgほんとうに大切なものは、目には見えないんだ。

―サン テグジュペリ『Le petit prince』―
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img20041019.jpg旅の初日が終わりをつげる
夜の広場に塔が浮かぶ

古い友人との再会や
変なサーカスとの出会い
塔の上からの景色に
日向ぼっこの絵描き

たのしいこと、おいしいもの

全ては次々 過去になり
私はあしたに飛んでいく

一人旅なんてものは

その、くりかえし

その、くりかえし。


img20041019.jpg薄暗くなったと思った 次の瞬間には
もう闇がやってくる。

たどりついたマリオネット劇場で
人形たちの「ドン・ジョバンニ」を観る
それはまったく奇妙な饗宴で
生きてない事が不思議なくらいの
糸で吊られた人生の数々
人形達がバーで打ち上げをしていても驚かない

カーテンコールのそのあとに
こっそり舞台に上って
モーツアルトの真似事。
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夕暮れのカレル橋、楽隊や似顔絵描きでひときわ賑わっている中心には、1つのレリーフ。
触ると幸福が訪れるというそのレリーフに、こっそり触れるのはレディーミノムシ。

「べ、別に信じてるわけじゃないわよ かわいいから触ってるだけですからね」

img20041014.jpg夕焼けは
どこにいてもやってくるものです
それは明日が
どこにいてもやってくるのとおなじです

見知らぬ町の夕焼けも
自分の町の夕焼けも

みんな明日につながっています

そして次には大きな鳥が
月を運んでやってくる





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