Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2005年03月

img20050306.jpg瑠璃(ラピスラズリ)のピアスを見つけました
深く濃く、夜の海のような蒼色。

石はどれも不思議な魅力を持っています。
強く主張するわけでなく決して媚びることなく
けれどひたひたと静かに訴えかける

「あなただけのものになってあげてもいいのよ」と。

旅の宝石売りから買ったこのお姫様は
私の耳元で軽くゆれながら
まるでそこが自分の玉座のように
傲慢に、しかし美しく輝き

自分を作り出した主人のことを
いつか彼女を愛でた王のことを
大女優のお気に入りだったことを
高価なケースにしまわれていたことを
誇らしげに語り続ける

文句が多いわりには今の居場所に
それほど不満そうな様子もなく

どうやらここに居座ることに決めたようです

img20050306.jpg自分を見失ったら
一度立ち止まってみる

自分には欠けているところばかりだと思ったら
その欠け方こそが自分らしさだと思おう

ネコがながぐつだけをはいていたら
それはながぐつをはいたねこだけれど
服を着たネコがながぐつだけを履いていなかったらそれはながぐつをはいていないネコだ。

でも別に、無理にながぐつをはかなくたっていい。
ハイヒールを履いたっていいし
はだしでいたっていい。

変な文章。

img20050303.jpgひねくれもののピアニスト

彼女がいるところはどこにでも
メロディがあり 旋律がある
なぜなら彼女は音楽そのもの

音楽は止むことがない
くるくる くるくる 踊るように
その指は鍵盤の上をすべり
奇跡の音色があふれ出す

嬉しい気分はスタッカート
イライラ気分はト短調
クレッシェンドで盛り上がり
フリル翻しトリルを決める

けれど彼女はひねくれもの
結婚式でレクイエム
葬式に革命のエチュード
愛を語れば悲愴
歓迎会で別れの曲を弾くものだから
観客がいたためしがない

ピアニストは寝ているときだけ
とても素直に子守唄を
ずっとずっと弾きつづける

もちろんそんなこと
本人に言えやしないけれど。







img20050302.jpg

「どっちだって大差ない選択肢ばかりに囲まれて
それでもどっちかを選ぶために毎日頭と時間を使っている。
むしろそういう時間が人生のほとんどではないかという気がするのです」

img20050301.jpg引き続いて顔を縫います。

ちくちくちくちく
ちくちくちくちく

編み物や手芸をやっているときは
絵を描くのとは違う変な脳内アドレナリンが出る気がします。

しかしタレ目になってしまった・・・
うーむ。

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