Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2005年03月

ckur.jpgタクシー帰りが続いて 終電で帰れれば最高に幸せみたいな感じで
帰ってからもずっと 朝方まで絵を描きまくって、それから泥のように眠るという日が連続しさすがにちょっとめげそうになっていましたが、今日は良い日でした。「ツックル」が手元に届きました!見慣れた原稿とは言えこんなにちゃんとした形になって、大勢の人の目に触れていると思うとちょっと緊張。仕事とは違ってこうやって本当に自分の好きなように描いたものが受け入れてもらえれば良いなあと思います。わーいわーい。でも描いてから時間が経ったものって、後からみるといろいろ直したくなってあんまり見たくないという気持ちもあります。
それから、今日は生まれて初めて絵ではなく、自分の書いた文章に対して賞を頂くということがあり、それもまた嬉しいことでした。

img20050317.jpg心の動きがとまったら
ぜんまいをまく
またとまったら、またまけばいい

人間にはプラグはついてなくて
電池を出し入れするところもなくて
付属品の充電器もなくて
ぜんまいみたいな完結した仕組みで動いてる
なんにせよまけばまいただけ動くし
まかなかったらずっととまったままだ

ぜんまいを巻いてくれるのはうれしいことや
誰かのやさしさや
ときには悲しみだったり

便利でも合理的でもないけれど
電池みたいになくなったりしないし
プラグがないとこだって動けるし
「がんばれ」の一言だけで
丸一日全力疾走できたり

どれだけ世の中が複雑な二進法になったとて
人間を動かす動力はいつてもとても
シンプルだ

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以前からおしらせしておりました、私が絵を描かせていただいているチェコ雑誌「ツックル」がとうとう出来上がりました!編集長はくめさん、そして皆様、本当におつかれさまです。私は原稿を出してからは何もお手伝いできていないので、出来上がりが本当に楽しみです。
これをきっかけに、チェコをもっと知りたいと思ってくれる人がいっぱいいっぱい増えればいいなあ、と思います。私もまだ初心者だから、その一人。わくわくわくわくわくわく。

<以下、置いてもらえるお店一覧。すごく増えてます>
もしお近くによく行かれる本屋さんがあれば是非覗いてみてくださいませびっくり


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きょうりゅうたちは氷河期がおわるいつか、のことを
考えながら長い眠りについただろうか。

それともちょっと昼寝したら
そのまま目がさめなかった、みたいな感じかな。


img20050314.jpg千秋楽の前日に「スペクタクル十戒」を見てきました。

で、思ったのは私は舞台が大好きですが、大規模になりすぎたものは苦手であるということでした。蜷川「火の鳥」しかり、山本勘彩「アボルタージュ」しかり。ライブ感と自分との距離の近さ、意味不明の熱気や、舞台ならではの小細工が私が舞台について好きな点なのですが、規模が大きくなればなるほどそういうのはどうしても薄れていってしまう。ブラウン管の向こうと同じ。
それでもおもしろいと思わせてくれれば全く良いのだけど、背景の映像は安っぽいし海が分かれるところももうちょっとなんか出来たんじゃないかな。
歌はみんなものすごい。すごい声量だ。でも代々木の体育館の音響が良くないのと(だって体育館だからしょうがない)、マイクの音量が大きすぎてあれじゃあCDを家で聴いているのと変わらない。あとはセリフが全くなくて、全部が歌と展開の速すぎる字幕によって進んでいくため、物語を楽しむ感じではない。
多分、事前にどういうものを期待していくかによって評価が分かれるものだろうと思いました。あれが「ミュージカル」だとは私は思えなかったから、舞台だと思って見に行くよりも、「ショー」とか「コンサート」だと思えば良かったのではないでしょうか。歌だけでいい。

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コミュニケーションは難しい。

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img20050311.jpgなんて淡々と絶望を語るのだろう、と思う。
何気ない日常の言葉に安心していると、気が付いたら真っ暗闇に引きずり込まれていそうだ。「僕の中の壊れていない部分」の方が洗練されている印象を受けたけれど、このデビュー作も頭に残ります。

文体は全然違うのに、この人の文章は何故か村上春樹の文章に似ているといつも思う。喪失感と絶望、それから光と。村上春樹が描く「井戸」というモチーフが似ていると思うからかな。
「ねじまき鳥クロニクル」の中で深い井戸の闇の底から空を見上げて、一日の中で一瞬だけ上から井戸の底まで差し込んでくる強烈な光を感じる場面がある。そのたった数秒間の明るさを待つことが人生の意味であり、全てと悟るような感覚。それがこの「一瞬の光」で描かれているものにすごく似ているように思いました。

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img20050310.jpg気が付けば30000ヒットに達していました。
嬉しいです。2万と3万の間はとても短かったようだけれど、
2万円と3万円の間にはなんだか大きな違いがある気がする。
これからもよろしくお願いします。
その記念すべき今日、「女装・スカート・挑戦」という検索ワードで
ここにきていただいた方がいるようなのですが
何の役にもたたないであろう記事ばかりで申し訳ないです。

現在ダマ増殖中です。オーダマとチューダマがちょっとおびえています。

img20050309.jpgひとりでいることがわりと好きです。

誰かといる時間ももちろん楽しいけれど
ひとりでいるのはまた違う楽しさがある
読みかけの本なんかがあれば最高
ひとり旅もひとり暮らしもひとりおやつも
じっくりいろいろ考えて好きなリズムでしたいことだけをしていられるのが楽しいのです。

寂しいと思うこともあるけれど、かといって誰かといる自分、に安心したくはない。
ひとりでいる時間はじっくりひとりになって、だれかといる時間は思い切り誰かといる。そんな風な時間の使い方をしたい。

今日はひとりでひたすらちくちくしていました。(この絵は布ではなく紙を縫っています)楽しかった。

img20050307.jpgケ・ダマの瞳となるべく良いボタンが見つからず
くわっ
と、白目をむいております。
コワイ・・・




img20050307_1.jpgそしてケ・ダマに続き
手作りフフェルトによる
ぺたんこのシマダーマ
シマダーマはふわふわしていますが
ひらべったいので、よくなべしきと間違えらるのが悩みです。

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